Notice: Undefined variable: objtype in /home/sites/heteml/users/n/e/w/new-can/web/blog/mt-dynamic.php on line 180

Notice: Undefined variable: objtype in /home/sites/heteml/users/n/e/w/new-can/web/blog/mt-dynamic.php on line 183
チョコレートケーキ
Memory-01 Memory-02 Memory-03 Memory-04 Memory-05

From the author's New-Can

  • 当サイトは、IE11&Edge&Chrome52&Firefox48&OPERA31&Safari5…以上の環境で動作をなんとなく確認済です。全てのブラウザに対して、素人が完璧に対処することは至難の業です…。
  • スマートフォンでも、Android4.2/5.0&iOS6の環境で“必要最低限の動作は確認済”です。PCと同様のレイアウトで概ね閲覧可能ですが、解像度により一部非表示となるケースがあります。
  • 記事内で掲載されている一部画像は、ダブルクリックするとポップアップ画面経由で拡大されます。
  • 足跡を残す際は、画面左側にある“おきてがみ”機能も利用して下さい。
  • 白い頁が全面に出力されてしまった場合などは当方へ報告して下さい。メールフォームは、“検索&アーカイブメニュー頁の中央”に用意してあります。

チョコレートケーキ 

user-pic

Written  By  New-Can   [ 2009年4月12日 11:59 ]     

Category  05-A. 自作小説/エッセイ系      BBS


夕食を済ませた一樹は…
「今日はデザートがあるからね」と母に言われ、冷蔵庫の扉を開けてみた。

見覚えのあるショートケーキとチョコレートケーキが1切れずつ、皿の上に乗っていた。
一樹の母は、駅前のケーキ屋さんと幼馴染で、店で売れ残ってしまったケーキをたまに貰ってくることがある。

「一樹、冷蔵庫を早く閉めなさい」

背中越しに母の声が聞こえた。
ケーキの皿を慎重にテーブルの上に置くと、妹の美沙が嬉しそうにそれを覗き込んだ。
その真剣な表情を見て、どちらを食べるか、一樹も考え始めた。

美沙はショートケーキが大好きだ。
生クリームと一緒にいちごを食べることができるのがその理由らしい。
ただ、小学校4年生になって、嗜好が少し変わり始めている。
この間は、「お母さん、たまには違うケーキを貰ってこれないの?」と生意気なことを言っていた。

「お兄ちゃん、どっちがいい?」

美沙は一樹に考える間を与えずに訊ねてきた。
こんなとき、どちらを食べたいか、美沙は必ず決めている。
一応、妹という立場を考えているのか、必ず確認はしてくる。
しかし、それは「絶対に譲りたくない」という意思表示であり、形だけのものでしかない。

「チョコレートケーキが食べたいなぁ…」

「えーっ」

思惑が外れて、美沙は驚いている。

「この間の日曜日にみんなで渋谷へ行ったとき…
 お兄ちゃんはチョコレートケーキを食べたばかりじゃん?」

「渋谷は渋谷、俺が駅前のケーキ屋で1番好きなのは、このチョコレートケーキなんだよ!」

「お兄ちゃんのウソつき。この間、お兄ちゃんはなんて言ったか覚えてる? 『俺が駅前のケーキ屋で1番好きなのは、このショートケーキなんだよ!』とか言って、美沙はお母さんに我慢させられたんだよ!」

「じゃあ、先週の金曜日のことを覚えているか?
 テレビで野球を観ようとしていたのに、美沙のためにドラえもんに変えてやっただろ?
 今日はその借りを返してもらうときなんだよ!」

「テレビとケーキは別でしょ?」

話題が逸れ始めた。台所で皿洗いを始めていた母が手を止めて、やってきた。

「2人とも、喧嘩せずにさっさと決めて食べなさい。喧嘩をするなら、両方とも私が食べちゃうわよ!」

「お母さん。だって、お兄ちゃんが美沙にウソをついたんだもん…」

「そうなの…。じゃあ、今日はお母さんが決めるわよ。
 チョコレートケーキは美沙。ショートケーキは一樹。イイわね?」

「わーい」

「いきなり間に入ってきて、それはねえだろう?」

「一樹、お母さんも覚えているわよ。お兄ちゃんなんだから、今日は我慢しなさい。
 2切れしか貰えなかったから、お母さんは食べたいのを我慢しているのよ。
 嫌ならケーキは食べなくてもいいの。お母さんが食べるから」

「分かったよ。クソッ…」

満足げな笑みを浮かべ…
「オイシイ」と言いながらチョコレートケーキを食べる美沙の横で、一樹はショートケーキを食べ始めた。
チョコレートケーキを食べられなかった悔しさを押し殺しながら、一樹は口の中にこびりついた生クリームをなめた。

<Postscript>

先日の習い事に合わせて、久し振りに書いてみたものです(※原稿用紙4枚程度)。
「兄弟でどちらかを選ばなければならないときに、弟が不利にならないようにすること…」的なことを何かしら書こうと思っていたのですが、ウチの兄弟は食べ物に関していえば、あまりこんなことはしてこなかった記憶があり、違和感がありました。そんな訳で、“兄妹”に切り替えて、これは書いてます。

ポップ?なものを公開するのは恥ずかしいんですけど、たまにはありですかねぇ…(;^^)


- Entry Site -

にほんブログ村  BlogPeople  ブログ王

AlphaPolis  人気blogランキング  info-blogrank(article)  ブログ掲示板神奈川県

Thank you so much to read My Blog. I hope it's a fine day for you. See ya!

 

From the Same Category...

§この記事のメインカテゴリは、「05-A. 自作小説/エッセイ系」です。


From the Same Date in a Different Year...

§記載者が過去を振り返りたくなったときのために掲載しております…m(__)m


Related Posts with Thumbnails