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Article Titles
- 【03-A. 国内旅行記@北海道】の親カテゴリは、「03. 旅行関連」 です。
- [ 2011年8月10日 22:20 ] 恵まれた島
- [ 2008年4月 5日 11:49 ] 冬の道東周遊 其の六:流氷など
- [ 2008年3月16日 10:18 ] 冬の道東周遊 其の五:摩周湖など
- [ 2008年3月 1日 13:21 ] 冬の道東周遊 其の四:屈斜路湖にて
恵まれた島
朝1番のフェリーに乗船し、およそ1時間。
汽笛の音に起こされ、翔真は客室の外へ出た。そして、船尾から進行方向を確認すると、北海道旅行中に訪れたいと思っていた島が目の前にあった。
北海道の日本海側には、5つの有人島が存在する。
その中で最も面積が小さな島こそ、翔真が訪れようとしている焼尻島である。
かつてはニシン漁で栄え…
現在もカズノコの国内最大の加工地として知られる留萌から北へ50Km。
羽幌という港町がある。そこから、さらに西へ25Kmの距離に、この島は位置する。
交通の便がいいとは言い難いものの…
夏場になると、ウニ漁が最盛期を迎えることもあり、羽幌からフェリーに加えて高速船も就航する。短い間ではあるが、島は賑わう。
ところが、秋から冬にかけては、フェリーも1往復。
海がしけることも多く、欠航することが多い。そんな厳しい環境もあってか、島民の高齢化は進んでいる。人口は300人を切り、島の中央部にある広大な丘の上で放牧されている食用羊の方が数では上回っている。
焼尻港へフェリーが到着すると、翔真を含め、10数名の客が下船した。
朝1番の船便ということもあってか、人の数は少ない。それでも港には、「島内の観光案内は任せて下さい!」というプラカードを掲げている人がいた。翔真が尋ねてみると、1時間ほどで1周できる島の案内を1,000円でやってくれるとのこと。折角なのでお願いすると、その姿を後ろから見ていた他の観光客も続いた。
結果、4名のグループで焼尻島を巡ることとなったのだが…
ガイドが最初に連れて行ってくれた場所は、なんと島内唯一のゲートボール場だった。ここは島民の憩いの場で、非常に重要なところらしい。
その後も、車が最も標高が高いところを通ると…
「今、車が通っている道は焼尻のハイウェイです」。札幌から嫁を貰った家の前を通過する直前は、「宝くじを当てるよりも難しいことをやってのけた家です。皆さんあやかって下さい」とこんな調子が続く。ここまで細かいと、さすがに車内は笑いがたえない。観光案内というよりも島内紹介という方が正しいだろう。
さらに、車は島内唯一のスナックや小・中学校などへも立ち寄った後…
「皆様に、伝えておきたいことがあるので、最後に小回りで1周します」と口にしてから、ガイドは急に真面目な話を始めた。
「このまま何も策を講じなければ…
人口が300人にも満たない焼尻島が無人島になってしまうのは時間の問題でしょう」
どんな話を始めるのかと思いきや、島が直面している難問をズバリ口にしたのである。
「僕の個人的な意見ですが、焼尻島が無人島になるようなことがあったら、犯罪者を更生する場として、活用してほしいです。ご覧の通り、丘には羊がたくさんいて、無人島にもなってしまえば、海でウニは取り放題。日本全国探しても、焼尻島のように自然と動物に恵まれた島はそうありません」
日本も含め、先進国では流刑が絶対的不定期刑に当たるため、現在禁止されている。
ガイドの更生場としての活用案は、おそらく刑務作業の合間の気分転換という意味合いもあるのだろう。
「犯罪者も同じ人間です。焼尻島に来れば、忘れていた何かを思い出すことでしょう」
この話を聞いて、翔真は思った。
「故郷を誇りに思い、生きて行けることが人間にとって、1番幸せなことなのではないか」と…。
〆
<Postscript>
“海”や“船”をテーマに書くということで…
「海をサラリと混ぜる感じで書こう!」と最初は思っていたのですが、話がイマヒトツ膨らまなかったので、2003年に北海道を1人旅した際の話を取り上げる形で書いてみることにしました。
都会で生まれ育ちった自分としては…
離島のライフスタイルに、とても興味があります。色々なものが揃う便利な時代でありながら、その流れにごく自然な形で抗い…自分たちは、海を隔てたところでシンプルな生活を追求しながら毎日を過ごしているのです。焼尻に限らず、離島はどこも島民の高齢化などの問題を抱えているのでしょうが、「言葉で表現するには難しい素敵な魅力がイッパイ詰まっているのだろう…」と思ってます。
そんなチョットした好奇心や色々な何故を知るために…
自分は、中学生のときに家族で隠岐へ、その後も沖縄やバミューダ、伊豆大島…最近では、琵琶湖に浮かぶ沖島など、色々な島へ足を運びましたが、このときの焼尻、そして隣の天売の印象が特に記憶に残ってます。
両島共、小さな島なのですが、冬の日本海側の厳しさによって育まれた景色は…
旅人の想像力をかき立てるには十分でした。両島合わせて、たった1泊2日の滞在でしたが、個人的にはもっと長い時間を過ごしてみたい場所でした。
叶うものならば、もう1度両島へ行く機会を作りたいし…
そのときは、「妻も是非連れて行きたい!」とそう思っている場所の1つです。
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冬の道東周遊 其の六:流氷など
<其の五からの続き>

2泊した川湯を発たなければならない日があっという間に訪れてしまいました。
中央の画像で雰囲気は伝わるかもしれませんが、川湯温泉の隣駅の緑(※斜里&網走方面)へ向かう列車は、釧路支庁と網走支庁の境界区間(※峠越え)であるため、冬季は朝2本、夕方1本、夜1本と…1日4本しか列車がありません(※冬季以外は日中に1本増発有)。
しかし、この日はその僅かな列車を利用しなければ行くことができない所へ行く日でありました。
“せっかくココ迄来たのだから…”ということで、『オホーツク海側へ行って、流氷を見てみたい!』という思いを叶えようと思っていたのです。そのため、帰路に関しても、天候不良による欠航のリスクはありましたが、女満別空港経由にしてました。“飛ばなかったら、仕方ない…”という感じで…(;^^)

左上の画像が川湯温泉~緑間の車窓です。
ご覧の通り、人家は殆どありません。釧網本線は、このように木々の間を列車が走行する区間も少なくなく、乗車しているだけで“開拓列車”の匂いを感じることができます。ちなみに、その他の区間においても、雪に閉ざされてはおりますが、酪農地帯やスケールの大きな農地など、北海道らしい車窓が続きます。
| 清里町の駅です。 |

川湯から列車に1時間20分ほど揺られて、途中下車した駅は北浜でした。
この付近はオホーツク海側からの風は強いためか、防風柵がとにかく目立ちます。ただ、↑中央の画像の通り、海からの距離が近いというロケーションが好きで、今回で3度目の来訪だったりします。前回なんかは網走市内からバスに揺られてやって来たんですけど、快晴だと知床連山が美しく見ることができるので、個人的にはソレもオススメだったりします。
| ちなみに、この付近の流氷に関してですが… |

北浜で下車した理由は、川湯から乗車して来た列車の後に…
上記画像の通り、ノロッコが続いて走って来るダイヤであったからでした。ちなみに、このノロッコは夏季は釧路湿原がある釧路~塘路間を中心に走っておりますが、冬季は同区間はSLが走るためか、こちらオホーツク海沿いの網走~知床斜里間を走ります。冬季の車内は、津軽鉄道の客車列車のようにダルマストーブで暖めるようですね。ストーブの上ではスルメを焼くこともできます。ただ、『北浜から先、終点の網走迄は通常の速度で走行するため、ノロッコとは言えぬ状態』ではありましたけどね。
| ところで、ノロッコに乗車してから… すると、何分かすると、その執念が実り… |
| ちなみに、網走駅から鱒浦漁港迄は、片道15分ほどだったと思います。ご覧の通り、凄い量でしょう? 寒そうでしょう? コレだけのモノを見ることができたので、我慢できる範囲ではありましたけど…(;^^) |
〆
<Postscript>
この日に限らず、今回の旅は天候に恵まれたので…
観たいモノは全て観ることができ、心の底から大満足できる旅となりました。
やっぱり、自分は北海道が好きです。大好きです。また時間を見つけて、フラッと行こうと思ってます。
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