第23回のテ〜マ:新しい世界(2001.7.22.)

きみの そばにいるとわかる
どんな小さな 涙の音も
いつかきみの 悲しみの全部を
消してあげられるように
強くなろう どんなことがあっても
きみとなら 平気さ
(From The Gospellers:【あたらしい世界】 Lyrics:康珍化)

 ゴスペラーズの曲は、どれぐらいの皆さんがご存知であろうか? 俺には、彼らの曲においても数多くのフェイバリットソングがあるぐらい好きなのですが、その1つで…この6月に【Love Notes】というベストアルバムが発売されるまで、“彼らのファン以外には、ホトンド誰にも知られるコトがなかった名曲の1つだった”とも思われる?、【あたらしい世界】という曲を、今聴いている。【ココまで、ウェディングソングにピッタリな曲もそうはナイ】と、俺が思っているほどの【珠玉のバラード】なのでありますが、上記のような流れを汲む、詞も最高! で、アレンジについても超アダルト…まさに、非の打ち所がナイほど。是非…この曲を聴いたコトがない方には聴いて頂きたい。

 なんとなく…モノ書きのタイトルと同一タイトルの名曲の紹介をしてから始める(というか、今回のタイトルは明らかにパクリ…爆)という、今までとは変わった始まりになった今回ではありますが、実は、俺自身にとって…この1ヶ月という時間(読み:とき)は、【今まで全く観るコトができなかったような新しい世界に触れるコトができた】という感じでした。前回書いた、“お酒を飲むお店”の件についても…大人への憧れ等も綴りつつ、実は、新しい世界に対して常に好奇心を持ち続けている自分自身についても描いていたツモリであったのでありますが、あれを書いて以来…自分自身の中では、【世界をもっと×2広げたい。っていうか、広げなければ…】という気持ちが、さらに強くなっています。躍起になっています。とにかく、【今までとは違う、新しい感動にあちこちで触れてみたい】という気持ちで、イッパイなのであります。そんな最近の…主だったコトでも書いてみましょうか。

 今月初め…実は、WBA世界ライト級のタイトルマッチである【畑山隆則 vs ロルシー】のチケットの“おこぼれ”が偶然にも会社の同期から廻って来て、埼玉アリーナにて生でボクシングを観る機会を得ました。ただ、最初は生でまだ1回もボクシングを観たコトがナイせいもあり、【チケット代が10000円】というそのお値段の高さに対し、さすがに気になってしまいました。それ故、行こうか行かまいか…迷いが生じたのでありますが、最終的にはチョット素人っぽく、【ガチンコの竹中も出るし、お得か…(爆)】という理由で、結局観に行くコトにしました。実際、格闘技には…正直なトコ、プロレスをはじめ、ムリヤリ作られた話が多そうで、自分自身…あまり興味がナイのです。ただ…ココからが俺が言いたいコトなんだけど、そんな人間ではあってもねぇ…“ボクシングだけは、それらとは一線を画す”と思っているの。さらに、天才肌系の畑山については、俺の中ではその中でもさらに別格な人間であったの。なんせ…彼は、1度リングという戦場から遠ざかるほど、どこまでも自分自身の独特の世界を保持しようとしたぐらいの人間であったし…チャンピオンの風格たるもの、凄まじかったから。

 しかし、前の試合においては…リック吉村に対し、【判定では勝ったものの、勝負では負けていた】とまで酷評された試合をしてしまった。そんな彼が埼玉アリーナという戦場へ、どのような思いでもって戻って来たかという理由を、彼が戦う姿において、俺はこの目で試合を観るコトによって、知りたかったのだ。そんな状況における、彼の試合であれば、新しい世界が間近で観れる気がしたのだ。

 そんな試合であったのだが…結果は、報道の通り。俺の応援も虚しく、畑山はロルシーに敗れた。どんなにこの俺が贔屓目で観たとしても、彼は勝負に負けていた。審判団の判定も大差で、完敗であった…。ただ、俺の中では…KOされない負け方で、ホッとした気持ちもあった。チャンピオンたるもの、やはり簡単にKOされて欲しくはなかったからである。さらに、チャンピオンたるものは…技術も必要だとは思うが、やはり精神力がどこまでも強くあって欲しかった…。この試合、畑山は眼の上も切り、中盤前で今までで1番の苦戦を強いられるコトぐらい分かっていたように思う。なんとなく、彼の攻撃には【悲壮感】が満ちていた気もした。しかし、坂本博之戦で勝ったコトにより、失ったモノが…あまりに、大き過ぎた気がした。あのときは、お互いに対し、不思議なオーラが彼らを包んでいた。もしかしたら、両者が生み出したのかもしれない。しかし、坂本がリングサイドで観戦しているだけでは、そのオーラは畑山のコトを最後まで包むコトはなかった。これが、俺の中での【彼の敗因】である。ただ、彼は負けても…やはり、チャンピオンであった。とにかく、倒れなかった。12Rという短い時間においても、観てる側に色々な思いを交錯させる、あの緊張感を…決して、最後まで途切れさせなかった。強い精神力を持つモノ同士の争いは、やはり迫力があった。このとき、俺は…【ボクシングこそ、生で観るべき、ドラマチックなスポーツである】と思えた。素晴らしいと思えた。

 その翌週…俺は、飛田給にある東京スタジアムにて、友達や弟らとサッカーの試合を観に行きました。【FC東京 vs 鹿島アントラーズ】。この試合の裏では、【横浜Fマリノス vs ジュビロ磐田】等の試合もあり、しかも…アントは、小笠原や相馬、ファビアーノらが“ケガで戦線離脱中”というコトを考慮すれば、この試合を【クソ】と捉えるべきなのかもしれないが、俺や弟の中では少なくともこの試合を観る理由はサッカーに因るモノだけではなかった。実は、隠れイベント?として、今回のエッセーの最初に曲を取り上げさせて頂いた、【ゴスペラーズの生声】を聴く機会があったからなのだ〜。

 ちなみに、俺自身…ゴスペラーズについては、1994年12月21日に発売された…デビューシングル“Promise”という曲以来、彼らに対しては、密かにものごっつう期待をしていた。実は、ココ数年…“平井堅”や“CHEMISTRY”等のプロデュースにて、確実に音楽業界を賑わせているプロデューサーの1人だと俺が思っている、ブラック系の一評論家からそっち系に転身した感も見られる?松尾潔氏のラジオ番組で、初めて彼らの存在を知ったのであるが、なんせデビュー曲である“Promise”から【アカペラでも俺らは行けるぞ!】と言わんばかりの珠玉のバラード。素晴らしきブラックの世界の中でも、特に日本人が1番できなさそうな世界に、敢えて果敢に挑戦する彼らの姿がものごっつう格好良かった。さらに、若いのに…実力も伴っていた。俺が過剰なほどの期待をしたのは、このような理由であった。

 しかし…俺のこの期待に反し、彼らには不遇の時代が続いた。自分が作ったバラードを唄ってもらいたい…etc、1人よがりなコトも考えるぐらいに応援していたのに…(;^^)。そうこうしているうちに、いつの間にや、バラエティー番組で彼らを観るようになり、【タレントに化したか…】と思っていたら、誰が強力な後押しをしたのかは分からないが、昨年、遂に…【永遠に】という曲が超ロングヒット。今年リリースされた【ひとり】というアカペラ曲にて、彼らは完全に大ブレークした。そんな彼らが、俺らの地元と言っても過言でナイ…東京スタジアムにまで、ワザワザFC東京のサポーターソングである【You Never Walk Alone】だけを唄いに来た…これだけと言えども、俺にとっては、今回の彼らのイベントについては、まさに【凱旋】という感じであった。聴き入った。アカペラであるが故の?、胸の奥から込み上げる感動…デビュー時以降、着実に積み重ねて来ていた彼らの技術に対し、脱帽した。これは、絶対に忘れられない。俺の先見の明も確かであった訳であるし(爆)、そういう意味においての嬉しさもあった。そして、なんといっても…アカペラは、【絶対にライブの原点】である。これ以上に、シンプルかつ素晴らしいパフォーマンスはナイ。最高だった。

 そういえば…【似合わない】と言われるかもしれないが、ココ最近、バーにも行きまくった。あくまで、俺の中では。ココ1ヶ月チョイぐらいで、5〜6回は行ったであろうか。あるときは、1人でも挑戦しに行った。1人でナイと、小人数でナイと…【新しい世界が見えない】、そんな気がした。しかし、実際の所は…いつの間にか自分自身を取り囲んでしまっている殻を破るには、俺の中では、それぐらい思い切ったコトをするしかなかったと言った方が適切なのかもしれない。

 ただ、思い切ったコトをやれば…今まで遠かった世界が身近に感じられるコトもある。あれは、今月の14日であったろうか。東京スタジアムでのサッカー観戦帰り、地元と言っても良い、烏山の鹿鳴館というバー(結構、高級)に、弟と共に勢いで挑戦しに行ったコトがあった。お初のため、店員さんといつ話そうか…いつ話そうか、バー自体が初めてであろう弟はともかく、俺は…密かにそのタイミングを探っていた(笑)。店員さんからもそういうヒシヒシとした雰囲気が伝わった。【今だ】と思った瞬間に、俺から話を切り出してみた。すると、ビックリ。店員N氏…元・球児。この店に来る数時間前まで俺らが観ていた…FC東京にいる、俺とタメのMF・喜名哲裕(この日はサブにもいなかったが…苦笑)の高校の先輩だとか。中学時代はどうだったかは忘れてしまったが…。ただ、【喜名は“元・球児”で、サッカーは高校から始めてる遅い方なんですよ。野球チーム一緒だったから、彼のコトは本当によく知っている】とは言っていた。喜名といえば、FC東京においてはテクニックがある貴重な選手なので、幼き頃からサッカーを始めてるのかと思いきや…違ったのだ。彼の新たな一面を垣間見れた気がして、妙に得をした気分であった(笑)

 しかし、気になるコトが…沖縄といえば、サッカーよりも野球(謎)。N氏、もしかしたら…と思い、俺はその後、こう切り返してみた…【大野倫(巨人⇒ダイエー)がエースのときの沖縄水産と試合をしたコトってあります?】と…(さすが、野球ファン・にゅう⇒爆)。これがビックリ。N氏、ベスト8ぐらいで、大野倫がいる沖水と対戦していたらしいのだ(笑)。彼が投げる球をバットに当てただけで、【感動を覚えた】とか(笑)。そんな感じで話してるうちに、自分自身の喋りの勢いが加速。別の店員さん・S女史ともベラベラ話す。何がどう転んだのか分からないが、ボーリングの話になり…ヤケに盛り上がった(笑)。このS女史、アベレージが140以上とか。【私、そんなスコア出しちゃうの。カワイクナイよね】と泣いていたが、これは俺には羨ましい限り。このS女史、叩けばもっと面白い話が出て来そうであったが、自分らのお金の方が…(苦笑)。結局、お2人から名刺を頂戴し…【また、来ますねぇ〜】と挨拶し、仕方なくオイトマしたのだが、【こういう雰囲気が、バーにあって欲しいよなぁ…】と、自分の頭の中で思い描いている良き世界が、ココにはあった。ただ、チェーン店にはない敷居の高さがバーには残念ながらある。しかし、その奥には…ヒッソリとはしているが、それを乗り越えるだけの価値がある、お客さんをお酒と雰囲気で時間の流れを満足させる、【のんべぇ憧れの世界】とも言うべき世界が鹿鳴館には息づいていた。素晴らしかった。

 このように、少なくともツイ最近まで観るコトができなかった世界を…ココ1ヶ月だけで、幸運にも立て続けに見続けられた俺なのであるが、28日からは“これらの極め付け”として、遂に“海外を初体験する”予定でいる。新しい世界に飢えていたのは、結局これが1番の大きなキッカケだったりもするのだ。日本語を、街の人から1週間以上も聞けなくなるような生活が、俺を待ち構えているのだ。本当に新鮮で堪らない。それ故、この環境に対し、【決して臆病になってはイケナイ】と思っているし、【今まで以上に、強気×2で…立ち向かわなければ】と思った。ファーストインプレッションのまま、ガンガンに行こうと。その結果が!?、上記の3例となったのかもしれない(苦笑)

 ちなみに、今回の旅行では…オーストラリアや、メキシコ、バハマなどがオジャンとなった末、最終的にアメリカとバミューダ諸島を廻る予定になった。但し、このバミューダ諸島…周辺海域が本当に危険なのである。飛行機や船が、誤ってバミューダトライアングル内”を通過したとなれば、【即墜落や沈没】。で、【死体についても、あっという間に消えてしまう】らしい。本当に恐ろしい。しかし、この事実を分かった上で、俺は友達・こたろーくんと共に、このバミューダを敢えて絡めた。なぜなら、日本人の誰もが行く訳でもナイ場所であったし、また…このような恐ろしい事実がバミューダ周辺にあるにも関わらず、大昔から観光地であり続けるのだから、その理由を…【実際に、この目で観た上で知りたい!】という思いがあったからである。さらに、今現在…家族以外で、俺ら自身のコトを、あらゆる多角的な側面にて愛する女(読み:ひと)がいないときでなければ、俺らは…こういった所は、躊躇なく旅するコトはできないと思っている。ガイドブックに書いてあったように、【海の色がピンク色】というのは、本当なのであろうか…(ワクワク♪)

 なお…今回の旅行は、そこらのツアーではとても組めない…個人旅行だからこそ組めるような、【体力を非常に要する日程】を組んでいます。俺も、そういう面においては、【今までで1番キツクなるだろうなぁ…】と思っています。なんせ、車の車線だけをとっても、【右(米)⇒左(バ)⇒右(米)】であるのだから(爆)。しかし、俺らにとっては色々な意味において、【パイオニアになるチャンス】かもしれない。“会社名”ではないよ(笑)。なんといっても、バミューダと、“カントリーミュージックの都”である、ナッシュビルは、日本人であれば、まず行くコトはナイ(こたろー談)らしいし、それ故、こたろーくんと共に、今回の無謀な日程?を企画した1人でもある自分としては、旅行前から満足しまくりで(爆)、新しい世界を観れるのではないかという期待感でイッパイであります。絶対に、【パイオニアになって帰って来よう】と思っています。ヾ(@^▽^@)ノわはは

 という訳で、皆さん…俺が無事に日本に帰って来れれば、次回は間違いなく俺の旅行記でしょうから、楽しみに待っていて下さい! また不思議な検索ワードをこのHPから生んでやりますぅ〜(爆)。以上にて、第23個目の積荷の箱詰めを終わりにしたいと思います。

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