§美穂の旅〜 PART 15 〜§ --- イギリス編(25通) --- ★2001年1月7日 17:56 これから、憧れのエゲレス、、、もといイギリスへ行ってきます! 産業革命、気品ある紳士、伝統の重み、それと対照的なパンク。 最近は英国風ガーデニングも流行ってますね。 そんなイメージが私の中にあります。 英語もばっちし駅前留学してきました。と言ってもそう簡単に 通じるとは思わないけど。わくわくわくわく。 今回の旅では英語のみのHPもおりにふれ紹介する予定です。 私が駅前留学で他の生徒に笑われたり、言いたい事が言えなかった 気持ちを雄人さんと分かち合える事でしょう。 今回は張り切ってメールを送りたいと思います。 ★2001年1月8日 6:56 いや〜「地球の歩き方」をうっかり忘れて、大慌てで 取りに戻ってしまいましたよ。パスポートと違って、絶対 必要ってわけじゃないけど、「地球の歩き方」を持たない 海外旅行なんて、クリープのないコーヒーみたいなもんでしょ。 気が付くのが早かったんで、飛行機には滑り込みセーフでした。 あー、焦った。ゼーゼー。 本題なんですが... ヒースロー空港に着きました。ここはガイドブックによると、 世界で最も忙しい空港の1つという事です。いや〜外人ばっかだよ!(笑) それは冗談として、結構車椅子の人が目に付きます。やはり バリアフリーの考え方が浸透しているのでしょうか。 ★2001年1月8日 17:37 お早うございます! 空港からホテル迄地下鉄で来たのですが、なぜか車内で ギターを肩からかけている人がいました。ぎゅうぎゅうではないけれど、 かなり混み合っています。(なんだ常識無いなこんな所で。) と思っていると、その人は 「レディーズ、アン、ジェントルメン。なんたらかんたら」 と言ってカントリー調の歌を歌い始めたのです、車内で。 なんて非常識な人なんだと、私が呆気に取られていると他の お客さんもその人に合せて歌い始めたのです。 1人2人、5人10人... 曲が終る頃はさながら歌声喫茶ならぬ 歌声電車みたいな雰囲気になっていました。 日本では考えられないですね。 ★2001年1月8日 18:57 とりあえず、旅行代理店に来ました。日本コーナーがあって芸者、 富士山の絵はがきがあります。何故か忍者の写真もあります。 おや? この忍者青い目をしている。(笑) ひょっとして、ここは 親日的な代理店なんじゃないの? 等と甘ったれた事を考えながら カウンターに来ました。 「エクスキューズミー、市内のバスツアーに行きたいのだが。」(英語で) 「それなら、あちらのカウンターに行って下さい」 と、老年の職員が向いのカウンターを指差しました。 そのカウンターに来て、 「エクスキューズミー、市内のバスツアーに行きたいのだが。」 「それはこのカウンターではありません。あのカウンターに  行って下さい。」 と、三十代くらいの女性職員が角のカウンターを指差しました。 (段々腹立ってくる。) 「エクスキューズミー、市内のバスツアーに行きたいのだが。」 「それでは、あそこのカウンターに行って下さい。」(又ですか?) 「エクスキューズミー、市内のバスツアーに行きたいんだけど、  ここのカウンターでいいんですね。」 「イエス。こちらで結構です。バスツアーは各種ありますが  これがお勧めです。」 「では、それでお願いします。」 たらい回しにされた末にやっと辿り着いたカウンターであっさり バスツアーを申し込みました。あまりにあっさりしてて却って 拍子抜けしました。チケットをもらって「サンキュー」と言って席を立つと 最初の老年の職員の隣のカウンターでした。やれやれ。 ★2001年1月8日 21:04 2階建てのバスに乗って市内観光に出発! 私は当然2階に乗りました。 はたで見るより結構寒いです。夏でもTシャツ1枚では寒いでしょう。 ビッグベンが見えました。工事責任者のベンジャミン卿が体の大きな 人だったことからビッグベンと呼ばれるようになったそうです。 あっ、そうそう。さっき旅行代理店でむかついたので、言うのを コロッと忘れてたんだけど、欧米では「忍術」が空手やカンフーのように 護身術として広がっています。日本で忍術を習っている人に会うことは まずないけど、欧米では案外その手の道場があります。 青い目の忍者(英語版のみ):http://www.ninjitsu.com/ http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/eng/bigben.jpg ★2001年1月8日 22:04 タワーブリッジに来ました。 全然関係ないんだけど、以前キン肉マンが流行った時、 イギリスの正義超人ロビンマスクの必殺技がタワーブリッジだったね。 分身仲間で小学生の時キン肉マン消しゴム(通称キン消し)を 集めていた人がいます。その人はラーメンマンとウォーズマンが 好きだったそうです。今週刊プレイボーイでキン肉マン2世が 連載されて喜んでいます。特にロビンマスクの息子が不良なのと、 ミート君が昔と変ってないのがとても嬉しいそうです。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/eng/towerbr.jpg ★2001年1月8日 23:03 とりあえず市内観光終りました。運の悪いことに後半小雨が ちらついてきました。う〜む、こういう時2階建てバスは弱い。(-_-) かの有名なデパート、ハロッズに来ました。外観が又ご大層だなぁ〜。 なんとか王朝風の建築だそうです。日本人観光客向けに日本人 スタッフもいました。後でお土産を買いに来よっかな〜。♪ 英国ハロッズのHP(英語版のみ):http://www.harrods.com http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/eng/harods.jpg ★2001年1月9日 1:04 ハロッズからホテルの近くのトラファルガー広場に来ました。 何かを訴えるコンサートみたいなことやってましたが、何を 訴えているのか分りませんでした。 こんな事ならもっと英語を勉強しておくんだった。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/eng/trafa.jpg ★2001年1月9日 19:15 朝食を頂き地図を確認して、これから大英博物館に行ってきます。 前から行きたかったので楽しみです。世界中の貴重な遺品、歴史的な 発掘、名家の宝物...エジプト・ギリシア・ローマ・バビロニアの 美術品...考えただけでもロマンチックな気分になります。 え? 朝食はおいしかったかって? う〜ん、可もなく 不可もなくって所かなぁ。フランス料理、イタリア料理って よく聞くけど、イギリス料理って聞かないよね。(^^; 古代エジプトに関する英国のHP(英語版のみ): http://www.ancientegypt.co.uk ★2001年1月10日 1:15 大英博物館行ってきました。1日中回っても全部見学しきれませんでした。 とにかくスケールが大きい。1番印象に残ったのはエジプトのミイラです。 ちょっと背筋がひんやりしました。でも向うの人って鷹揚なのかどうか 知らないけど、さわろうと思えばさわれるような形で展示されてるんです。 「こんな古代の彫刻をデンと置いて、誰かが倒しちゃったりしないのかしら」 と、こっちの方が心配になりました。 ちなみに以前日本のとあるデパートでエジプト展てのやってて、 狭いフロアに少しの展示、30分位で見終わる内容で、1200円 取られたのとは大違いでした!!! ★2001年1月10日 3:01 テムズ川のクルーズに来ました。お食事を頂きながら川の上を ぷかりぷかりとクルーズします。以前小笠原に行った時は船酔いして ひどい目に遭ったのだが今回はバッチシ大丈夫です! 右隣のイギリスの老婦人が、こういう所ではまず自己紹介するんだと 言いました。(多分) なぜか私が1番最初に自己紹介することになり、 緊張しながら自己紹介しました。何となく通じたような通じてないような 感じでした。 左隣には香港から来た三十代前半くらいの男性が座っていました。 蘇さんという人です。 やたら「ソコラン、ソコラン」というので、 何を訳わかんないこと言ってるのかと思ったら スコットランドの事でした。中国語のガイドブックを見せてもらって やっと分りました。香港の人って英語ぺらぺらと思ってたが そうじゃなかったんですね。 ロンドン塔がテムズ川に面しています。かつて牢獄として使われており、 歴史的に有名な人が処刑されたりしています。お化けも出るそうです。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/eng/londtowe.jpg ★2001年1月10日 18:34 今日はバスツアーに参加して、あっちこっち見てきます。 ホテル内の旅行カウンターで申し込みました。始めからホテル内の 旅行カウンターで申し込んでれば外の旅行代理店でいやな 思いをしなくてもすみましたね。ガイドさんが「コーチ、コーチ」って いうから何のコーチが来るのかと思ったら、バスのことをコーチって 言うんですね。(^^; ...という事で、バースに来ました。バースについて説明した日本語の ビラもありました。約2000年前にローマ人がここに温泉を作ったそうです。 お風呂のことをバスって言うけど、その語源ともなっています。 ★2001年1月10日 21:34 なんたら大聖堂に来ました。カンタベリーかソールズベリー大聖堂の どっちかだったと思います。浮かれていたのでどっちか分らなく なりました。 広い芝生の敷地内に荘厳な雰囲気をたたえています。ステンドグラスも 写真より本物の方がずうっっっっときれいです。 日本人の女の子3人組が同じバスにいるのですが、集合時間に 遅れてきて同じ日本人として恥ずかしい想いをしました。 http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/eng/cathe.jpg ★2001年1月11日 1:11 ストーンヘンジに来ました。ここは地平線から地平線まで まっ平な平原です。こんなにまっ平な景色を見たのは初めてです。 それだけでも感動ですが、こんな所に4000年以上も前に 作られたと言われる巨大な石器群がサークル状に立っています。 古代の日時計という人もいれば、神様を祀った物だという人もいれば、 宇宙人が作ったという人もいます。ここは平地で近くに岩は 全くありません。この場所だけに巨大な岩石が意味有りげに 並べられているのです。ここからこんな大きな岩のある所まで行くには 車でもかなり時間がかかます。4000年も昔にこんな物が 作られたなんてまさにミステリアスです。宇宙人が作ったと 考える人がいても不思議はないです。 地平線から地平線までまっ平。風がとってもさわやか。羊がメエーメエー。 巨大な岩石。なんかとっても不思議な場所です。 ストーンヘンジ(英語版): http://www.amherst.edu/~ermace/sth/photos.html http://exn.ca/mysticplaces/stonehenge.cfm ★2001年1月11日 20:37 ウィンザー城へ来ました。ここはロンドンの中心街からも 手軽に来られるので、観光客でごった返してました。石造りで 荘厳な感じだけど、観光客が気軽に来られる雰囲気で、イギリスの ふところの深さを感じました。衛兵さんもいました。 日本語のパンフレットも置いてありましたが、なんか不自然な 日本語でした。きっと私の英語もこんな感じなんだろうなと思いました。 ウィンザー城(英語版のみ): http://www.plus44.com/royal/winds/windsor.htm 下のリンクをクリックすると写真が表示されます: http://www.iijnet.or.jp/teglet/pic/eng/windsor.jpg ★2001年1月12日 0:27 オックスフォードに来ました。ここってオックスフォード 大学じゃないんですよね。複数のカレッジが集まって、全体を オックスフォードって言うんですね。あちこちで学生が「ガイドします」 というでっかい看板を出してました。ここの学生はバイトには困らないかも しれない。「レンタルバイク」屋さんも結構あります。最初 外国でオートバイを運転するのは危ないなと思っていたんだけど、 良く見ると「バイク」って自転車のことなんですね。オートバイは 「モーターバイク」なんですね。ということで、今自転車を借りて サイクリングしてます。こっちは空気がからっとしてるので、頬を切る風が とってもさわやかです。 ...自転車に乗って公園に来ました。さすがにガーデニングの国だけ あって大きい公園があちこちにあります。木陰に止まりました。男女の 学生のグループがクリケットをしてます。 オックスフォード(英語版のみ): http://www.demon.co.uk/GRA/eat@j/oxford/ ★2001年1月12日 5:01 今日は楽しかった! イギリスにはパブが沢山あって、気軽に飲めるという事なので これからちょっくら行ってきます。イギリス人とお話しして お友達になっちゃうかもネ。良くわかんないけど、So-Hoという場所が 歓楽街らしい。ちょっと危なそうな気もするけど、日本レストランもあるし 何とかなるでしょう。 ★2001年1月12日 6:06 しくしくしくしく。パブでぼったくられてしまいました。 ...話はこうです。So-Hoの日本レストランで食事をし、どっかいい パブないかなと歩いていると客引きが近寄って来て 「1500円の固定料金だ」「安心なお店だ」と言うのです。私は 最初は断っていたのですが 「英語上手ですね」という言葉にコロッと騙され、 ついて行ってしまいました。店内は薄暗く客は私1人です。 従業員が隣に座って私の話し相手になりました。その人が カクテル2杯、私がオレンジジュース1杯注文しました。すると 8万円の請求書が来ました。持ち合わせは6万円だったので クレジットカードで支払えと言われたが、こんな所でカードを 出すわけには絶対行きません。抗議をするとプロレスラーみたいな 男が出てきて「話し合おう」と言うのです。もしかすると ピストルを持っているかもしれません。渋々有り金6万円を払い、 警察に行きました。 「絶対取り返してやる!」と決意も固く、再度その店に行ったのだが 薄暗い店内の見えないような場所に料金表があって、その通りの 値段だというのです。警察もそれ以上のことは言えず、せめて残りの 2万円をまけてくれと交渉してくれました。結局飲み物3杯で 6万円ぼったくられました。(T_T) ★2001年1月12日 6:56 「ろ〜く〜ま〜ん〜え〜ん」 ぼったくりバーを出て、夜道をとぼとぼと歩きながら6万円が 頭の中を走馬灯のように駆け巡ります。 「8万円の所が2万円安くなったんだ」 「怪我はしなかったんだ」と自分に言い聞かせても やはり口惜しさが込み上げてきます。 徐ろにホームレスが近くに寄って来ました。汚い身なりで酒の臭いを プンプンさせています。 「何があったんだ?」 「実はSo-Hoでぼったくられて財布の中はノーマネーだ...」 「じゃあ、財布の中を見せてみろ」 「いや本当に財布は空っぽなんだ」(勘弁してよ) 「いいから財布を見せてみろ」と、私の財布に手を伸ばすホームレス。 「ポリスへ行こう!」(ここで又ぼったくられてたまるか!) やはり「ポリス」というのは効き目がありました。 「ポリス」という言葉を聞いた途端 ホームレスはさっさと行ってしまいました。 教訓:海外で危ない目に遭ったら「ポリス」と言おう! ★2001年1月12日 19:03 ロンドン動物園に来ました。ここは170年以上も前に開園したそうです。 あっちの方は何やら混雑してるな。をを! 象さんがいる!!! NewCanは実は象さんが大好きなのです。分った、象さんのショーを やってるんだ。おやおや? 7,8人の子供が出てきて象の側に 一列に並んだぞ。象使い(?)のおじさんが、何やら合図をしたら 象が屈んで前足を出した。あれれ、その上を子供が歩いて背中に 乗っちゃったよ。ウッソー、信じられない。日本だったらあんな事 絶対危ないって言ってやらないよね。うわーあの子嬉しそうだなぁ。 (ドシン) 痛い。何だよこのおばさん! 自分の子供を見やすい場所に 連れてくために人の事を押しのけて。...まあ、どこも一緒か。(笑) ロンドン動物園(英語版): http://www.londonzoo.co.uk/ ★2001年1月12日 23:03 ロンドン動物園から程近いハイドパークに来ました。 ここは日比谷公園の9倍の広さがあるそうです。ロンドンに来て 感じたことなんだけど、やはり公園や緑が多いよね。常に安らぎの 空間を忘れないっていうのかな、その辺はさすがだよね。 公園内に大きな池があるんだけど、水鳥が泳いでてのどか〜って感じ。 以前出会った分身が言ってたんだけど、仕事のストレスで部下に 八つ当たりしてるんだって。やれやれ、もっとゆとりを持ちたいね。 今日は雨が降ったり止んだりで、気温も平年より低いです。又 雨が降ってきました。あ、あそこのカフェテラスにちょっくら 避難しよう! カフェに入った所でポンっと肩を後ろから叩かれました。 (もしや又ぼったくりか?)とドキとしながら振返ると テムズ川クルーズで一緒になった蘇さんでした。 「あれ? 奇遇ですね」 「あの後どうしたんですか。どっか行きました。」 「実はぼったくりにあって、かくかくしかじか...」 ぼったくりの話をしたら蘇さんがコーヒーを驕ってくれることに なりました。 コーヒーを飲みながら何げに窓の外を見ていると妙な光景に出くわしました。 「あれあれ? 蘇さん、あの人見てよ。」 「何だあの人は??? 小雨の中を黒人が上半身裸で体に大蛇を  巻きつけて歩いてるよ。一体何を考えてるんだろう。時々他の人に  何か話しかけてるけど、相手にされてないね。」 「蘇さん、あんな人香港にいます?」 「いるわけないよ!」 ★2001年1月13日 1:19 蘇さんにこっぴどい目にあった事を話していたら同情してくれて、 ディナーを驕ってくれることになりました。彼の家は財産家で 香港でゴージャスな生活を送っているそうです。彼がいかに ゴージャスな生活を送っているかというと... 父親は貿易商で世界中を飛び回っているらしい。海外の石油王や、 不動産王とも交流があるらしい。小学校で遠足に行った時三段重ねの お弁当を持って、皆がバスに乗ってるのに一人だけ運転手付きの ベンツで行ったそうだ。大金持ちのマダムが中学生時代に毛皮の コートをプレゼントしてくれたらしい。腹違いの姉がいて、 ミス香港に選ばれたらしい。 ...だそうで、蘇さんと美人の姉は香港を代表するきょうだいと 言われているそうです。う〜む、言われてみれば旅行中なので 蘇さんはラフな格好をしているけど、ブルガリの腕時計をしている。 ★2001年1月13日 5:20 蘇さんに超高級レストランでおごってもらっちゃいました。 う〜ん、お腹一杯。ぼったくられた分を取り返せたかも ★2001年1月13日 19:49 今、ヒースロー空港にいます。これから帰国します。 ★2001年1月14日 8:38 家に着きました。 空港で他のお客さんがお土産を両手に一杯持っているのに 自分だけお土産なしなのは悲しかったです。でも、おごってもらった ディナーはおいしかったです。今回は上がったり下がったり、 ジェットコースターのような旅でした。本当に社会勉強になりました。 性懲りもないと思われるかもしれませんが、また 私を次の旅に出してください! 次の旅行に出るにはログイン後、 旅行について−出発するボタンを押してください。 P.S. 血と汗と涙につづられた旅行の記録も見てね。