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- [ 2011年12月31日 14:21 ] 2011年の流行語をなんとなく使ってみた!? 其の弐
- [ 2011年12月12日 01:46 ] 2011年の流行語をなんとなく使ってみた!? 其の壱
- [ 2011年10月 9日 11:51 ] ひとりじめ
- [ 2011年8月10日 22:20 ] 恵まれた島
- [ 2011年4月 3日 18:50 ] アップルジュース
2011年の流行語をなんとなく使ってみた!? 其の弐
<「2011年の流行語をなんとなく使ってみた!? 其の壱」からの続き>
東北楽天・嶋基宏は、東日本大震災の復興支援のために行われた…
慈善試合の前のスピーチで、“見せましょう野球の底力を…”という言葉を発しました。
この言葉や統一球がプレッシャーとなったのでしょうか。
今シーズンの嶋自身は、前年の成績から大きく成績を落としてしまう結果となりましたが、、、
“おかわり君”こと、中村剛也の本塁打の量産ペースは凄かったですね。「本塁打減少は、統一球による影響だ…」と解説する専門家も多かった中、それを嘲笑うかのような活躍。ロッテのチーム本塁打数よりも多い、彼の48本という数字はお見事といえました。
また、違う意味で驚かされたことといえば…
加藤茶や堺正章の“年の差婚”。其々、45歳年下、22歳年下と…ここまで来ると、羨ましいというよりも、「実は、自身の遺産を狙われたものではないか?」と勘繰りたくなってしまう、今の自分の心…少し汚れているのでしょうか。
…でも、そんな疑いもせず、この世の中を生き抜くことができるならば、、、
「この世の中、まだまだ捨てたものではないなぁ…」と個人的には思わずにはいられませんね。
2011年は、特に震“災後”において、“絆”を意識した国民は多いと聞きますが…
同じ国に住んでいる人たちが自然災害で苦しんでいるニュースを聞く度に、自分も日本人の1人として、心を痛めました。あそこまで酷い状況を見せられてしまうと、何をして良いのか途方に暮れたのが本音です。そんな中でも、アメリカは自国の出来事のように、“トモダチ作戦”を実践し…そして、どなたか分かりませんが、“タイガーマスク”運動をフットワーク良く行った方もいるなど、これらの出来事は人間の底力を感じました。
話は変わりますが、3月11日のウチの仕事場といえば…
自分は徒歩で自宅へ徒歩で帰宅したものの、“帰宅難民”となったメンバーも多数おりました。どちらを選択した人間も、色々なことを考えたと思うのですが…これからの時代を生き抜くためには、仕事も勿論重要だと思うのですが、それ以上に、「人間関係の充実に重きを置いた方が良いのではないか?」と考えるようになった方も多いのではないでしょうか。
個人的には、「今後の“ソーシャルメディア”の利用方法」なども含めて、改めて考えました。
この7月、自分は“スマホ”を購入しました。
半年経った今では、“タブレット”端末にも随分と慣れ、普通の携帯電話を使って、「メールを書いて!」と言われると、逆に調子が狂ってしまう…そんな今日この頃なのですが、スマホを始めてから、以前から利用しているmixiやTwitterだけでなく、「実名登録制のfacebookも少しはやった方が良いかな?」と思って、始めることにしました。実名は何かと怖いので、慎重に利用しているツモリですが、とりあえず今迄とは違うアングルも意識するようになった気がします。
しかし、こういう流れをどう思っているかよく分かっていない方もいるなとも思いました。
例えば、電力会社の上層部の方たちです。同じ国民とは思えないというか…違う世界で生きているなと思いました。
自分がシステム業界に籍を置いているからかもしれませんが…
プログラムでバグを出して、“想定外”なんて言ったら、こっ酷く怒られます。場合によっては、会社をクビになることもあるでしょう。しかし、電力界は、それが罷り通ってしまうことを知りました。個人的な意見でしかありませんが、こんな世界はヌル過ぎると思います。そもそも、人間は原子力なんて使うべきでなかった。日本は、どこの国よりも“再生可能エネルギー”を追求すべきだった。それは明らかなのに、何故…。
…そんなウネリが生まれ、「“脱原発”だ!」という声も出ましたが、、、
この国の電力会社は、“計画停電”なんてアクションで対抗しやがりました。あのとき、自分は「電力会社によるテロと言っても過言ではないなぁ…」とさえ思いましたが、その一方で…この極端なアクションがあった影響か、日本国民全体に「“節電”の意識が高まった」ことは確かでしょう。
…でも、個人的には悔しかったです。
計画停電が原因で亡くなった方もいますし、節電を真面目に実行した方たちが、「熱中症で命を落とした」なんてニュースもありましたから。日本人って、根が愚直な迄に真面目な方…多いですよね。複雑な気分になりました。
電力界と同様の世界といえば、やはり政治の世界でしょう。
日本の歴史上、最も不適格な首相だった1人と未来永劫そう評されるかもしれない菅直人のおかげで、寝る間も惜しんで頑張っているような印象を与えることができた?当時の官房長官・枝野幸男は好感度アップに成功し、気がつけば“エダる”なんて言葉も生み出されてました。
でも、自分自身は何故好感度がアップしたのか…正直な話、よく分かりませんでした。
例えば、福島第一原発周辺を中心に…
「“放射線量”が~“シーベルト”で高い」とか、その周辺の住民たちを中心に、「“内部被ばく”に侵されている可能性がある」とか、悪いニュースが報道されると…“ただちに影響はない”とか、“~はゼロではない”といった歯切れの悪い言葉ばかり。その後も、これらの言葉をこちらが疑って、噂のようなものを生み出すと、待ってましたとばかりに、“風評被害”という言葉で応戦。。。
自分たち国民は、官房長官の言葉が信用できないから、疑うんでしょうが…。
だからこそ、生きるために色々と考えるのでしょうが…。
その後、原子力行政担当を担っている細野豪志も…
言い方悪く言うと、口だけ適当に動かすような対応に相変わらず終始しておりますが、あれは正しい対応と言えるのでしょうか。TVにも中途半端な出演時間で顔を出す機会が多いですが、あれは、「核心に触れることができないまま、自身の持ち時間が終了するのが好都合だからなんでしょう?」
…全くもって、フザけてやがる。民主党の議員たちは。
大体、山本モナと不倫したような男の言葉を「信じろ!」という方の常識なんてロクなものではないことは、政治を見てても明らかです。楽しんごのあの声で、“ラブ注入♪”と言われた方がヨッポドマシです。
こちらが新聞やニュースで知りたいことは、真実なんですよ。真実!!
放射能の件とか、要は「影響あるんでしょう?」。包み隠さず、ハッキリと言いやがれってんだ…。
あと、「“一定のメド”の一定って、どんな基準ですか?」。
分かりやすく説明して欲しいですが、やたら言葉を並べたがりますね。TVに出演される政治家の皆様。
極論で恐縮ですが、あのときの対応として…
一時的にでも、福島へ遷都させるくらいの気概がないと、「やっぱり、他人事と捉えているなぁ…」と思われても仕方ないと思うのです。所詮は、素人でもできるようなパフォーマンス…というか、アホーマンスですよ。アホーマンス。
…この程度の対応しかできない方たちは政治家として向いていないと思うし…
個人的には必要ありません。あと、自民党以外の政党から首相が出たときは、不思議と悲しい出来事が起こるので、日本国民の今後の教訓とすべきかもしれませんね。こんな流れの中、消費税率をアップさせようという議論なんて、「アンタたち、どこの国民を意識しているの?」と言いたくなります。
こんな酷い年だったからこそ、尚更だったのかもしれませんが…
女子サッカーW杯で優勝した“なでしこジャパン”と市民ランナー・川内優輝の健闘振りが際立ち、それに救われた国民は多かったのだと思ってます。彼らは経済的に厳しい状況に置かれていながらも、「好きだからこそ、頑張って続けている」ことは明らか。このような純粋な心を持ち合わせている選手を応援しない人間なんて、ただの捻くれ者ですよ。ただの…。
個人的には、2012年も、このような純粋な方たちが1人でも多く報われる…
そんな1年になって欲しいです。そんな…。
〆
<Postscript>
色々な皮肉も込めて、今年最後の記事を投稿させて頂きましたが…
この1年、日本は色々な自然災害に見舞われました。この場で恐縮ですが、犠牲になられた方に対して、改めてご冥福を申し上げます。あと、個人的な思いとなりますが、2011年のような年が未来永劫2度とないよう、今迄以上に自分たちが一生懸命頑張る必要があると思ってます。
この国が誤った方向へ向かわないようにするためにも…。
なんとなく危うさを感じます。
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2011年の流行語をなんとなく使ってみた!? 其の壱
随分と前に、遊びでやった際に意外と評判が良かったので…
久し振りに、「流行語を1度は使い切ってみよう」的な企画を1人でやってみました…(;^^)
“がんばろう日本!”
マスメディアなどを通じて、日本国民はこの言葉を何度耳にしたことでしょう…。
個人的には、「とりあえず、そういう空気を作っておけば良いんじゃね? “あとは流れで…”」的な感じで登場してきた印象しかありませんが…皆さんには、この言葉はどのように響いたのでしょうか。
気がつけば、2011年も師走を迎えておりますが…
個人的には、「この言葉を聞く機会がまた増えてしまうのか…」というのが本音で、なんだかウンザリです。
“3.11”により、地震と津波による被害を受けた…
東京電力福島第一原子力発電所では、全電源を喪失して原子炉を冷却できなくなり、大量の放射性物質の漏洩を伴う重大な原子力事故へと発展。“メルトダウン”の影響で水素が大量発生し、水素爆発を起こして原子炉、タービン各“建屋”及び周辺施設が大破したことで、「日本における“安全神話”は完全に崩壊した」と言っても過言ではありません。
ところが、国や東京電力の人間の態度といえば…
被災地の方々の気持ちを逆撫でにするような言動、行動ばかり。「家を失い、家族を失い、下手すると土地も戻ってこず、手元にあるのは気も遠くなるような借金だけ…」となってしまった方さえいるにも関わらず、マスコミも「“がんばろう日本”という言葉を“どや顔”的な面で“こだまでしょうか”」。
さらに、内閣自体が“瓦礫”同様の存在となりながらも…
権力に拘り続けた菅直人首相の内閣や、野田佳彦首相を筆頭とする…通称・“どじょう内閣”なんて、それだけでは“東北魂”の怒りに火をつけられないとでも思ったのでしょうか。“復興”税とか、消費税UPとか、TPPで“平成の開国”とか…本気で東北の復興を考えているのか、甚だ疑問に感じるようなことばかり取り組みたがる。被災地の方々を同じ人間だと思っているのであれば、「ある程度、将来の希望を見い出せるくらいのお金を与えてから、そういった言葉を発するべきなのではないのですか?」。
「マル・マル・モリ・モリ…」と歌う…
芦田愛菜ちゃん&鈴木福くんの振り付けを見ながら、「日本は平和な世の中だ…」と誰もが口にできるような時代に戻すのさえ、政治家の方たちはもう面倒臭いのでしょうか。
2011年は、オリエンタルラジオの藤森慎吾が…
“アゲぽよ~!”とか、“キミ、きゃわゆいネェ”とか言いながらチャラチャラしてる番組をよく観ましたけど、政治迄そんな調子でされては、自分たち国民が堪らないのですが…。
<勢いだけではこれしか使えなかったので、其の弐へつづく予定>
〆
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ひとりじめ
「趣味はゲームとインターネット」という感じで答えると、周囲はオタクと括りたがる。
今年、25歳となったサラリーマン、正晴もその枠に当てはまってしまう1人だ。
「好きな女性のタイプは?」と聞かれたとき、「愛咲ミナ」と正晴は答える。
同人系ならばともかく、特に興味がない人間には…
「誰、ソイツ……。もしかして、ゲームのキャラクター?」
という感じで、冷たい切り返し方をされる。
そこから、さらに踏み込んでくる人間はほとんどいない。
こんなとき、「芸能人の名前を口にしないオレって、オカシイ?」と正晴は切り返したくなる。
しかし、その後の反応が怖くて、いつもグッと堪えてしまう。
そんな正晴だが、高校時代、1人だけ好きになった子がいる。勿論、片思い。
誰が見てもカワイイ、ハルカ。いつも元気で笑顔が素敵なサッカー部のマネージャーだった。
ハルカのことを狙っているクラスメイトが何人もいることは、正晴も知っていた。
彼女に好意を寄せているメンツと一緒に下校していると、「どうすれば、振り向くか?」ということがしばしば話題になった。
しかし、運動神経がイマヒトツな正晴は帰宅部で引っ込み思案。
中途半端な駆け引きをするのが面倒臭かった。結局、ハルカとは文化祭の準備以外ではほとんど接点もなく、「これがオレに与えられた運命だ…」と悟り、卒業するまで、ハルカに対して特別なアクションを起こしはしなかった。
正晴に運命的な出会いが訪れたのは、それから数年経った大学2年生のときである。
この頃、正晴の周りではインターネット上でグループを組んで、チョットした冒険をしながら経験値を重ね、世界を平和にしていくロールプレイングゲームが流行っていた。その流れに乗って、正晴も時間があるときは、「榛名竜太」という名前で、友人やゲーム中に偶然知り合ったグループの中に入って、その世界を楽しむようになった。
あるとき、ゲーム中にグループの1人が、「竜太、俺のグループで一緒にやらない?」と誘ってきた。
折角なので、正晴はその言葉に従うと、そこにキュートな顔立ちをした女の子のキャラクターが加わってきた。
どこかのアイドルグループにいても不思議ではない容姿である。
彼女こそ、「一定レベルに達したメンバーがいると、グループに入ってくる」と噂になっていた愛咲ミナだった。
「皆さん、仲良くしてね!」とミナは挨拶をしてきた。
そして、彼女は持っていた魔法の杖を使い、左足を上げてジャンプすると、グループが幸運になる魔法をかけてきた。
正晴には、彼女の姿が魅力的に映った。
「もう1度やって欲しい?」とミナが尋ねてきたので、「もう1度、お願い!」と正晴はグループの中で真っ先に返事をした。すると、ミナは正晴の分身ともいえる竜太だけに魔法をかけてくれた。「ミナのような女性がオレのそばにいてくれたらな…」と、正晴はそう思わずにはいられなかった。
翌日、正晴は玩具屋へ足を運んだ。
魔法をかけるポーズをしている愛咲ミナのフィギュアが欲しくなり、衝動に駆られて購入した。そして、すぐに自宅へ戻り、部屋の机の上にそれを置いた。
正晴がミナの瞳を見つめると…
「ここへ来ることができて、嬉しいわ。いつまでも好きでいてね!」
と彼女が答えてくれたような気がした。「ミナのことをひとりじめすることができたんだ」と思うと、正晴は彼女のことが愛おしくて仕方なかった。
〆
<Postscript>
“バーチャル”をテーマに書くということで…
自らの価値観や先入観などは一先ず捨てて、できる限り客観的な視点で、そして妄想を膨らませられるだけ膨らませて書いたのが今回の作品です。
ウチの業界の話となりますが…
「アニメやゲームのキャラクターが載った小物を机の上にイッパイ並べる」…と書くと語弊がありますね。「自宅の部屋と同じように、リラックスできる雰囲気を作って仕事をしたい!」という意志がハッキリしているメンバーが結構います。自分の後に座っている若手もその1人なのですが、この彼が「極端な方向へとベクトルが傾いてしまったケース」というのが今回の妄想開始時の大前提です。
ちなみに、これを書き上げて気がついたことがあります。
「主人公の心を満たすにはどう導くのが良いのか…?」ということですかね。ハマる理由がよく分からなくなってしまうのです。仮完成させてから、「何か良い言葉はないかなぁ…?」と考え始めてから思いついたのが、「ひとりじめ」という言葉。これが閃いてからは、結構上手く纏められました。最後になりますが、自分はこのようなキャラクターではないので、あしからず…(;^^)
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恵まれた島
朝1番のフェリーに乗船し、およそ1時間。
汽笛の音に起こされ、翔真は客室の外へ出た。そして、船尾から進行方向を確認すると、北海道旅行中に訪れたいと思っていた島が目の前にあった。
北海道の日本海側には、5つの有人島が存在する。
その中で最も面積が小さな島こそ、翔真が訪れようとしている焼尻島である。
かつてはニシン漁で栄え…
現在もカズノコの国内最大の加工地として知られる留萌から北へ50Km。
羽幌という港町がある。そこから、さらに西へ25Kmの距離に、この島は位置する。
交通の便がいいとは言い難いものの…
夏場になると、ウニ漁が最盛期を迎えることもあり、羽幌からフェリーに加えて高速船も就航する。短い間ではあるが、島は賑わう。
ところが、秋から冬にかけては、フェリーも1往復。
海がしけることも多く、欠航することが多い。そんな厳しい環境もあってか、島民の高齢化は進んでいる。人口は300人を切り、島の中央部にある広大な丘の上で放牧されている食用羊の方が数では上回っている。
焼尻港へフェリーが到着すると、翔真を含め、10数名の客が下船した。
朝1番の船便ということもあってか、人の数は少ない。それでも港には、「島内の観光案内は任せて下さい!」というプラカードを掲げている人がいた。翔真が尋ねてみると、1時間ほどで1周できる島の案内を1,000円でやってくれるとのこと。折角なのでお願いすると、その姿を後ろから見ていた他の観光客も続いた。
結果、4名のグループで焼尻島を巡ることとなったのだが…
ガイドが最初に連れて行ってくれた場所は、なんと島内唯一のゲートボール場だった。ここは島民の憩いの場で、非常に重要なところらしい。
その後も、車が最も標高が高いところを通ると…
「今、車が通っている道は焼尻のハイウェイです」。札幌から嫁を貰った家の前を通過する直前は、「宝くじを当てるよりも難しいことをやってのけた家です。皆さんあやかって下さい」とこんな調子が続く。ここまで細かいと、さすがに車内は笑いがたえない。観光案内というよりも島内紹介という方が正しいだろう。
さらに、車は島内唯一のスナックや小・中学校などへも立ち寄った後…
「皆様に、伝えておきたいことがあるので、最後に小回りで1周します」と口にしてから、ガイドは急に真面目な話を始めた。
「このまま何も策を講じなければ…
人口が300人にも満たない焼尻島が無人島になってしまうのは時間の問題でしょう」
どんな話を始めるのかと思いきや、島が直面している難問をズバリ口にしたのである。
「僕の個人的な意見ですが、焼尻島が無人島になるようなことがあったら、犯罪者を更生する場として、活用してほしいです。ご覧の通り、丘には羊がたくさんいて、無人島にもなってしまえば、海でウニは取り放題。日本全国探しても、焼尻島のように自然と動物に恵まれた島はそうありません」
日本も含め、先進国では流刑が絶対的不定期刑に当たるため、現在禁止されている。
ガイドの更生場としての活用案は、おそらく刑務作業の合間の気分転換という意味合いもあるのだろう。
「犯罪者も同じ人間です。焼尻島に来れば、忘れていた何かを思い出すことでしょう」
この話を聞いて、翔真は思った。
「故郷を誇りに思い、生きて行けることが人間にとって、1番幸せなことなのではないか」と…。
〆
<Postscript>
“海”や“船”をテーマに書くということで…
「海をサラリと混ぜる感じで書こう!」と最初は思っていたのですが、話がイマヒトツ膨らまなかったので、2003年に北海道を1人旅した際の話を取り上げる形で書いてみることにしました。
都会で生まれ育ちった自分としては…
離島のライフスタイルに、とても興味があります。色々なものが揃う便利な時代でありながら、その流れにごく自然な形で抗い…自分たちは、海を隔てたところでシンプルな生活を追求しながら毎日を過ごしているのです。焼尻に限らず、離島はどこも島民の高齢化などの問題を抱えているのでしょうが、「言葉で表現するには難しい素敵な魅力がイッパイ詰まっているのだろう…」と思ってます。
そんなチョットした好奇心や色々な何故を知るために…
自分は、中学生のときに家族で隠岐へ、その後も沖縄やバミューダ、伊豆大島…最近では、琵琶湖に浮かぶ沖島など、色々な島へ足を運びましたが、このときの焼尻、そして隣の天売の印象が特に記憶に残ってます。
両島共、小さな島なのですが、冬の日本海側の厳しさによって育まれた景色は…
旅人の想像力をかき立てるには十分でした。両島合わせて、たった1泊2日の滞在でしたが、個人的にはもっと長い時間を過ごしてみたい場所でした。
叶うものならば、もう1度両島へ行く機会を作りたいし…
そのときは、「妻も是非連れて行きたい!」とそう思っている場所の1つです。
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アップルジュース
海外へ旅行したり、留学したりする友達が増え始めたのは…
僕が20歳くらいのときだったと思う。行き先は英語圏で、中でもアメリカが1番多かったと記憶している。
彼らがどんな目的で海を渡ったのか、よく分からない。
ただ、帰国後の様子からは充実した時間を過ごしてきたようだった。
もしかしたら、簡単にコミュニケーションできない状況が成長を促したのかもしれない。
そう考えると、彼らのことが眩しく見えて仕方なかった。
大学を卒業する頃になると、そんな人間は1人、また1人と増えた。
次第に、「海外を知らないことが壁となり、目の前に立ちはだかるときが来てしまうのではないか」と僕は焦り始めた。
そして、社会人になって2年目の夏期休暇。
幼い頃からの友達が住むロサンゼルスへ1人で渡る決心をした。異国から日本を見てみたいという純粋な気持ち、それだけだった。
成田からロサンゼルスへ向かう飛行機に乗り込むと、機内はとても賑やかだった。
同じ国の人間というだけで、隣に座る乗客とのお喋りを楽しんでいる。「僕の隣にはどんな人が座るのだろう?」とドキドキしながら待っていると、同世代の日本人の女の子が座った。
僕も周囲と同じように、隣に座る彼女に話しかけてみた。
彼女は、カナダへ短期留学をするために初めて出国するのだという。飛行機に乗るのも初めてだったようで、無事離陸したときは、機内で1番興奮していた。そのとき、「これから波のように押し寄せてくる初体験を、彼女のように1つずつ楽しもうとする感覚が大切なのかな?」と思った。
彼女とお喋りを始めてから暫くすると、機内の乗客に飲み物が配られ始めた。
僕たちが座っていた一角は、アメリカ人の客室乗務員が担当していた。「英語でキチント受け答えができるかな?」と不安が頭をもたげた。
しかし、前方に座っている乗客は、一言で済ませている。
「あの調子でいいのか…」と思うと、気が楽になった。
客室乗務員が僕たちのところへやってきた。
僕は飛行機に乗る前から、「最初に頼む飲み物はリンゴジュースにしよう」と決めていた。というのも、コーヒーやティーでは日本語と同じような受け答えでアッサリ終わってしまう。英語の先生が、「日本語と英語で1番違うところ」とよく言っていた音を、最初に発してみようと思ったのだ。
「あップルジュース、プリーズ」と、「あ」の音をチョット意識しながら頼んだ。
客室乗務員は、僕の目を見て一瞬微笑むと、プラスチックのカップにリンゴジュースを注ぎ、手渡した。
子供でもできるようなやり取りに、僕は1人興奮していた。
「そうか、アメリカでもこんな感じで会話すればいいのか」と思うと、自信も沸いてきた。
アメリカをなんだか近い国のように感じていた。
〆
<Postscript>
“アメリカ”をテーマにして、初海外のときの経験を交えながら書いてみました。
色々と思い付きそうなテーマのように思えるかもしれませんが、自分には厳しいテーマでした。
実は、自分が初めて日本を飛び出したのは、2001年の8月。
このとき、友人とアメリカ&バミューダを旅したのですが、1ヶ月後は…そうです。「アメリカ同時多発テロ事件」が起きてしまったのですが、旅行中に驚いたことの1つとして、「ボストン空港(ローガン空港)のセキュリティチェックの甘さ」があり、自分は周囲にも指摘しておりました。同じ印象を抱いていたテロリストにより、悲劇が起きてしまったのかと思うと、悲しみで胸がイッパイになりました。。。
そのため、今でもアメリカのイメージを聞かれると…
この記憶がどうしても付き纏います。あれから10年の歳月が流れましたが、個人的には永遠に忘れられない負の出来事の1つです。
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