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From NYC 2 -JUJU編-
ニューヨーク在住のJUJUが3/4に2ndアルバム“What's Love?”を発表しました。
JUJUの年齢は非公表となっておりますが…
どうも自分とは1つ違いの同世代みたいですね(※JUJUの方が1つ年上)。前作の1stアルバムの時点で、なんとなくそれを予想することができましたが、その出来に関しても、「カバー曲過剰の昨今、時代を映し出したメロディのインパクトは大きかった。(中略)最近の日本の音楽業界は、どうも大切な何かを見失っているという印象が否めません」という感じで高く評価したので、今作もこちらで取り上げておこうと思います。尤も、最近はあの頃と違って、今作にも収録されているSpontaniaとの合作である「#2:素直になれたら」で知名度の方もググッと上がって来てますけど…(;^^)
<What's Love?> 評価:「★★★★☆」
今作もアルバムから先行してリリースされたシングル曲は概ね良かったと思います。
前述した曲は勿論ですが、7分近く美メロを楽しませてくれる「#8:空」。さらに、川口大輔が作曲し、彼が弾き語っているシーンがいかにも目に浮かぶ…彼らしいメロディが満載の「#14:どんなに遠くても...」は甲乙を付け難い素晴らしい出来です。ただ、直前にリリースされた「#12:やさしさで溢れるように」に関しては…残念ながら、この両曲と比べてしまうと、「前奏とAメロはともかく、Bメロ以降はメロディ運びに腐心した跡(※サビのインパクトが弱い)が感じられて、バラードシングルとしては愚作の部類かなぁ…」というイメージしか残りませんでした。
シングルの出来がアルバムの出来へと直結してしまうことは多々あります。
「2ndアルバムの出来は果たしてどちらへ転ぶのだろう?」という感じで、正直な話…少し嫌な予感がしたのですが、アルバムタイトル曲である「#1:What's Love?」…これが超良かったんですわ! 今迄聴いた彼女の曲の中でもベスト3に入るかもしれません。引き方が絶妙といいますか…クールでありながら、妙にNYの匂いが感じられる、そんなR&B。オケのループも自分好みで、そちらに耳が奪われそうだったのですが、JUJUの歌唱力もそれと見事に張り合った素晴らしい出来…「さすが!」という感じです。#1は必聴ものです。
しかし、今作を通じて自分自身が受けたインパクトに関しては、、、
正直な話、「前作ほどではなかった…」です。JUJUに対する免疫が少しできてしまった?のかもしれませんが、「迷うことなく、★4つかなぁ…」という感じです。前作よりも明らかに商業的な作品ですし、目指しているベクトルも少し曖昧になってしまったような印象を受けました。これはJUJU本人の意向もあったのかもしれませんが、#1の調子で聴いてしまうと…ジャンルのブレがあまりにも大きく、途惑いを感じたのは自分だけではないと思います。ちなみに、具体的には…
「#1:What's Love?」/「#5:My Life」⇔「#6:I can be free」/「#9:LOVE TOGETHER」
…ですかね。耳が肥えた方は、中盤辺りで何度かガッカリすると思います。
#5はJazzyで#6はロック調。そして、#9は20代の若い女の子用のPopsみたいな感じ…ですから。
上記のように音楽ジャンルを分けた場合…
個人的には、JUJUは左側のアーティストに当たると自分は思っております。たとえアルバムの中といえども、安易に矢印の右側のジャンルに手を出して欲しくないのです。#6はMaxi Singleとして既発表済だった楽曲ですが、そもそもアルバムに無理して収録しなければならないほどの楽曲だったかというと…個人的には疑問といいますか、むしろJUJUレベルの歌唱力があるならば、洋楽のアルバムのようにアレンジをガラリと変えたカバー曲の同居を1曲は試みた方が面白いというか、アルバムコンセプトという意味でも1本太い芯が通るような気がするのです。
例えば、今回ならば…来生たかおの「GOODBYE DAY」のカバー。
あれは、JUJUのオリジナル曲のような…非常に素晴らしい出来でした。来生たかおが作ったマイナー調のメロディは抜群ですし、「B面だけの使い捨てみたいな位置付けでは勿体ない…」と個人的には思うのです。。。
アルバムを通じてみても、既発表済の曲以外では…
「#7:sakura」と「#10:君がいるから~My Best Friends~」の両バラードの存在意義…これがやっぱり大きいのです。地味ですが、シットリと聴かせる前者とキャッチ―なサビが印象的な後者(※ドラムが生音だともっと良くなると思いますね)。趣は異なりますが、シングル曲にも劣らないような出来です。「アルバム内において、色々な曲が賑わっても…JUJUのアルバムの出来を左右するのは、やっぱりバラードでしかない…」と実感するのは自分だけではないと思います(※ちなみに、個人的には「#7:sakura」の方が好きですけど)。
そのためか、今作は個々の作品としては良くとも…
「トータルの出来としては、果たして…」という印象がどうしても拭えませんでした。
自分も含め、新曲をD/Lすることの方が多いユーザーも増える中…
アルバムの統一感という価値観自体が既に時代錯誤なのかもしれません。ただ、「彼女のポテンシャルが最大に発揮されるのは、統一感があるときだ」と自分は思うのです。それだけの歌唱力があるだけに、「もっと偏った本格的なアルバム」を聴いてみたいです。本作の中にも収録されているような、好作品が充実したような作品を。。。
〆
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