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読み物レビュー <天北原野/三浦綾子編>
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読み物レビュー <天北原野/三浦綾子編> 

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Written  By  New-Can   [ 2006年12月29日 21:04 ]     

Category  04-C. 読書感想文      BBS


体調の方がもうヒトツであるため…
ココ暫く、日々の移動時間を利用しながらの読書モードが続いておりました。
ちなみに、なんとなく哀しい気分だったので、さらにソコに拍車を掛ける様な作品?を選びました。

文庫では上下2冊で、合わせて900頁強。
さすがに読み応えがあります…(;^^)


さて、作品の内容に関してですが…
大正時代末期~太平洋戦争の敗戦時頃における樺太(※所謂、サハリン)と道北を舞台にしたものです。主人公は、小学校の代用教員の立場にあった孝介と大工の娘である貴乃。相思相愛で結婚を約束したカップルだったのですが、ある日、部落の有力者の次男で、貴乃に対して好意を持っていた完治によって、「強引に引き裂かれた」上、孝介は家族離別の目に遭い、「待っててくれ」と貴乃に言いながらその地を追われる羽目に…。


しかし、それを「待ってました!!」とばかりに完治は貴乃を「強引に略奪」。
貴乃の気持ちを鑑みずに子供を作ってしまうのです。孝介は追われた樺太でその情報を手紙にて知るのですが…暫くした後、孝介が稚内に住んでいた完治の家を訪れ採った行動は…なんと完治の妹で、教員時の教え子でもあったあきことの結婚。でも、心の中では、「貴乃のコトがずっと忘れられない!」みたいな。一方で、貴乃も孝介のことは忘れられず、どんな意味を持っている出来事なのかと気になります…。


コレだけでも、「うひゃぁ…」という感じでしょう?


完治に人生を狂わされながらも…
現実を受け止めながら生きて行こうとする孝介と貴乃の頑張りに、自分は励まされました。ただ、人間的に素晴らし過ぎて、チョット距離感を…感じました。そのせいでしょうか。自分にとっては、孝介と貴乃の関係を全く知らずに孝介と結婚するコトにしてしまった完治の妹であるあきこの方が近い存在でしたね。彼女は、徐々に色々な情報を耳にすることによって、現実に耐えられなくなり、数奇な運命を辿らされているコトに気付き、自分なりの主張を孝介らに対しても行うのですけれども…。


ソレゾレに色々と問題を抱えていたのですが…
この人間関係を最後迄巧妙に操り、丁寧に描き切った技量に対して、恐れ入りました。完治に対しても、「悪人に仕立て過ぎていない」ですし。三浦綾子ワールドとしても重要な作品になっているなと個人的には思いました。聖書を読んだ後の様なあの読後感…コレがたまりません。


ただ…「時代に即していない作品」と評す方もいると思う作品でもありました。
今の時代、孝介や貴乃のように耐え忍んだり、引き裂かれても1人の人を長く思い続けることができる人間はいないでしょうし、「耐えて、耐えて…」というのは、格好悪いと捉えられてしまうと思うのです。如何にも受け入れられる土壌がなさそうな気もしたので、そんな所を減点対象としてたり…。


でも、三浦綾子が「光あるうちに」というエッセイの中で述べている…


『罪を罪と感じないことが罪だ』


とか…


『どんなにつまらなく見られる人間でも、


 神にとっては廃品的存在はない』


これらの考え…個人的にはいつの時代も普遍であって欲しいですね。


あと…話は少し逸れますが、本作品では樺太の歴史にも多く触れられております。
日本は樺太を失って久しいですが、個人的には樺太統治時代の栄華を窺うコトができる作品というのも新鮮でありました。


例えば、太平洋戦争時において…
この国で悲劇としてよく語られる場所は、原爆を投下された広島や長崎、また本土決戦となった沖縄や硫黄島をはじめ…多くの場所がありますが、南樺太に関しては領土として事実上失った(※日本としては、所属未定地としているため)こともあってか、その歴史を知っている人って非常に少ないと思うのです。


元樺太の住民の方はこの事実に対して、激しく憤っていると思うんですよね。
樺太だけですもんね。終戦後に大悲劇が待っていた所は…。


大体、日ソ中立条約を結んでいた旧ソビエト連邦が一方的に破棄した終戦間際の宣戦布告だって、ソモソモ国際法違反なんですよね。実は。さらに、樺太でやったコトにしたって、停戦協定成立後に赤十字旗を揚げている所も関係ない無差別の爆撃。絶対にロシアを許してはいけないのです。


もっと早く手を打てていれば…
シベリア抑留者だって、少しは減ったかもしれないんです。
旧満州の悲劇にしたって、少しは減ったかもしれないんです。
ロシアが地球をメチャクチャにしたと言っても過言ではないと思うのです。


北方領土のコトを声高に叫ぶのは、日本人として当然のコトであると思うけれども…
ソモソモの交渉方法として、樺太の悲劇に関する件も、もっと叫んだって良いはずなのです。でも、叫べないのは…やはり、教育が足りないからだとも思うのです。


「天北原野」という1作品を通じて…
終戦後の歴史に対して、もっと興味を持つ人が増えれば良いなと思った次第です。


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