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  • 【04-C. 読書感想文】の親カテゴリは、「04. まぁ、とりあえず…」 です。

  • [ 2010年1月24日 12:05 ]    読み物レビューなど <山岡淳一郎編>
  • [ 2009年4月18日 13:00 ]    読み物レビューなど <松本清張編>
  • [ 2008年12月30日 17:58 ]    読み物レビュー <吉村昭編>
  • [ 2008年11月14日 02:02 ]    読み物レビュー <コンカツ編>
  • [ 2008年4月19日 01:40 ]    読み物レビュー <夏目漱石編>

読み物レビューなど <山岡淳一郎編>

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Written  By  New-Can  [ 2010年1月24日 12:05 ]    Web Clap
Category  01-A. 日記一般  *  04-C. 読書感想文
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昨日は、高田馬場で定例の習い事の日でした。
今回は初めて、先生の作品をKeyに作品を仕上げることが課題となっていたのですが…
実は自分だけ書くことができなかったという…。「ゴメンナサイ、山岡先生…」みたいな…orz


ちなみに、先生の作品の好き嫌いとか…勿論、そんな問題ではありません。。。(;^^)
「今、会社でとある書き物を課されているような状況だ」とこちらにも書きましたが、実は仕事の関係で、そちらの時間を確保することさえ大変な状況で、1日1時間弱…という酷い状況。そんな状況下、習い事の方も確保しなければならないとなると、身体の方が悲鳴をあげてしまうので…みたいな(泣)。


ただ、作品自体はキチント読んでいるので、取り上げておこうと思います。。。


「医療のこと、もっと知ってほしい」 山岡淳一郎著 [Amazon Link]
評価:「★★★★★」

自らの先生だけに、評価とかそういうのはオコガマシイですし…
今回だけは、さすがに削除しようかとも思ったのですが、そうしたらしたで、「本音はどうなんだ?」と捉えられかねない気がしたので、敢えて通常通りとしました。なにより、本作の記載内容に関して、自分自身共感できますし、特に、「医療業界を志す若年層に今一度読んで頂きたいと思う作品」でもあったので…。


…ただ、それだけでは終わらない作品です。
本作の軸に据えられているテーマの1つは、長野県の佐久総合病院を中心とした「地域医療」です。高度専門医療と地域密着医療の「2足のわらじ」を担っているのが特徴であるこの病院に関しては、リンク先のWikipediaにも詳しく載っておりますが、ドクターヘリのシステムも確立しているなど、本当の意味で素晴らしい病院です(※これは、外科医長として赴任し、「農民とともに」をスローガンにしていた名誉総長・若月俊一氏の影響も大きいでしょう)。


然しながら、全国各地にこのような病院があるかというと…
残念ながらそうではないのが現実です。昨今、地域における医療格差は大きな問題となっておりますが、例えばウチの親戚が住む三重県の南部の東紀州エリアなどは、産婦人科の先生の所へ行く迄に凄まじい時間を要するため、「安心して子供を産むことさえできない状況だ」と聞きます(※出産難民)。


本作でも触れられておりますが…
劣悪な労働条件と医療訴訟のリスクがあるところは医学生に敬遠されている傾向が顕著です。これらの点を改めようとしなかった国にも問題はありますが、医療を志す人間がそれに慄いてしまうような環境が確立されてしまっていることに、自分はもどかしさみたいなものを感じます。日本の対比として、フィリピンやキューバの医療も取り上げられております(※例えば、アメリカの医療はこう皮肉られました)が、自分のような素人からしてみると、後進国とされている両国の方が実践経験という意味では早くから積め、「ヒューマニズム」という観点でも明らかに先進国である気がしました(※日本は専門外であれば、「知らん」で終わってしまいますし、国家試験に合格する迄は注射も打てません)。


細部迄含めると、日本は改めなければいけないことが多過ぎるというか…
本音を申すと、絶望感でイッパイになりました。昨日も山岡先生は、「医療は保険制度をはじめ、国策に左右されてしまうことに問題がある」、「憲法で規定されている生存権を今一度読んでおく方が良いと思う」などと仰られておりましたが、本作にも触れられている…「人生経験もないまま医者へ一直線」というシステムが人としてのコミュニケーション能力や観察力といったものを鍛錬する機会を失してしまう遠因のような気がしました。


…ここで、生存権に触れさせて頂きます。
第25条1項において、「国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と定められております…が、既に机上の空論だと思ってしまった自分の感性はどうかしているのでしょうか。


実は昨日、自分たち生徒側のオリジナル作品において…
「自ら治せることはできる限り自らケアしていかなければならないだろう」的な感じで結ばれた作品が2作もあったのです。捉え方によっては、この国の医療業界が諦められていると解釈されても仕方ありませんが、実際問題…埼玉県の所沢エリアの某病院の先生は、「3ヶ月以内に退院してもらわないと困るからね」とか、「こんな患者は小学生に大学生の勉強を見ろというものだ」とか普通に口にしたそうなのです。技術があったとしても、これでは宝の持ち腐れになってしまうというか、通院したいという気分にもなれません。


例えば、本作でも取り上げられているメディカルスクールに関して…
早急に整備すべきではないでしょうか。個人的には、そんな機関で教育を受けた先生のいる病院に行きたいのが本音です。

〆

<Postscript>

しかし、本作を通じて色々なことを考えました。
個人的には、「病院の建物に関してもメスを入れるべきではないかな」と思いました。奇抜かもしれませんが…例えば、入口を増やして明るい雰囲気を醸し出すとか、急患対策を最大限に考慮して、車が発着しやすい建物を作るとか…ですね。


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読み物レビューなど <松本清張編>

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Written  By  New-Can  [ 2009年4月18日 13:00 ]    Web Clap
Category  04-C. 読書感想文
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松本清張生誕100年を記念してか…
ウチの近所の世田谷文学館では、先週から松本清張展が開催されてます(~2009/06/07)。
読書を始めてから、文学館へはお散歩がてら、足を運ぶ機会も増えた気がするのですが、実は先週の日曜日は偶然にも開館記念無料日で、企画展である松本清張展も同様でした。都内に住んでいると、小倉の記念館迄行くのはさすがに大変ですから、「ラッキー♪」という感じで行ってきました。でも、小倉へもいつかは足を運びたいなとは思ってますけどね。小倉は新幹線の乗換で1度利用したことがあるくらいですけど…(;^^)


ところで、作家の方は、皆さん努力の人というイメージを持っておりますが…
その中でも、生家が貧しかった松本清張に関しては、そんなイメージが特に強いのは果たして自分だけでしょうか。彼にとって、人生の折り返し地点であった41歳で作家の道への足掛かりを掴み、以後その道へ突き進むことになった訳ですが…そこを境に人生がこんなにも変わった方は、少ないと思うのです。ちなみに、作品を書く上で、登場人物の動機というものに特に拘っておられたようですが、自身の動機もハッキリとしていたからこそ、その後の人生において、サクセスストーリーが待ち受けていたような…そんな気がします。


「点と線」 松本清張著 [Amazon Link]
評価:「★★★☆☆」

さて、今回この作品を取り上げたのは代表作の1つです。
「世田谷文学館の取り上げ方も1番大きいし、これかなぁ…」と思いまして。。。


ただ、個人的には★印は低めです。
★2つにしようかと思いましたけど、そうした場合…今度は愚作とも受け取られかねません。「読みやすいのは事実。それも如何なものか?」と思い、3つにしておきました。結局、今の時代…読書なんかせずとも推理小説自体をTVで触れる機会が増えているんですよね。そのためか、色々なことを予測しながら、そして登場人物のアラみたいなものを探しながら、読んでしまう癖みたいなものがこの自分にもどうしても沁みついてしまってます。それは否定できない事実です。


以上のことを前提に置いて、この作品の評価をするとなると…
「推理小説として、今の時代においても通用する作品であるか?」という観点で考えた場合、アリバイくずしの時刻表トリックにしても複雑なものではなく、この程度のものでは厳しいと思うのです。推理小説がお好きな方に対して、禁句だということを承知で申し上げますが、「松本清張をもってしても、推理小説では時代を越えることは難しい」という印象が残りました。


さて、作品の内容をザックリと書きますと…
博多からも近い香椎海岸で男女の情死体が発見されます。
1人は××省の汚職事件の関係者である、佐山。1人は料亭“小雪”の女中である、お時。佐山が汚職事件の追求から逃れるために自ら死を選んだのではないかという方向で調べは進む予定でしたが、ブルートレインの車内食堂の伝票が見つかります。食堂車の利用は1名。それに疑問を持った、博多の鳥飼と本庁の三原という刑事がこの事件を捜査を始めます。


すると、程なくして、この2人を…
「“小雪”の女中2人と東京駅のプラットホーム越しから見た」と言う人間が現れました。
それが、××省とも繋がりがある機械工具商会を経営する安田。女中2人にランチをご馳走すると言いながら、時間をやけに気にしている。女中2人は気にしながらも、結局東京駅へ見送りに行くのですが、そのときに3人で…。ちなみに、安田がそのときいたプラットホームは、東京駅ということもあり…列車の入れ替えが多く、隣のホームの人間を確認することはまずできないはずなのですが、ブルートレインが発車する30分ほど前に4分間だけ空白の時間がありました。これを発見した松本清張は素晴らしいと思うのですが、「何故、2人はその時間に…?」ということが知りたくて読み続けたものの、実はこの理由が作品内で最後迄触れられていないぃ…orz


…致命的だとは思いますが、ソレは置いておいて、、、
この安田に関してですが、2人が殺害された日は札幌にいたと言うのです。さらに、札幌へ向かう途中、小樽を過ぎた辺りで列車の車内で安田と逢ったという人間や札幌で実際にあったという人間もおりました。


博多と札幌。
新幹線もなく、青函トンネルの建設工事さえまだ始まっていない、連絡船であった時代…列車で24時間以内の移動となると、到底無理な話です。でも、飛行機ならば…。「鳥飼さんと三原さん、それくらいは予測をして下さいよ…」と、現代人としてはどうしても言いたくなってしまうのですが、まだそんな時代ではなかったのでしょう。。。


ソコが時代の差というか、なんというか…
「日本において、推理小説というジャンルが確立されていなかった黎明期であったがために、東京駅のプラットホームにおける4分の件も新鮮だったのかなぁ…」と自分は受け取ってしまったのですが、屈折しているでしょうか…(;^^)


ちなみに、ノンフィクションの作品も手元にあるので…
そのうちそちらを読んでみることにします。個人的には、「点と線」よりも興味があります…実は。

〆

<Postscript>

推理小説のことを思うと…
先月のダイヤ改正で、東京駅発のブルートレインが全廃されたことが非常に惜しいですね。
夜行列車は、サンライズ出雲・瀬戸が残ってますけど…いつかは利用したい列車ではあるものの、ブルートレインのB寝台客車の車両と比べると、綺麗過ぎて…(;^^)。ちなみに、東京駅発のブルートレインが全廃される前に、この作品にも出てくる…あさかぜをはじめ、富士、銀河、出雲(※当時は、浜田が終着でした)と利用したことはあったんですよね。そういえば、出雲を利用したときは家族で食堂車も利用しました。良き思い出です。


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読み物レビュー <吉村昭編>

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Written  By  New-Can  [ 2008年12月30日 17:58 ]    Web Clap
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「漂流」 吉村昭著 [Amazon Link]
評価:「★★★★★」


江戸時代は、鎖国政策による影響もあり、近海周りにしか向かない船で水運業が行われていたようです(※参考:和船)。この政策に翻弄されたのが船乗りたちで、荒天による破船で漂流してしまう事故は少なくなかったそうです。


そんな時代における取調べ書をもとに…
作者の創造を織り交ぜたものが、この「漂流」という作品です。


主人公は土佐藩の(野村)長平。
彼をはじめ、4名を乗せた船が悪天候の影響で航行不能の状態に陥るのですが、帆柱を切り倒したりして、風や潮の流れのまま、命からがら辿り着いた先は無人島の鳥島。しかし、島へは上陸できたものの、大切な船を失ってしまいます。


着の身着のままの状態で、移動手段さえも失った…
長平ら4名はこの地で助けを待つことにするのですが、鳥島は火山島であるため、インフラ系は何も整備されておらず、飲み水さえありません。そんな状況でも、生き抜くためには火を使わずに何かしら食べる術を考えなければなりません。貝だけで生き延びることは困難だと悟った彼らは、島に生息するアホウドリを利用します。肉はアホウドリを利用し、彼らの卵を使って雨水を貯めます。さらに、釘などを使った釣竿で、たまに魚を引っ掛けます。しかし、飲食に利用できるものはこの程度。さらに、アホウドリは渡り鳥。時期が来ると島から離れてしまうため、「その間はアホウドリの肉を干物にして食べる」という大胆な発想で、1年という長いサイクルをどうにか乗り越える術を長平は編み出します。


しかし、この過酷で、偏った食生活による影響か…
長平の仲間は次々と奇病に侵されて、命を落とし、長平だけが島に残される形となります。


自ら命を絶とうとした長平でしたが…
それでも踏ん張ります。すると、その後…長平と同じような流れで、2隻の船がやってきます。
1隻目のメンバーは文字が読めるメンバーや泳ぎが得意な若手がいて、2隻目のメンバーは年配者であったものの、偶然にも生活に必要な火打石をはじめ、色々な道具を持った状態でやってきました。彼らは、前職の経験なども活かしながら、貯水池を作ったりして、少しずつ島のインフラを強化します。そんな日々の生活を通じて、メンバーの連帯感みたいなものも強くしていきました。


しかし、長平が漂着してから10年。
その鳥島へ肝心の船がやって来ません。2隻目のメンバーは、長平に一定のリスペクトをするものの、「何故、あなたのような方が自力で帰ってみようという考えに至らないのかが分からない」という疑問を持ち始めます。長平自身も、島に来てからの状況を考えると、船が助けに来る確率は限りなくZEROだと思い始め、一念発起します。「自力で日本に帰るしかない」と考え始め、島へ漂着したメンバーで流木や釘などを集め、無人島で船を造り始めます。そして、彼らはその船で青ヶ島経由で八丈島へ見事辿り着き、そこからはキチントした船で無事本土へと戻る…これが本作品の要旨です。


無人島生活の過酷さとその中でも生き抜こうとした…
長平らのアイディアに自分は感心させられた一方で、読み進めて行くうちに、「2009年以降も続くであろう不況を乗り越えて行くためには、自分自身の精神的なモチベーションを如何なる方向へ持って行くのが良いのか?」みたいなことを考えずにはいられなくなってきて、なんだか…長平にとても勇気づけられてしまいました…(;^^)


山田邦子女史のオススメの仕方が良くて読んでみた作品でしたけれども…
「好作品を教えてくれてありがとうございます!」という感じですね。彼女は全盛期と比べると、TVへの露出は随分と減りましたけれども、芸能界で色々な時代がありながらも上手く乗り越えてこれたのは、もしかしたらこの「漂流」という作品を知っていたという強みもあったのではないかと思わずにはいられません。


結局、不屈の精神は、いつの時代も普遍的なものでしかないんですよね。
それを1つの取調べ書をもとに、これだけ大きなドラマチックな作品に仕立てた吉村昭氏に自分は敬意を表したいですし、この作品を通じて感じたことを大切にしながら、「2009年以降を頑張って生きてみよう」と固く心に誓ったことは言う迄もありません。


そして、当然のことながら、今…
「吉村昭の他の作品も読んでみたい!」という思いに自分は駆られてます。

〆


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