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読み物レビューなど <あなたがいる場所/沢木耕太郎編>
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読み物レビューなど <あなたがいる場所/沢木耕太郎編> 

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Written  By  New-Can   [ 2013年10月14日 00:04 ]     

Category  04-C. 読書感想文      BBS


沢木耕太郎といえば、カシアス内藤というプロボクサーを取り上げた…
「一瞬の夏」であったり、自らの放浪旅をもとにした、今やバックパッカーの“バイブル”とも評される、以下の作品のイメージが強い…スポーツや旅などを題材にするノンフィクションライターですが、実は自分自身、人生の選択において、少なからず影響を受けた1人でもあったりします。

今迄の海外旅行先に関して、どちらかというとアジア方面に偏ってますが…
これは、以下の深夜特急のTV版(主演:大沢たかお)の影響も大きかったりするのです。。。

尤も、正確には沢木氏の原作をもとにしたフィクション故、“間接的な影響”なのでしょうが…
乗り合いバスの乗り継ぎで、ロンドン。「そんな発想、ありなんだ。でも、僕には無理だろうなぁ…」と当時は思ったものです…が、世界情勢の兼ね合いもあり、2006年にイランを旅先として選択した後、隣の国と不思議と縁があり…。パキスタンで山岳風景の素晴らしさを味わってしまうと、その翌年は、「こうなったらインドも…」という欲も出て、旅することになったのですが、今にしてみると、深夜特急も含め、運命的なものを感じずにはいられませんね。


とある駅で、“沢木氏の初の短編小説集”という感じで積まれていて…
タイトルを見たら、「あなたがいる場所」。ノンフィクションライターの中でも、沢木氏は特にその“場所”を意識して作品を描いている印象があったので、思わず購入してしまった感じですかね。自分はそれを手にしてから、「沢木耕太郎の作品と出会うタイミングはどこか運命的…これからも、そんな関係が続くのだろうか?」と、なんだか縁のようなものさえ感じました。


さて、年齢も生活環境も違う老若男女が主人公の全9編で構成されている…
この作品の目次…開いてみると、最初は「銃を撃つ」というタイトルからスタート。読者の固定概念の破壊でもするのかと思いきや、次の頁をめくってみると、「バスを降りると、そこは」とだけ書かれていて、さらにめくってみると、タイトルである「あなたがいる場所」と書かれている。そうして始まる、「銃を撃つ」という作品…どんな内容か読んでみると、バス停留所を舞台にした女子高生と小学校時代に仲が良かった友人とのストーリー。「不幸の手紙を受け取ったら、何人かに回さないと…なんて、昔あったな」という感じで、想定外の設定になんだか微笑ましい気分になりました。


おそらく、本作は、この作品をベースに纏められた作品群ではないかなと感じましたね。
ノンフィクションライターらしい拘りを適度に散りばめられ、自分自身、続きも読んでみたい気分にさせられましたから…。


それ以降も、偶然の出会い、必然の出会い…
色々と取り上げられるのですが、某所のレビューにおいて、「簡単なコースと困難なコース…主人公には2つ与えられているにも関わらず、何れの作品も困難なコースを選択するところがこの作品の魅力」といった感じで、本作を評価していた方がおりましたが、まさしくその通りだと思います。


主人公がその選択に至る背景に関して、感情をあれこれ巡らせながら…
自らの意思で動き、「そんな感情になったとき、あるでしょう…?」と最後に優しく問い掛けるような展開、温度感…気が付けば、自らを投影させておりました。


中でも、秀逸だったと自分が感じた作品は…
通っていた中学校で理不尽にもイジメの首謀者に仕立てられ、その後イジメに遭ってしまう男の子がカラスにやられた鳩の最期を看取る「白い鳩」。人間って、自らが苦境に立たされたときこそ、周囲に対して優しく接したいと願うような気がするのですが、それがとても自然な流れで描かれていて、時間軸との絡みも抜群に良いのです。


あとは、幼稚園での滑り台から落下する事故で、幼い娘の死に直面した夫婦を描いた…
「天使のおやつ」。近所の病院で、最初は問題なしと診断されたものの、真逆の結果に直面した主人公の夫は…葛藤の末、深夜に幼稚園の滑り台をバナーで壊す行為を採るのですが、自分自身…同じ立場に立てば、どこに怒りをブツけ、メンタルを整理するのだろうと考えさせられました。この作業中に、突然登場する、人助けの代償として片腕を失った警備員のオジさん…これがまた泣かせます。


「白い鳩」のような王道もありつつも…
「天使のおやつ」のような非現実的な設定が同居する…これが短編群の魅力でしょうね。


ちなみに、文庫版のあとがきは角田光代によるものなのですが…
これも彼女らしくてまた良いですね。でも、★は4つ…。最後の「クリスマス・プレゼント」という作品…主人公の設定なども含めて、最後に持っていきたい気持ちは分かるのですが、個人的には中途半端かな…という思い、あとは尻切れトンボかなと感じた作品もあるので。。。


最後になりますが、深夜特急の影響をモロに受けた沢木氏には…
スポーツや旅のノンフィクションに拘って欲しい一方、年齢的なものもあるので、今回のようにフィクションによる伝え方を否定をするつもりはありません。沢木氏自身も、この短編集を書くにあたり、「私が心のどこかで思っていたのは、どんなに幼い子でも、読んでわかるものが書けたらということだった。もちろん、わからないところがあってもいい…最後まで読み通すことができる、わかりやすさだけは持っていてほしいと願った」とのことですが…個人的には、「今回のようなフィクション、むしろありなのではないか?」というのが素直な感想ですから。


我儘な読者で恐縮…という感じですが、、、
本作は、タイトルも良く…「1作で終わらせず、もう1作読みたい…」という気持ちになったので、そういう意味でも、★5つにする訳にはいかなかったのですが、何れにしろ、チョット時間があるときにでも、“あなた”という存在を意識しながら、目を通して頂きたい作品であることは確かですね。

<Postscript>

カシアス内藤といえば、アリス時代の谷村新司氏にも…
チャンピオン」という作品で取り上げられているんですよね…実は。ちなみに、アリスのシングルでは唯一のオリコン1位を獲得した最大のヒット曲です。


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