第50回のテ〜マ:【Black or White】(2003.11.30.)


 イラクへの自衛隊派遣に関して、国内で様々な論争がある中、本日、ティクリートで行われる復興支援会議へ向かう日本人の大使館員2名がとうとう殺害されてしまいました。まずは御冥福をお祈り致します。

 しかし、今回の事件を耳にして思ったのですが、【他国の平和を願うべく…】という方々が殺害されるというコトは、当然自衛隊がイラクに派遣されれば、日本は攻撃対象となるというコトがハッキリと見えてしまいました。結局、イラクは【戦争地域】なのです。日本国憲法をどう解釈しても、自衛隊を派遣するコトだけは許してはいけないと思います。まぁ、こんな考え方はグローバルな視点で見れば、その様な対応は無責任なモノであるのかもしれませんが、第二次世界大戦後に…【こんな過ちはもう2度としません!】という意味も込めて、アメリカを初めとする連合国と定めたモノが現在の平和憲法ですよね? それを盾に、今のアメリカに対して何故理由付けできないのでしょうか…。柵って本当にあるのでしょうか。仮に、この様な状態が未だに続いているとするならば、日本はアメリカの占領国状態でしかナイというコトになりますし、もし、そうなのであれば…“Japan”と証するのは止めるべきだとさえ思います。どうなんですか? 小泉さん…。本当は、“総理大臣”ではなく、“日本州代表知事”なんでしょうか? もし後者であるならば、“都道府県制度”も廃止し、“州制度”にしましょうよ。さらに、日本語は方言にして、英語を公用語にしましょうよ。何もかも、アメリカに合わせましょうよ。あと…【イラクに行くことになると予想していた自衛隊員なんて、誰もいない】と思いますし、今こそ、高田渡氏のかの有名な放送禁止曲である【自衛隊に入ろう】を放送禁止解除して、メディアでガンガン流す位の策を採ってみましょうよ…。【極論だ!】と言われてしまうかもしれませんが、俺は今のイラクに自衛隊を派遣するコトは、現状をコレ位変えなければいけないコトがあるという認識でおります。

 そういえば、先日行われた衆議院選挙で【マニフェスト】というのが流行りましたけど、そもそもあれにはこんな理詰めベースにて、色々な細かな方針が謳われていたのでしょうか。俺は見もしなかったですし、手に取るコトさえもなかった代物なのですが…【マニフェスト】というのは、そもそもの意味としては、『宣言、声明書、檄文』というコトであり、その中でも…『共産党宣言』がどうやら本来の持つ意味である様です。それ故に、この言葉を軽々しく言うのは、俺は間違いだと思っておりますが…現状はどうなのでしょう? ソコ迄の重みってあります? 俺は絶対にナイと思いますね。もっとも、大雑把なコトしか謳われていないですしね。。。

 ただ、一方で…分かり易さを考えると、大雑把なコトしか謳わないというのは、時として致し方ないとも思っております。しかし、今の政治はそれの引き続きだけでしかなくて、実際にソコからホトンド何も進めていないのは自明です。例えば、雇用問題にしたって、【何か大きな建築物を作って、仕事がナイ人達に作ったモノを運営させてみよう!】とかいう“壮大な夢”の様なモノさえもナイですし、政府の努力の欠片はまるで見られません。アイディア程度であれば、成人なら何かしら持ってますよ。何かしら。俺にしてみれば、今の政府は【民衆の考えを聞く気があるの?】って感じ位の傲慢さだけが目に付きます。俺の今の仕事って、ハッキリ言って、それだけしか出来ないのであれば、クビですよ。クビ。【仕事のレベルが違う!】と政府に一括されそうですが、【そんなレベルを求めたのが貴方達でしょう…?】と言いたいのは俺だけでしょうか?

 さらに言うならば、俺達民衆のレベルにおいては、今の国会みたいに、【多数決の問題】という形とかで守ってくれる人は誰もいませんよね? 例えば、選挙前になると電話でかかってくる、恒例の?【比例は公明党に投票して下さい!】と同じ様な超過保護システムは何もありませんよ。斯く言う、俺は…【そもそも政党というのがあるコト自体が間違いだ!】と思っている人であったりするので、そういうコトを言いたくもあるのですが…。

 とにかく、今の俺は…権力がある政治家がやってくれるコトは、新幹線や道路建設、あと消費税引き上げ位だとしか思っておりません…。仮に、今後もこの程度しか周囲の事象が変わって行かないのであれば、【国民1人1人の議員の任期は15年ありますよ。“その任期の中でやりたいコトをして下さい”という形にすれば良いのでは…?】とさえ思うのですが、こんなアイディア自体も極論でしょうか。個人的には、【コレこそ本当の意味での民主主義だ】と思うのですが…。

 変に難しくさせようとしているならず者…彼らを選挙で落選させましょうよ。そして、一般人にとって、簡単に思えるコトがあまりに難しく捉え過ぎている議員も落選させましょうよ。こんな現状をシステム化するコトはできないのでしょうか? 一般人が知りたいのは、真実です。真実。そのシステム化を始めなければ、民主主義が綻びますよ…。

 そう言えば、海の向こうでも、法をバカにした様な事件がありましたね。マイケル・ジャクソンが逮捕された件なのですが…(苦笑)。俺はですね、【一芸能人が逮捕されたというコト以上に大問題だ!】と思っております。一定の保釈金を払って、すぐに保釈されてしまいましたから…。こんなコト、そもそもあって良いモノなのでしょうか…? 彼はもう何十年も前から、虐待をやっているのは自明であるはずですし、明らかにクロです(っていうか、アメリカはマイケル以外にも、彼と同様にグレーとなっているアーティストが多過ぎる気がする)。

 何故に、深いコトを聞けないのでしょうか? 誰もが知りたいはずなんですよ。1982年に発表されたアルバム『Thllier』は何千万人の人が購入してます? 一説では“5000万以上”とさえ言われておりますが、それだけの人が彼に注目していた時期もあったのですよ。でも、アメリカって、結局その程度の国なんでしょうねぇ…きっと。イスラエルを相手している様に、彼の影響力に屈しているのでしょうか? 1つずつ紐解いて行くと、アメリカは結局その程度の対応しかできない様な国なんですよ。ハッキリ言って、自国を蔑にした国ですよ。正直な話、【ノーベル平和賞をマイケルに…】なんて話が持ち上がっていたときには、俺は【冗談も程々にしろよ!】と思いましたしね。マイケル自身が巨額の富となり、ネバーランドというテーマパークを運営しているコトは良いコトだと思うのですけれども、自分自身がやっている虐待という事実に対し、間違いだと認識するコトができないのですから。コレは、やはり病気以外の何物でもナイ訳で、更生期間は必要なのです。法で裁く人達は何のためにいるのでしょうかという問題にさえもなります…。

 ちなみに、斯く言う俺は…マイケルに関して、幼少期に父親によって虐待を受けたというコトを、当然承知の上で述べております。しかし、【大人になってその反動が出てしまった…】というのは、マイケルがココ迄の立場になってしまった以上、彼自身の甘え以外の何物でもナイと思うのですが、それは非情でしょうか…? 俺は、今回のあの事件は全世界的な問題とすべきだとさえ思います。しかし、アメリカはそうするコトを放棄致しました。日本というか、小泉総理大臣にはこういう事実を1つずつ注視する姿勢が明らかに足りません。足りな過ぎます。

 イラクへの自衛隊派遣に関して…今後どうなるのか分かりませんが、とりあえず派遣が現実となる前に、敢えて“注意喚起”の意味も込めて、問題作ではありましたが、書かずにはいられなかったので、書いてみました。以上にて、【今回の拙いエッセイの積み残しは無】と致します。。。

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