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W FACEのどちらが好き?-織田哲郎編-

チョット前に、織田哲郎先生のソロデビュー30周年を記念した…
6年振りとなる新作が発売されるらしいと知ったときに驚いたのは、想定外の2枚組であること…(;^^)。「本当に出るのかなぁ…」という疑念を逆に抱いてしまったのですが、予定通り、本当に発売されていたので、amazon経由で早速購入しました。
Twitterの呟きによると、今作は「コンセプトなしがコンセプト」とのことで…
やりたいことやってるうちに2枚に分けるに至ったようですが、聴いてみた感じ、1枚のアルバムに纏めるという意味では、赤盤の“ロック調”と青盤の“メロディー調”の融合性という意味ではイマヒトツ…というか、確かにあり得ないですね。。。(;^^)
でも、「両方共、発表したいんだよなぁ…」という強い思いに駆られ、、、
「入口を2つに分けてしまえば、ありなんじゃない?」という感じで、2枚組での発表に至ったのではないかと自分は推測してます。。。
…そんな推測はさておき、今作は一聴すれば分かりますが、、、
「赤盤も青盤も、どちらも織田哲郎らしいといえば織田哲郎らしい仕上がりで、個人的には今作も好作品である」と思います。しかし、織田氏は他のアーティストに対して、数多くの曲を提供し、大ヒットを連発してしまった影響か、一般的には「作曲家」としてのイメージが強過ぎて、クオリティーの高いソロ活動を認知している方の割合が低くなってしまっているような気がするんですよね。個人的には、それが非常に残念で仕方ないのですが…。
と申すのも、アルバムを聴けば分かると思うのですが、、、
曲を聴かせるツボをこれほど心得たアーティストは、日本にそういないと思うのです…。
アレンジの冴えという意味では、まだまだ健在で…
赤盤ならば、「背中には今もブルースが張りついたまま」のドラムと鍵盤の絡みなんて、自分にとっては面白くて仕方ない(※ベースが生音ならばもっと良かったな)し、中島みゆきが詞を提供していることで話題となっている、「Winter Song」なんかも風のような疾走感があるアレンジ…素晴らしいですよ。
一方、青盤に関しては、自分の好みで話しますが…
赤盤を凌駕する出来のように感じます。織田氏本人も、「ボサノバ好き」と公言するだけあって、スローテンポのアレンジで落ち着いて聴かせる作品の方が冴えてると思うのです。今作も、「aino uta」や「チャイナタウン・ララバイ」をはじめ、完成度の高い曲の連続ですから。。。
そんな青盤を締め括る曲は、1992年にポカリスエットのCMソングとして大ヒットした…
「いつまでも変わらぬ愛を(※歌詞)」のリメイク(※実は、この歌…引き籠りになり、薬の副作用による心臓発作で亡くなったお兄さんに対して、綴られた歌なんですよね)。20年前よりキーが下がっていることは、世代的にはどうしても気になるところはあるのですが、「これはこれでマイルドになった感じで、ありかな?」と個人的には思えますね。
数えきれないほど聴いてきた曲ですが、この曲の魅力は…
「コントラストにある」と僕は思ってます。例えば、前奏はギターの弾き語り好きには堪らない、軽い“遊び”から始まり、続いてストリングスが絡み、最後に青空の下で輝く太陽のようにサックスが絡む、この流れ…。また、1番と2番という点でも、最小限の音でバックを纏める前者とリズム隊も絡む後者…そんな手の内を簡単に見せない、“小出し小出しのアレンジ”が、とてもよく練られていると思うのです。。。
こんな巧みなアレンジが支える一方で、サビの最初の4小節のメロディーに関しては…
1973年にヒットした、ガロの「ロマンス(※歌詞)」という曲の“サビの最初の4小節のメロディーがソックリ”で、こればかりは苦笑いするしかないものの、それでも1曲を通してのメロディーの繋がりや完成度…といった点に関しては、ガロの作品よりも、織田氏の作品の方が圧倒的に上回っているのではないかと思うんですよね、個人的には(※余計なことに触れましたが、事実であり…^_^;)。
なんだか、冒頭から褒めてばかりですが、それでも結果的に★4つに止めたのは…
赤盤、青盤共…やっぱり、「カバー曲を含めて、計8曲ずつでは少ないのではないか?」と思ったからです。むしろ、「赤盤、青盤共に収録曲を増やし、2作のフルアルバムにしておいた方がもっと多くのリスナーが楽しめる結果となったのではないか?」と。。。
あと、織田氏の声質…正直な話、これも大きな理由ですね。
随分前に、スペイン滞在中に強盗に襲われ、声帯を痛めた影響は未だに大きくて…ロック調の声質を織田氏から奪ってしまったことを改めて実感しました。「例えば、20年前と声質が変わっていなければ、どう仕上げたのだろう?」と考えると、今より力強い声に合わせて、もっともっと色鮮やかな仕上がりになったのではないかと、自分なんかはどうしても考えてしまうのです…。
とはいえ、スペインでの出来事をキッカケに…
声自体の渋みはとても増したことは確かで、中でも織田氏が大好きなボサノバ調やスローテンポの曲との絡みは、今の方が良いのではないかと自分は思ってます。適切な例えか分かりませんが、「徳永英明の声よりも“真夜中に合う”人間味溢れた声」が良い意味で個性になっているというか…。
だからこそ、その声を活かした青盤のような曲をもっともっと聴きたいんですよね。
例えば、「MELODIES」というアルバムでカバーした、Kinki Kidsの「ボクの背中には羽根がある」や酒井法子の「碧いうさぎ」、FIELD OF VIEWの「突然」なんかは最高の出来だったと思うのです。自分はあのとき、「ツボを押さえた、抑制の効いたアレンジができ、且つ量も発表できる日本のアーティストは織田哲郎くらいしかいないのでは?」と実感したくらいですから…。
〆
<Postscript>
そういえば、こんな織田先生も、最近はAKB48の曲を作曲しているんですよね…(;^^)
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