◆オリジナル曲を書くことのススメ◆ [初版:1999/02/21]

※曲を書き始めるきっかけ

15歳(高1)のときの夏…自分自身、一生忘れることができない夏です。

実は、この年の7月…部活(※当時・剣道部)の練習がキッカケで「椎間板ヘルニア」を患い、翌8月末日には、「父親を癌で亡くす」という苦しみを立て続けに味わったからです。

よく、人は落ち込んだ人を慰める際に…
神様は、平等に運を与えてくれるんだよ!」と言いますが、「そんなことは嘘だ!」と思ったのは言う迄もありません。むしろ、「悪いことは重なるものなんだ…」ということを思い知らされた瞬間でした…。

ここで、亡くなった父について簡単に話しますと…
母国語である日本語の他、英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ドイツ語…といった具合に、語学に関しては非常に堪能な人でした。しかし、そんな父も亡くなってしまえば、形となって残るものは、「凡人と全く同じ」で僅かな数の写真や愛読書、そして旅先で採ったビデオ程度でした。「生前の父であれば、どんな時代でも重宝されたはずなのに…なんなんだ、この差は…」と、自分を含めた家族3人…非常にショックを受けたのですが、自分は心の中で、「今のままでは、自分も人生の最期はおそらく悔いが残る終わり方になってしまう…」と焦りのようなものも感じてました。それから少し時が経った後です。一念発起し、曲を書いてみることにしたのは…。

※初期の作曲活動

実は、小1のときから自分はピアノを習っていました。
また、【君が代】を作曲した奥好義氏(⇒教科書等には、色々な理由でクレジットが載っていません)の子孫であることも知ってました。それ故に、正直なところ、「ある程度のものは作れるのではないか?」と思ってました。

ところが、血筋なんか関係ありませんでした。
“弾く”のと“作る”のとでは、あまりにも勝手が違いました。同様に、作詞においても、それを感じました。作り方のコツを知らないせいか、どこかお茶の間で流れている曲とは違っていて、客観的に分析してみると、“流れが不自然”であることに容易に気がつくことができるものばかりでした。

しかし、キッカケが自分にとってはあまりにも大きかったせいか…
“そんな不自然な曲を作っては捨て、作っては捨て…”という作業を繰り返しながら、「いつか自分にとっても、そして他人にとっても“良い!”と思える作品ができるようになる」と信じ、頑張りまし。誰にも習わずに始めたことだったせいか、自分自身が頭にしていることを容易にメロディーで表現できるようになる迄に、2年半〜3年半はかかりました。正直なところ、かなり遠回りをしたのではないかと自分では思っています。しかし、簡単にできる、シーケンサー(※音を打ち込んでから再生をすると、その通りにメロディーが流れるもの)を購入するお金もありませんでしたし、それを全く使わずにそうなれたことは、ある意味において、非常に大きかったかもしれません。

※現在の作曲活動…

こんな自分の現在の活動について、以下に少し記します。

以前は、浪人時代に入った…大阪が本部である音楽仲間という オリジナル曲や詞を発表し合うサークルに身を置き、チョコチョコと曲を書いておりました(現在は、コンスタントに曲を書く時間がナイので、幽霊状態ですぅ…大汗)。音仲に入った理由は1つに、【こういう場に入ると、自分1人の作業では出来ないコトが出来るようになるのではないか】と思ったからです。もう1つの理由としては、浪人時代の…【受験勉強の気分転換】という意味合いもありました。

ちなみに、音仲に入って良かったコトは、自分自身で作詞や作曲や編曲をこなして自ら歌ったりする方に出会えたコトが大きかったです。ただ、俺の場合は、上記にも書いた通り、シーケンサーを持っていなかったとき(初心者)に入ったので、【あぁ、やっぱり機材がナイとダメだなぁ…(;--)】という、ショックも受けました。それでも…自他とも認める“大の負けず嫌い”の自分みたいな人間にとっては、とっても大きな良い刺激となりました。

そのおかげかどうかは分かりませんが?…結果的には、この後…大学で“バンド活動(コピバン)”というモノも経験でき、いつの間にかドラムやベースの理屈的なコトも分かってきて、いつしか自分も詞を書くコトと、ギターを弾くコト(上手くないから…)以外については、自らの手でやるようになっていました。

そして…今は、これを読んでいる皆さんは信じられないかもしれませんが、雑誌で見つけた某音楽事務所に、決してレベルが高くないデモテープを、『玉砕当然のつもりで送った』にも関わらず(爆)、自分が作った曲で…【プロモーション契約】を結ぶまでに至りました。6曲ほど 結べたので(2001年4月1日現在)、『1曲だけでも、世の中に発表することが出来れば…』と思っているこの頃です。そして、今はソコとさらに良い契約が結べるよう、曲を書くコトに多少精進しております!? ただ、自分には“歌唱力というモノは全くない”ので、デビューできても…【作家デビュー】です。ハイ…(;^^)

※最後に一言

これを書いた理由は、【自分にとって、何か大きな良い刺激はないかなぁ…】と探している方々に、【俺・にゅう自身のコトが、良いヒントになれば良いなぁ…】と思ったからです。もし、見つけたモノが、たとえ音楽以外であったとしても、その方々には、これからの人生において、間違いなくそれが良い方向に作用すると、個人的には思います。いつの日か、【これを読んだコトが1番の良いキッカケになったよ♪』と言われたら、これ以上に自分にとって嬉しいコトはないでしょうねぇ…(;^^)

最後になりましたが、自分自身の稚拙な文章を最後迄読んで下さった皆様に対して…
感謝の意味を込めて、心からお礼を申し上げます。本当にどうもありがとうございました…m(._.)m

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