第32回のテ〜マ:【21世紀最初のW杯】(2002.5.30.)

 遂に明日から、21世紀最初のW杯がスタ〜トしますが…【さすが日本!】って感じになってきましたね。TV番組の…日本と同グループのH組のロシアやベルギー、そしてチュニジアをはじめとする、【他国代表についての薄い情報の提供合戦!】(笑)。あれ、オモロイっすか? ウチの家族的には非常に滑稽で笑えて仕方ありません。。。

 前々から思うのだけれども、日本人ってのは本当にミ〜ハ〜で、騒ぐくせに、TV番組は上っ面情報中心に、繰り返し同じようなネタばかりを放送。1つ1つのネタが憂いの響きを持っている気がしてなりません。ウチの家族的には…なんか、観る度に興醒めして行く感じですし、俺自身は特に…自国開催だというのに、実はあまり盛り上がっておりません。先月、国立競技場で内容のないスロヴァキア戦を観た1人だけどさぁ…(;^^)

 んなコトを書くとぉ、【オマエ、ホンマにサッカ〜好き?】って言われそうですが…俺が思うに、ファンタスティックなW杯というのは、“戦術至上主義”というレベルまでは行っていなかった前々回(アメリカ)大会で終わった気がするのです。

 そう思う理由の1つに、全体的な試合数の増加。例えば、欧州のチャンピオンズリーグなんかは…予選に参加できるチームが増えました。これは全体的に見ても、各国の主力代表選手の体力を奪っております。今の時期に体力が残ってる選手は、俺が思うに…“超人”です。さらに、今回は梅雨の日本。体力的にモノ凄くキツイ大会となるコトは想像するに難くないですし、選手個人が持っている能力をフルに発揮できるかどうかは疑問符が付くと思うのです。

 2つ目に…アメリカ大会で俺の中で印象的だったコトといえば、ブラジルの優勝でもなく、もちろんロマーリオの活躍でもなく、決勝戦でのR・バッジョのPK失敗でもなく、アメリカ代表DFのララスの風貌でもなく(GKのメオラをはじめ経歴がスゴイ代表だったよなぁ…)、さらにアメリカ戦でのレオナルドの肘打ち1発退場でもなく、そして…ギリシア戦での得点後のあの表情は忘れられない、禁止薬物で大会追放処分を食らったマラドーナでもなく、アメリカ戦で自殺点(現・オウンゴ〜ル)を献上したコロンビア代表のDFであるアンドレス・エスコバルが射殺されたコトです(打ち抜いた弾丸数は12発とか)。あれ以来、DFにとっては、【1度のミスがどのようなコトになるのか分かっているのか?】と余計なプレッシャーを、攻撃陣にとってはは一国の責任をまるで一人で背負っているかのような、そんな状態に陥らなければならない状況になってしまいました。選手のプレーを観るだけにおいても、美術館で絵画を、音楽ホールでクラシックを愉しむ…という感覚で、俺はW杯の試合を愉しめなくなってしまいました。

 そういえば、前回大会後…日本でも↑のようなコトがありました。帰国後、3試合に出場して、得点を1点も挙げられなかったFW・城彰二が、心無い無礼者に水を浴びせかけられました。これは、エスコバルのように生命にまでは関わりませんが…俺的には、【これはヒドイよなぁ…】という感じでした。まず、前回出場権を得られたのは誰のおかげか…岡野か? 違うでしょ? 俺は、迷うコトなく城と応えますよ。城と。日本というのは、過去において1回リ〜ドされてしまうと、絶対に追い付けないというイメ〜ジがありましたが、彼がジョホールバルでこのイメ〜ジを打ち破ったのですから。それだけでも感謝せねばならない存在であったはず…。なんか、観るコトしかできない奴等があまりに勝手なのって、腹立ちますよね。

 再び、先程のエスコバルについて話を戻しますが…【Number】という雑誌の先月に発売された中でだったと思いますが、金子達仁氏が触れられてました。彼は、どうやら…コロンビア史上もっとも優秀なDFだったようで、ミスが偶然にもW杯の重要な試合に重なったがために…という感じだそうです。彼の死後4年間、彼が代表で付けていた2番が欠番に、葬儀には10万人のファンが参列し、スタジアムには彼の銅像も立ったそうですが、これはまさに、本当のスポーツファンがエスコバルがミスした経験を活かし、どのように選手キャリアをさらに積んで行くかを見たかった…そんな想いが溢れた出来事だと思います。

 そういえば、ココにもまた日本には城と同じように被るネタがある。競技種目は異なりますが、スキージャンプの原田雅彦…彼はリレハンメル五輪、見事なまでに失敗をした。サッカーでいう、オウンゴールに近いモノであった。しかし、彼はエスコバルと違い、生き残るコトができた。そして、俺らは長野五輪で彼の神が操っているかのようなドラマを目の当たりにし、感動のあまりに涙を流したけれども、仮に彼が殺されたならば…あの五輪は、それまでで終わったと思います。それ故に、俺的には、こういうコトが仮にあったとしても、一抹でも良いから、W杯のドラマのヒトコマとして、大切にされるような…そんな大会に、この韓日W杯がなるコトを期待しております。そして、32国の代表の主力級選手が何人かケガのために出場不可となり、既に観る方をシラケさしている感もありますが、代わりに出場した選手には、是非ともそういう選手のために、また自分自身のために最良の結果を出すようなW杯にもなってもらいたいです。なにせ、そのときにこそ、サッカーは凡人の予想を超えた、再びファンタスティックな芸術作品の1つとして蘇るのですから。。。

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 最後に、今大会の優勝予想でも…俺は【アルゼンチン】、もしくは【イタリア】です。対照的な2国を挙げます(笑)。まず…アルゼンチンについて。守備陣が疲労が溜まっている気がするのですが、それを補うに余りある攻撃陣がいるので、やはり強いのではないかと。スピードある両ウィングとFW…【感嘆する以外に何をすれば良いのでしょう?】という感じですよ。個人的には、カニージャを久し振りに観たいですけれども(笑)。次に、イタリアについて。守備陣は、フィジカル的にも強くやはり強固かと。攻撃陣でも、1人で局面を打開できる“重戦車タイプ”のヴィエリがいますし、さらに、デルピエロとトッティばかりが取り上げられますが、出場時間数の割合から見た得点数の高さでは世界随一と思われるモンテッラがいます。彼がいれば、局面局面で救われる気がしますし、勝ち残れる気がします。俺は、意外とイタリアのキーマンは彼ではないかと思うのですが…。ちなみに、俺が監督なら…絶対にヴィエリとモンテッラの2TOPです。絶対に、攻撃的にしますけどね。まぁ、今回の優勝国次第で21世紀初期のサッカーの指針が示されるコトは確かだと思われますけれども、守備的なチームが優勝したら…W杯の未来は暗い気もしますね。。。

 ではでは、これにて書きたいように書かせてもらった(!?)第32個目の箱詰め作業の方を終了したいと思います。。。つい最近亡くなった、元・ソ連、及びウクライナ代表監督のロバノフスキー名監督に哀悼の意も込めながら。。。

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 追記として、今大会前に話題になったW杯絡みのコトについて、個人的な意見を少々書かせて頂きます。

【@代表選考の問題について】

 色々ありましたが、俺が日本代表監督であれば、中村俊輔(または岩本輝雄:笑)を入れ、あちこちの試合で使って、あまり機能していなかったと思われる○○を外します。いざとなれば、小野をボランチに使えば良いのですし。ただ、チュニジア戦以外はFKだけかもしれないが…と彼には言うかもしれません。なぜか? 引き分け上手のベルギー相手では大量得点はとても望めませんし、守備のミスは許されない。また、ロシア相手では明らかにフィジカル面で彼は見劣りする。しか〜し、チュニジア戦であれば…フィジカル面は相手の方が強くとも、攻撃陣の決定力は上記2チームほどはない。そこを上手く彼の力で突ければというのが、俺の考えでした。得点を獲るためであれば、得点パターンを増やすというのが基本ですし、守備で盛り上げるサッカーほどツマラナイものはないですし、チュニジアに負けたときのファンからの代償は、他の2国に敗れるよりも遥かに大きいはず。トルシエについては、アレックスが帰化することが分かっておきながら、こういう措置をするしかなかったのは、やはり無能としか言いようがない気がします。【次期大会は、監督をキチント決めてもらいたいもの】です。今大会、おそらく日本代表は【予選敗退】という最悪の結果が待っている気がします。高原をあのような不慮の出来事で外さねばいけない原因を作ったのも、そもそも協会の危機管理欠如の問題であるし、Jリーグ発足してからの今まで約10年程の道筋で分かる通り、現協会については全くそういうヴィジョンがナイのは明らか。【ただの仲良しこよしの早大派閥】。ベンゲルについて、契約の確約を取らずに中継ぎを作ったから、こういうコトが起こったというコトをキチント身を持って大恥をかかないと、あそこは分からない気がしますし、俺にとっては…【イイキミだ!】って感じです。

 ちなみに、秋田とゴンの代表入りについては大いに賛成です。入っていなかったのがオカシイぐらい。秋田は、スピードはなくとも、強さは未だにJでは随一。前回大会の予選も経験しているし、上村が大怪我をした時点で、代表入りさせるべきだったでしょう。また、ゴンについては、彼が出てきたときの日本のホーム度が高くなります。他にこうするコトができる選手はカズしかいませんが、【どちらを取る?】という問題となると…。とにかく、ホーム度が高くならないような交代選手を代表入りさせるコト事態は絶対に過ちだと思います。

◆俺・にゅうが現・日本代表メンバーでW杯を臨む場合◆

中山 柳沢

アレックス 中田(英)

小野(服部) 戸田(稲本)

中田(浩) 松田(秋田) 森岡 市川

川口

【Aロイ・キーン、ロマーリオ etc 問題について】

 えぇ、前回大会ではコロンビア代表FWのアスプリージャが今回のロイ・キーンのような形で強制帰還というのがありましたが、代表チームというのはどういう意味として捉えるべきでしょう? 技術があるものだけが入るべきでしょうか? それとも、まとまりでしょうか? この指針を決めるのが監督の主観であり、全てだとも思われます。他の人間はどうしようもありません。自分で決めたかったら、監督になる資格を獲るべきではないでしょうか。

 今回のアイルランドはどのような雰囲気なのか…真相の程は分かりませんが、監督は命をかけております。【このチームの目の上のタンコブはココだ!】と思われたら、仕方ないと思われます。しかし、監督の主観が多分に絡むというコトは、その国においてはファンタスティックなサッカーは観られないというコトを意味すると、個人的には思います。んなコトもあって、そういう国はツマラナイサッカーをすると思わずにいられませんし、ある意味では観ないのがベターかとも思います…(;^^)。事実、アイルランドが欧州予選で死の組と言われた(オランダもいたしね)トコを通過できたのは…ユナイテッドでの長年の経験を代表でも還元したロイ・キーンの力が多分にあるのは、間違いナイはずですしね。

 ロマーリオ、R・バッジョらについては…ロマーリオについては、エジウソンとかを入れるぐらいであれば、ロマーリオは入れるべきだったかと思います(R・バッジョは情では入れたいですが)。ただ、某スタメンスター選手らとのソリが合わないのは周知の事実。監督であれば、やはり余計な問題は作りたくないですよね。たとえ、涙流されても、今までが今までだっただけに【ホンマか?】となってしまうと思います。日頃の行いって、大切ですよね(苦笑)。そうそ、ブラジルらしさを復活させるべく、俺はやはりジャウミーニャも入れて欲しかったです。カードコレクター等でデポルティボで有名ですが(汗)…たぶん、ブラジルの試合もツマラナイ気がするなぁ。。。

 あっ、こないだネックレスか何かを韓国で盗み、捕まてしまったセネガル代表の超主力であるファティガについても書きましょうか。個人的には…試合に出すべきではナイと思います。W杯の威厳を保つためにも。俺は、彼やディウフについては、モノ凄く期待していたので、今回のセネガルは高評価してはいたのですが…。しかし、こういう件は貧富の差が激しい国の出身の選手によくありがちなコトなので、ある意味で非常に悲しい事件です。教育水準の低さが顕著な証拠ですしね…。

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