第26回のテ〜マ:3TOP(2001.9.8.)

 サッカーW杯開催まで、365日を切りました。世界各地では、この予選が着実に消化されておりますが、出場国については…9/8 現在、開催国の日本と韓国、前大会優勝国のフランス。アフリカからは、カメルーン、南アフリカ、ナイジェリア、チュニジア、セネガル。欧州からは、ポーランド、スペイン、スウェーデン。北中米・カリブでは、コスタリカ。南米では、アルゼンチン…以上の各国となっております。残りの切符は、果たしてどこの国が手にするのでしょうか? 非常に楽しみです♪

 しかし、その一方で…この予選にて、多くの国々の【敗退】が決まってしまいました。例えば…アフリカのリベリア。1995年には…【ワールドサッカー世界最優秀選手賞】こそ、イタリアのヴィアリに獲られてしまいましたが、【FIFA世界最優秀選手賞】、【欧州年間最優秀選手賞】、【アフリカ年間最優秀選手賞(現在:アフリカ大陸最優秀選手賞)】という3冠を獲得するなど、【W杯出場以外は、全てを叶えた】と言っても過言でナイ?ウェアが年齢的にはW杯出場への最後のチャンスを、【プレイングマネ〜ジャ〜(選手兼監督)】という立場で叶えようとしていました。自分、彼とリベリアを超応援しておりました。最後のチャンスをプレイングマネ〜ジャ〜として…なんて格好良いじゃないですか? 全世界的に見れば、リベリアは【弱小国】ですが…(;^^)。最終節で、日本人が大好きなナイジェリアにかわされたのを知ったときは、マジでガッカリでした…(涙)

 あと…とある欧州の強豪国の敗退が決定してしまいました。予選リ〜グにも恵まれなかった面はありますが…。どこかと言うと…そう、日本人のサッカ〜ファンが超大好きな【オランダ】であります。【イタリア、イングランド、ドイツ、スペインなんかどうでも良いんですよ。私は、オランダなんですよ!】と言っている人が非常に多い、あのオランダが…であります。しか〜し…俺は、彼らに対し…決して口に出しては言いはしませんが、【彼らってニワカのようなぁ?】とも思ってしまいます。サッカ〜ファンを自負する人であれば、世界各地を見回して欲しいと思ってしまいます。本当に好きなのであれば、【本当に今のオランダは良いサッカ〜をしているのか?】と常に疑念を抱きつつ、サッカ〜を観て欲しいと思ってしまいます。

 文頭から、こんな【問題発言】をいきなりホザイテしまいましたが、そんな俺が2002年のW杯で注目する国といえば…実は、ポルトガル、アルゼンチン、チェコ(9/8 現在、予選突破微妙…涙)なのであります。その他、コスタリカのワンチョペ、ポーランドのオリサデベ(ナイジェリア生まれ)ら…個人的に注目している選手はいますが。とにかく、“欧州グル〜プ2”については…俺の中では、オランダではなく、【まずは、ポルトガル】なのであります。もう何年も前から、【彼は上手い。超好き!】と言って憚らない、ルイ・コスタのプレ〜は是非ともW杯観賞物となってもらいたいし、フィーゴ、セルジオ・コンセイソン…昨年の欧州選手権の準決勝(対フランス)の件で、代表戦において、長期出場停止を余儀なくされた、ヌ〜ノ・ゴメス(欧州選手権:PK判定に不満を漏らす)にも、本戦では予選にホトンド出場できなかった分、頑張ってもらいたいし…。

 ちなみに、欧州選手権のコトをチラリと振れてみましたが、このとき…1番面白い良いサッカ〜をした国は、俺の中ではやっぱりポルトガルでありました。優勝国・フランスよりも、その質は良かったです。GK・トルドのおかげで決勝に行ったと言っても過言でナイ(オランダ戦は神懸り的であった)、全くスペクタルなサッカ〜を追及しなかった…モトイ。っつうか、何百年経ってもそんなサッカ〜をしそうにない(汗)準優勝国・イタリアなんかは、とても足下にも及ばないような面白い試合をしてました。攻撃的な選手に良い選手が揃いまくってるせいか、前線のパスの流れがとてもスペクタル。ポルトガルの試合を観て損するコトなど、まず考えられません。全くご存知ナイ方々には…是非注目して頂きたいです。

 ところで、9/2 の試合で、ホ〜ムでオランダを破ってしまい、日本人のサッカ〜ファンの多数を敵に回してしまった感もあるアイルランドについてでありますが、俺的には、【アイルランドがW杯に来たって構わない】と思っています。日本人には、マンチェスター・ユナイテッドの熱いボランチである…ロイ・キーン、大ベテランのDF・アーウィン、あとサンダーランドの大ベテランのFW・クインが浮かんで良いトコだと思われますが。ちなみに、俺的には…クインの懐が深いポストプレ〜に関しては、相撲に例えるならば…全盛期の貴ノ浪の、マワシを獲られても、相手の腕を抑えつければ(キメれば)勝てるというぐらいの懐の深さがあると思うのですが(メチャクチャな例え?…苦笑)、今のアイルランドは…やっぱり、イアン・ハートでしょうか。彼の左足からのFKなんか、凄いっすよ。【ロベカルも目が点になる】ほどの弾丸モノ! ただ、アイルランドについても…【出ても良いんじゃん?】って思う理由は…ハ〜ト観たさってのもありますけど、実際、アイルランドはハ〜トをはじめとした若手など…ココ最近、個々の選手のレベルアップが目覚ましいんです。アイルランドについて知らない方は、プレミアリ〜グに所属するチ〜ムの選手名鑑を観るべきでしょう。予想以上にアイルランドの選手が在籍していると思われますが、実際…彼らは所属チ〜ムで実績を残しています。前述したハ〜トもそうですが、ロビー・キーンらもそうですね。ハイ。。。

 ただ、どんなにアイルランドのコトを書こうとも…【なぜ、アンタはそんなに反オランダでいられるのか?】と言われてしまうかもしれませんね? 彼らを納得させるような理由を書かないといけませんね? 書きましょうか…。実は、以前から思っているコトなのでありますが…オランダには、【戦術的進歩がどうも観られない】…そんな気がするのです。なんせ、バカの一つ覚えのように…と言っても良いほど、【オランダ】といえば、クラブチ〜ムも含め…まず、【4−3−3】。実際、小野伸二が移籍したフェイエノールトもそのシステムを採用していますが、これについては、クライフが選手としても、そして監督しても輝かしい戦績を残した時代の幻影が、国民をも【これが1番良いシステムなんだ】と思わせているような気がしてならないのです。

 要するに、個人的には…この【4−3−3】というシステムについては、【現代サッカー的ではナイ】と思っている訳です。なんせ、中盤が3人と薄いですし、それを補うべくDFラインを浅くしたとしても、安易にそれを行えば、裏を突かれてピンチを招くのがオチ。それ故に、運動量も非常に要求される訳で、余程の選手が揃っていない限り、余程の実力差がナイ限り、このシステムを基本にして、“安定した戦い”を続けるコトは困難な気がするのです。つまり、今のオランダについてはそこまでの個人能力はナイと思っている訳です。自分は…ですが。。。

 さらに、このシステムを長く続けると…選手育成システムにも微妙な影を落とす気がするのです。【4−3−3】で、イタリアのロベルト・バッジョ(今は、代表じゃないけど)、フランスのジダン、ポルトガルのルイ・コスタ、そして日本の中田英寿(チョット前だと…ユーゴのストイコビッチ、ルーマニアのハジらか)のような典型的なトップ下(ファンタジスタ)タイプの選手が育つであろうか? 育つ訳がナイ。今回の2002年W杯・欧州予選でのオランダは、基本的に【4−2−3−1】というシステムで戦っておりましたが、3の真ん中は…ベルカンプが代表から引退してしまったため、クライフェルトが務めていました(ちなみに、1はファン・ニステルローイやファン・ホーイドンクら)。

 【クライフェルト≒ロベルト・バッジョらのファンタジスタ】という式は正しいであろうか? この答えは、個人的には…当然、否である気がする。彼がソコを務めるコト自体、間違いだと思っている。彼は器用かもしれないが、そこが適性の選手ではナイ。なんせ、背も高く、身体能力も高く、足下のタッチも柔らかい。さらに、流れの中での難易度が高いシュートを決めるコトについては、【俺の中では世界随一】。ただ、9/2 のアイルランド戦のように…難易度が高くないシュートを、【意外と決められない】という不思議な選手でもある気がするのですが(苦笑)。それでも、相対的に考えると…こんな選手が最前線にいるコトほど、相手DFに嫌なコトはナイと考えるのが妥当であると思われます。

 監督のファンファールも、そのコトは分かってはいたと思います。たぶん。ただ…オランダには、選手がいなかったのです。ベルカンプをムリヤリ引っ張れなかったのは、監督の責任だと言うべきかもしれません。いやはや、難しい。まぁ、いずれにしろ…クライフェルトについては、アイルランド戦で決定機を外した件について…国民に相当責められるでありましょう。ただ、俺の個人的な意見としては…彼については、多少は擁護してあげたいです。本来のポジションでプレ〜した訳ではナイですし、この4年間、精神面等では本当に大人になったし(笑)。彼とタメの俺が言うなって感じなんですけど(爆)

 ところで、話は変わりますが、次々のW杯は…5年後ですが(笑)、よぉ〜く考えてみましょうよ。イングランドやフランスだって…考えてみれば、1994年のW杯の欧州予選が通過できておりません。しか〜し! 2度続けて、同じ過ちを繰り返しはしませんでした。フランスなんかは…その次のW杯(1998年)で優勝してるではありませんか! 【開催国】という有利な点はありましたが。今じゃ、【シャンパンサッカ〜】とまで言われているじゃないですか!(ただ、俺的には…センタ〜のDFが歳食ったのばっかで、W杯の連覇は絶対にムリだと思うんですけどねぇ…^^;)。イングランドについては…今では、代表監督に外国人(エリクソン)を起用した途端、勢いが付いてるではありませんか。ただ…個人的には、エリクソンは【4−4−2】の人だから、【3バック】が期待できないのは残念なのですが(俺は、イングランド代表が3バックのチ〜ムになったとき、【初めて革命が起こった】と思う人なので)。

 色々と書きましたが…とにかく、オランダにもショック療法が、この両国のように良い方向に作用して欲しいです。良い意味で、自国のシステムの伝統を崩して欲しいです。昨今のスポ〜ツ界において、密かに【新しい流れを作っている】のは…実は、【オランダ】なのですから。ただ、その内容を客観的に分析してみると…不思議な競泳水着とか、カカト付近が上下するスケ〜ト靴、スピ〜ドスケ〜トのウェアとか、科学的根拠をタテに、スポ〜ツル〜ルの重箱の隅を突いた、汚い方法論を持ち込んでいる印象も否めないんですけど(苦笑)

 ココまで書いて思うんですけど…世界のサッカ〜について触れたの、自分は初めてかもしれませんね?(;^^) 本当は密かに書きたいネタなのですが、いろんな巡り合わせが悪くて…(謎)。また、ネタがあれば書こうと思っておりますが、次はW杯予選で大苦戦している【カナリア軍団】について書くコトになるでしょうか…やっぱり(笑)。以上にて、第26個目の積荷の箱詰めを終わりにしたいと思います…。

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