§美穂の旅〜 PART 19 〜§ --- 中国編(20通) --- ★2001年8月28日 1:05 こんにちは。 今回は中国東北地方への旅に出発したいと思います。 雄人さんの手元に中国の地図はありますか? もしあれば、 ちょっと見てもらいたいんだけど。 大連、瀋陽(遼寧省)、長春(吉林省)、ハルピン(黒竜江省)が ちょうど南北一直線に並んでいるので、その順に行こうかと思います。 ちなみに遼寧省、吉林省、黒竜江省は東北三省と呼ばれています。 では、これより行ってきまーす。 ★2001年8月28日 15:50 大連周水子国際空港に、ごと〜ちゃくぅ〜 この空港は誰でも入れるので泥棒に注意しろと分身仲間に 言われていたので、荷物はしっかり監視してました。お陰で何事もなく すみましたが、帽子を目深にかぶったアヤシイ人がこちらを ちらちら見ていたのがちょっぴり恐かったです。 とりあえず、ロビー奥の珈琲庁でお茶をして一休み。 さーて、どこから見て回ろうかな。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/dai02.jpg ★2001年8月28日 21:59 雄人さん、こんばんは。 とりあえず空港でお茶した後、市街をぷらっぷらして来ました。なんか ビルの建設ラッシュで、街全体が埃っぽい感じでした。途中で資金繰りが 悪化して、工事中止になったビルもありました。 こちらのお楽しみは何と言ってもお食事! 大連は周囲を海に 囲まれているので、新鮮な魚介類が売り物です。ジャパニーズビジネスマンも 多いので、日本人向きの料理店も数多くあります。 今日は東来順(とんらいしゅん)というお店に行きました。羊の肉の シャブシャブの店です。腹を空かせた友達同士で行っても 一人に一つ鍋があるので好きなものを喧嘩しないで食べられます。 たれも醤油、ゴマ、中国オリジナルとバラエティ豊かで、味わいがあります。 食後のデザートはスイスホテル内のカフェで頂きました。甘い物は 別腹だもんね! ラッキーな事に夜7時以降半額となってました。 (いつも半額サービスやってるのかな?) 半額につられて チーズケーキを食べた後つい…ホントにもうついつい出来心で… アップルパイとショートケーキをおかわり(?)してしまいました。 う〜、またまた甘い物を食べ過ぎてしまった。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/dai04.jpg ★2001年8月29日 11:46 大連駅前には勝利広場があり、ちょっと行くと人民広場、 労働公園があります。(すごいネーミング!) 勝利広場の地下には昔の日本の防空壕を利用した地下街があります。 メチャでかくて、ボーリングもできます。(^^; 料金が安かったので、1ゲームプレイしてきました。 う〜ん、安いとすぐに飛びついてしまう… 労働公園は大連市内最大の公園で、東京ドームの20倍以上の 広さを誇ります。市民の憩いの広場となっていて、日本から贈られた桜も ありました。大連はサッカーがとても盛んで、公園内には サッカーボールの形をした建築芸術館がありました。Jリーグも うかうかしてられないでしょう。 労働公園の南側の山の頂きにテレビ塔があります。このテレビ塔は 日本の鉄鋼メーカーの協力により建てられました。労働公園からリ フトで行けます。海抜280mの展望台からは大連市内を一望できます。 絶景かな、絶景かな〜。ここにはインターネットカフェがあり、 今そこからメールしてます。帰りは、何と下界にちょくで降りられるという 長ーい滑り台で降りてみたいと思います。お尻が真っ赤になりませんように。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/dai06.jpg ★2001年8月29日 22:36 こんばんは。こちらは夜の9時を回ったところです。 今中山広場にいます。 労働公園でボーとした後は、動物園に行ってきました。 ここのパンダはめちゃ人懐こいんですよ。もうちょっとで 手が届きそうなくらいの所迄寄ってきてくれて、「お! もうちょっと」と 思ったら、パンダが大あくびしてお尻向けて向こう行っちゃった… 完全にナメられた(._.) 大連で気付いたこと、信号が少ない! 事故にならないのが不思議なくらいです。歩行者もすごいですよ。 車がビュンビュン走ってるのに平気で道を渡ってるんだから。 私も「郷に入っては郷に従え」の言葉通り道路を横切って 中山広場に来ました。ひえー、恐かったぁ! でもこのスリルが 病み付きになるかも?! 夕食は天天漁港(てんてんぎょこう)に行きました。海鮮類中心の 大連の代表的なお店です。車えびの塩茹で、くらげのスープを美味しく 頂きました。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/dai07.jpg ★2001年8月30日 10:23 おっはー。 今ホテルからメールしてます。お泊りはぁ じゃーん フラマホテルー 何とぉ 五つ星ー、キラキラキラキラ。 もったいないくらいのいいホテルです。窓からは港が見えて、眺めも GOOD。NHKの衛星放送も見られます。こういうの見ちゃうと 海外に来てるって感じしないよね。 レストランは和洋中韓と揃っています。お皿を平らげると ウェイトレスが飛んできてすかさず盛ってくれるという、 食いしん坊な雄人さんが思わず喜んでしまうようなサービスにびっくり。 さすが中国人民、やるね! 素朴な疑問、NHKの受信料はちゃんと払ってるのかな? http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/dai12.jpg ★2001年8月30日 22:48 高級ホテルの話の後は何気ない街角を紹介したいと思います。 写真は町の床屋さんです。写真の真ん中辺に床屋のサインがあります。 このサインはとりあえず日中共通みたいですね。(^^) 漢字も何となく床屋っぽいですね。 約1時間で400円位、せっかくだから入ってみました。お陰で 私は分身前になりました。(男前とは言うけど女前とは言わないね) こちらに来てから初日を除いて毎晩マッサージに通ってます。 足裏、全身と色々あります。情報誌にはマッサージの広告が一杯! 腰に漢方薬の入った温い枕を敷く店やら、全日空・JALの提携店やら、 たくさんあります。ホテル内にもあるけど、一般のマッサージ店の方が かなり安いです。私はマッサージおたくになりそうです。ごくらく、ごくらく。 観光よりこっちの方が収穫だったりして?! 今日のディナーは朋苑(ほうえん)に行きました。ここは 本格的京料理の店で、てんぷら、さしみ、ステーキ等、日本の 高級店クラスのお料理がお安く頂けます。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/dai05.jpg ★2001年8月31日 13:07 今日は鉄道で瀋陽へ移動します。昼ぐらいに出発すれば 夕方くらいに到着します。 今日が大連最終日という事で名残を惜しむべく「うなぎや」というお店で お昼を頂きました。名前のままもちろんうな丼もあります。普通の観光客は まず知らない穴場的なお店です。日本人留学生が多く、カツどん、ハンバーグ、 大根おろしとあって、安い、早い、わがままな注文を聞いてくれるお店です。 お昼が済んでホテルに戻る途中、郵便局の前に人だかりがありました。 もしや分身仲間が食べ過ぎて行き倒れ? と思いつつ近寄ってみたら 路上将棋でした。中国では各所で路上将棋を見掛けますよね。 では、これより瀋陽へ。軟座、硬座どっちの席で行っちゃおっかな〜。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/dai08.jpg ★2001年9月1日 8:29 瀋陽からグッドモーニング! 瀋陽は遼寧省の首都、東北三省の中で最大の都市です。歴史もある都市で、 13世紀に元が中国を統一した時、この地に城郭を造り交通の要衝として 注目され、清朝の前身である後金では都になりました。戦前の満州国時代には 奉天と呼ばれていました。 昨日は疲れて早く寝ちゃったので、今日は早起きしてしまいました。 朝の空気が気持ちいいので公園に行ったら、早朝から太極拳をやってる グループがいました。うーん武術もいいねー。 2日酔いの人が酔拳やってないのかな。 ホテルに帰ってきて、日本語の話せるホテルマンに武術の事を教えて もらいました。アジア大会等でも武術が採用され、外国に武術が広がりを 見せているのが誇らしいみたいな事言ってました。ホテル内の インターネットコーナーで武術を一寸調べたら小学生は体格別に分れていて、 階級の名前がパンダ級とドラゴン級がありました。ドラゴン級は 確かに武術っぽいけど…パンダ級とは随分可愛いですね。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/dai11.jpg ★2001年9月1日 21:13 こんばんは。今朝メールを送った後、又寝ちゃって起きたら昼過ぎでした。 起きてもまだ頭がポワ〜ンとしていたので、今日は回ろうと思っていた所も 全然回れませんでした。(^^; とりあえず、瀋陽観光1番の目玉(多分)の瀋陽故宮博物院に行って来ました。 故宮博物院というと一般的には北京の故宮博物院の方が有名ですよね。ちなみに 大きさ的にもこちらは北京の約1/12。17世紀に清朝建国の祖、ヌルハチが ここに住みました。清朝は終戦迄続きラストエンペラー、アイシンカクラ・フギ (漢字は調べといてね>雄人さん)で終ったと… 歴史のロマンに十分浸った後は怪坡風景区に行ってきました。この坂は、 登り坂はアクセルを踏まなくても登って行くが、下り坂はアクセルを 踏まないと下って行かないという、摩訶不思議な坂です。最初は 「な〜に言ってんだか」とタカをくくってましたが、自転車をレンタルして 実際に体感すると…あーら不思議! 登り坂でペダルも漕がないのに 加速して登って行き、反対向きになって下り坂を進むにはペダルを漕がないと いけないという。なぜだ??? ちなみに 専門家の間でも諸説紛々、真相は未だに謎のままなんだって。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/dai13.jpg ★2001年9月2日 16:12 ふ〜、すっきりした。(おトイレに駆け込んで今出てきたところです) おっと失礼。私は瀋陽から車で2時間程の本渓水洞という 石灰岩鍾乳洞に来ています。全長は約3km、洞内の水深は平均2m、 1番深い所で7mにも達します。水面は広いので場所によっては 船で遊覧します。中は暗過ぎてカメラもビデオも役立たずです。 入る時にバッグを持っていたら注意されました…しくしく…鍾乳石を 盗む心ない人がいるので、袋等は持ち込み禁止になっています。 (私は悪くないのに!) 中はひんやりとしています。従って出る頃にはお客さんはみな体が 冷えてしまいます。その結果洞窟ツアーが終ると皆しておトイレに 駆け込むのです、きゃはは。 同じ遊覧船の中でボランティアのグループと一緒になりました。 皆さん瀋陽で勤めていて、明日から会社の休みを利用して、内蒙古自治区の 通遼市で植林のボランティアに参加するそうです。ボランティアは1人でも 多い方がいいので、「NewCanさんも参加しませんか?」と誘われ 面白そうだったので「うんいいですよ」と、あっさり返事しました。 地球環境のためにNewCanが一肌脱ぎましょう! ということで、 予定コースをコロリと変えて、明日早朝内蒙古へ出発しまーす。 ★2001年9月3日 7:33 NewCanは今、早朝の瀋陽駅にいます。ガイドブックによると 瀋陽の見物は他に東陵・北陵(清朝皇帝の陵墓)、遼寧省博物館 (遼寧省の歴史が分る)、張市帥府(戦前に日本の関東軍に爆殺された 張作霖の官邸兼私邸)等があります。張作霖事件の説明は こちらに来てから何回か読んだり聞いたりしましたが 結局意味が分かりませんでした。だから行きませんでした。 これからボランティアメンバーと内蒙古は通遼市のホルチン砂漠に 行って来ます。瀋陽から通遼迄鉄道で多分10時間位です。 ホルチン砂漠はスイス、オランダとほぼ同じ大きさで、日本から 1番近い砂漠と言われています。ホルチン砂漠の砂は偏西風に吹かれ 「黄砂」として日本にまでやってきます。 ではまた。 ★2001年9月4日 6:33 お早うございます。NewCanは内蒙古自治区、通遼市に来ています。 宿泊地からバスに揺られて植林地区にやって来ました。昨日の夜は 簡単な説明会が行われました。 最初に、砂漠だった所が植林で林になった地区のパネルを 見せてもらいました。普通の林のようだったので元砂漠とは 見えませんでした。これには感動しました。砂は風ですぐに移動するので 砂に埋もれない場所に穴を掘って植林する事、寒さや干ばつに強いという事で ポプラを植林します。 では張り切って行って来まーす! http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/img0060.jpg ★2001年9月4日 20:19 ひえ〜、疲れた〜〜〜。今日は働きまくってしまった。 バスを降りて、ボランティアの人はスコップ、現地の人はポプラの束を それぞれ持って植林地まで行きました。試しにポプラの束を持たせて もらったら、5分でグロッキー。チンギスハーンの子孫達の体力恐るべし! スコップで…どの位だろう…4〜6m位の間隔で、1m位の穴を掘って ポプラを埋めていきました。特にこちらではノルマみたいなのはありません。 自分のペースでやりたい時にやって、休みたい時に休むみたいな感じです。 では、明日に備えて早目に休みます。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/img0053.jpg ★2001年9月5日 14:41 今日も朝から植林の作業で、今昼休みです。 宿舎から食事が届けられ、皆で一緒に食べました。ビールも届けられましたが、 ぬるかったです。食事は大きいボウルに豪快に入っていて、豚肉料理、 羊肉料理、焼きそば等色々ありました。働いて汗を流した後、 皆でお食事をするのはとても楽しかったです。 その後は昼寝。働いて食べて寝る、まさに人間の基本だね! もうすぐ昼寝タイムが終って、午後の作業に入ります。もうひと頑張りだ! http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/mil36052.jpg ★2001年9月5日 21:39 ひえ〜、疲れた〜〜〜。今日も働きまくってしまった。 とりあえず植林ボランティアは2日間の日程を無事終了しました。 今宴会をやってます。料理やお酒がどんどん出され食べきれない程です。 お酒は白いドブロクみたいなもので、もしかしたらこれが有名な 馬乳酒かもしれません。 現地の人やボランティアがカラオケを歌ったり、踊ったりして 盛り上がっています。現地の人と言葉はうまく通じなくても 心は1つみたいな感じで、とても仲良くなりました。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/mil07008.jpg ★2001年9月6日 10:22 今日の午後北京へ向けて出発します。昨日の宴会で酔っ払った モンゴル人のお父さんにモンゴル馬の自慢話を聞かされました。 お父さん:「ウ〜イ、ど〜だいモンゴルの馬は? いいぞ、乗ってみるかい? ヒック」 NewCan :「ハウマッチ?」 お父さん:「ウ〜イ、心配しないでいいよ、わしの顔でタダにしてやっから。       モンゴルと日本は兄弟だ。なあ! わーははは!!!」 ということで、気のいいお父さんのお陰で、出発までの空いた時間に 乗馬体験ツアーにタダで参加しています。見渡す限りの大草原、 風が吹く度になびく牧草、どこまでも続く青い空…素晴らしいね! http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/img0061.jpg ★2001年9月6日 23:56 こんばんは。 通遼から飛行機で北京に来ました。北京は大都会だー。今日は ここで1泊して、明日帰国便に乗ります。 ボランティアグループの皆さんは汽車で瀋陽に戻りました。 通遼で感じたんだけど、あちらの人は本当にエネルギーを使わないよね。 ガイドさんによると日本は1人当り100倍のエネルギーを使っているとか。 馬、草原、青空…大自然の中の小さな存在であることを受け入れ、人と自然が 一体になって暮らしている。「ストレスって何ですか?」って感じの社会です。 じわじわと筋肉痛が出てきた〜。大連のマッサージ屋さんが恋しいよ〜。 ★2001年9月7日 15:49 これから帰国便に乗ります。 立ち寄っただけの北京よ、さらばじゃ! http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/dairen/dai01.jpg ★2001年9月7日 20:49 ただいま! 今回は思わぬ予定変更して貴重な体験ができました。何たって このNewCanが地球環境の役に立ったんですからね! ウォッホン。 ではまたNewCanを旅に出して下さいね。