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秋に合う好作品-ベイビーフェイス編-
時間がなくて、暫くCDの作品紹介を書く機会を逸しておりましたが…
久々に書く今回は、自分が愛して止まないアーティストの1人であるBabyfaceの最新アルバムを取り上げようと思います。前作から約2年振りとなるオリジナルアルバムは、9月19日に発売されました。ただ、コレ…昨今流行の“カバーアルバム”(※邦盤のオリジナル曲は12曲中4曲で全て新曲です。但し、そのうち2曲は邦盤限定のボーナストラック)。『ベイビーフェイスもカバーブームに追随するのかよ?』という感じで非常に寂しい気持ちになり、購買意欲は削がれまして…尤も、買いに行く時間や聴く時間の確保に関しても難しかった時期ではありましたけど。
しかし、この作品の出来栄え…
自分の予想を大きく上回る素晴らしさでした。もっと早く買うべきだった…。
やっぱり、自分が長年一目置いてきたアーティストは裏切りませんね。恐れ入りました。
<Playlist> 評価:「★★★★★」
ちなみに、この作品…“Kenny "Babyface" Edmonds”名義で勝負しているんです。
驚いたのはソコ。『来年の4月で50歳になるためか、自分自身が愛した曲から原点回帰を図って行こうとする意思を示したかったのではないかな?』という気がします。個人的には、今後の彼の方向性…ソレが見えたような気がします。
でも、正直な話…
彼がこの気持ちに至る迄に、自分は随分と余計な時間を費やしたなと思ってます。
他の方はどう思っているか分かりませんが、以前の彼のアルバムは…ヒップホップ系をはじめ、違う方向に流れたい意思がどこか見え隠れする曲がアルバムの必ずどこかに収録されているケースが多かったと思うのです。ただ、自分自身は…“When Can I See You”という曲に触れた1993年から、彼に極めて欲しい路線は今作のような路線でしかなかった。きっとそうなるだろうと思って聴き始めた。右利きのギターを逆にして弾くスタイルだからこそ優しく響く…そんな作品をヤマホド聴きたかった。
そんな自分の欲求を満たしてくれるのが今作だと思います。
初めて“When Can I See You”という曲を聴いたときの感情を髣髴させるような…
生音が美しいアレンジの曲ばかりです。彼の曲を長く聴いてきた身としては、『オリジナル曲をもっと聴きたい!』という気持ちがあるのは本音であることは言う迄もありませんが、このカバーアルバムは、『彼じゃなければ、この出来は無理だ』と思いました。思わされました。カバー曲が完全に彼色に染まってますし、オリジナル曲の溶け込ませ具合もイイ感じです。ソコは彼のポテンシャルに他ならないと思います。あと、曲順に関しても…1曲目と2曲目に関して、James Taylorの曲を続けておりますが、トリビュート作ではないのですから、通常ではあり得ないと思います…(;^^)。ある意味で微笑ましかったです。
尚、カバーした曲に関しては…
Dan Fogelbergの“Longer”のカバーが個人的には嬉しかったですが、出来という意味ではJim Croceの“Time In A Bottle”…コレが秀逸だったと思います。ただ、意外にも…今作において、自らが提供した曲をカバーした作品は1つもありません。他人のオリジナル曲ばかりをカバーしています。あれだけ提供しているのですから、1曲位混ぜても良かったような気はするのですが(※多過ぎて、選曲作業も大仕事だとは思いますけど)、おそらく…彼の中で、提供した曲は線引きされてしまっているのでしょう。もしかしたら、彼自身…提供したアーティストに対して、一定の敬意を表したいからという気持ちの表れであるのかもしれません。
最後になりましたが、新曲4曲に関しては…
地に足が付いた感じで満足できる作品でした。何れも彼らしい適度な抑制が心地良い好作品でした。ただ、“Miss Know It All”に関しては、彼らしさが出ている好作品ではあったものの…最後に入れるべき曲であったかどうかという意味では疑問でした。1曲だけ路線が違うと思います。
尚、オリジナル曲で個人的に1番好きだったのは…
3拍子の“Not Going Nowhere”。この曲に関しては、“地味”という二文字が一般評なのかもしれませんが、後半のメロディの展開に関しては、『彼が作るメロディの特徴が顕著に出ている好作品では?』とそう思えて仕方ないんですけどね。何れにしろ、次作以降に収録されるであろうオリジナル曲の楽しみが増えました。それだけは間違いありません。
〆
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