第61回のテ〜マ:【White Moon, White Star】(2004.11.09.)


 自分がシステム作りに携わっている某社の決算公表も終わり、自分をはじめとするシステム側の人間も、ようやく気兼ねなく休暇が取れる時期となりました。

 ちなみに、今回は自分が先頭に立って、上記会社の“キャッシュフローシステム”を作成しなければならなくなったため、2年前とは比べ物にならない程…決算界にド〜ップリと浸かってしまいました。この世界…大変怖いモノで、1度浸かってしまうと、哀しいがな…この時期しか休暇らしい休暇が取れないのです。。。

 そんな現実をどう思うか…それは、人それぞれであると思いますが、自分はできるコトならば、こんな世界にもういたくありません。システム界から足を洗おうか…正直な話、迷ってます。こんな状況でありながらも、【資格。資格だ〜!】と言われてしまいますからね。兎にも角にも、容赦ない資格至上主義。この状況で、自分の希望が全く通らぬままに、こんなキツイ業務を請け負い続けさせられたならば…いつ迄経っても、ヒラのまま振り回されるだけ。勉強する時間さえ与えられないのですからね。

 そんなこんなで社会人生活がはや5年目…まさにコレは、【運もナイというコトの証左】と真摯に受け止めるのも一手かなと。如何に自分が小さいかというコトを思い知らされ続けた年月の長さに、この仕事に関する今迄に運命的なモノを感じつつも、今後に関しては運命的なモノが感じられなくなりつつあります。

 【同じ忙しさであるならば…モット目立つ、自分の好きなコトをトコトン追い掛ける忙しさにしたかった】…このままの生活が続くとなれば、コレが20代における自分の結論となるコトでしょう。20代初期の頃の夢があまりに大き過ぎたコトによる、挫折感的なモノも滲んだこの結論…悔しくない訳がありません。

 だからこそ、残り2年程となってしまった20代の間に、自分の中で…もう1度、他人の目や興味を惹く、何か強烈な一面が欲しいなと思いました。完璧主義的な性格故、自分自身の性格や趣味の質等において、色々な面で不満はありますが…昨今の上っ面だけで人を判断する様な安易な時代を生き抜くためには、1人の男としての勇気や強さみたいな、相手に分かりやすい形で圧倒する様な能力がなければ、この国で今後生き抜くコトはタイトな気がしていたからです。そんなコトもあり…今年の旅行は海外に目を向けるに至りました。3年振り2回目のコトではありますが、今回は語学力そのままで1人。そのせいか、初海外のときと同様の緊張感がありますが、新鮮ですね。でも、無事に帰って来れるのか…本当に不安です。本当に。

 前回は、バミューダが絡んでいたため、【トライアングルを通らないようにね!】と散々言われ、今回行くと決めたトルコに関しては、イスラム教というイメージが強いせいか、【テロに遭わない様に】とか【アルジャジーラに映ってよ…】とか散々言われております。数週間前に、イラクでは凄惨な事件がありましたが…この事件が与えた影響は計り知れないモノがあるなという印象です。

 確かに、安全という意味では…この通り、良くないです。呑気なアイランドであるバミューダとは比べ物にもなりません。【十分注意】という勧告が出ている状況下、イスタンブールでの単独行動というのは…正直な話、怖いです。“然しながら、そんなコトは言ってられません!”という感じで、強くも出れません。

 また、イラク事件時における日本の対応を思う限り、自分自身に最悪の事態が発生した場合、この国の首相は現時点で付加価値がない俺なんかを何が何でも助けるなんてコトは100%ナイでしょう。最悪の事態があった場合は、【助けて…】と言わなくても良いです。異国からでは限界がありますし、全く期待しませんし、トルコ国旗の…白い月に祈りを、白い星に願いを込め、赤く染まった部分から情熱を汲み切った後、覚悟し、然るべき場に臨むコトに致しますから…。そして、その結果に対し、自分のコトを“自己責任だよ”と嘲笑いたければ、御気の済むままに御願い致します。

 確かに、今回の場合…元々、ロシア方面の国々に行きたいという思いがあったコトもあり、隣国であるバルト3国を前提に予定を組んでおりましたから。思った様な予定が上手いこと組み切れず、最終的には諸事情でトルコに変更したという人ですから。

 よって、【何故にトルコか?】という意味では、確固たる理由はありません。ただ、この数年…この地方の料理屋によく行っていたりして馴染みが深かったコトと、ヨーロッパとアジアの両方が見れる御得感があるかなという気がしたというのがその主な理由です。何と言っても、トルコはその昔…オスマントルコ帝国という大帝国を築き上げた歴史ある国。そして、この国を巡れば…自分自身の中で、今度はシルクロードの方への思いも馳せるのではないかという好奇心もありました。でも、こんな所に夢が馳せたら、トルコ以上の危険と隣り合わせですけどね。ハイ…。

 …最後になりましたが、遠い所からでも構いませんので、こんな自分の無事を願って頂ければ、幸いです。最悪のことが起こらないとは言い切れないので、俺はそんな想いを常に背中で感じながら、適度の緊張感の中で旅がしたいのです。そして…帰国後にその感想を自分らしく、音@口笛で伝えたい気もするので…(作曲する時間をなんとか見つけて、考えて来ます!)

 あっ、そろそろ時間が迫って来ました。アラースマラドゥク。以上にて、【今回の積み残しは無】と致します。

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