第7回のテ〜マ:【渡良瀬旅情 2】(2002.12.04.)


H〜L:わたらせ渓谷鉄道(途中下車しつつ、間藤→相老まで乗車)

H列車 at 間藤駅

I列車からの車窓T

J沢入(そうり)駅

 第一目的は、足尾ではなかったので、昼過ぎには移動しました。間藤からは、わたらせ渓谷鉄道を利用しました。足尾に訪れたのは、小学校の頃の林間学校以来(銅山観光)であったので、当然、この列車を利用したのは初めてであったのですが、個人的な印象としては…【車窓は自分の予想以上に良さそう!】な感じでした(上記Jのように駅舎やホームの雰囲気も◎)。乗車前は“偏見”かもしれませんが…【渡良瀬川に沿った地域は緑が少ないモノ】と思い込んでおりましたから。しかし、それが今ではそうではナイのですよ。“社名の通り”です。沿線の秋の景色が素晴らしいコトについては、容易に想像が付きましたが、ココまでの緑の豊かさについては、正直な話…驚きと共に、沿線住民の方々の長年の努力を感じずにはいられませんでした。



K列車からの車窓U



L列車からの車窓V

 ちなみに、このわたらせ渓谷鉄道の沿線には観光施設等が結構ありそうです。神戸駅周辺は下車したので別枠で記しますが…例えば、水沼駅。上りホーム側(桐生方面)に温泉センター(せせらぎの湯)があります。この温泉センターは、【水沼以遠の切符を持ってさえいれば、この駅に限り途中下車有効!】だったので、自分もせっかくなので利用してきました。尤も、【所詮は駅温泉だろう…?】と思って行ってみたのですが、なんと“露天風呂”もありましたよ。更衣室の中には、おそらく…地元の方なのでしょうが、【俺は、365日中300日は利用してるからなぁ…】と豪語していた方もいた位で、イイ感じのトコでしたよ!

 …でも、コレだけですと、【温泉以外も記してくれよぉ…】って言われてしまいそうですねぇ…(;^^)。では、以下にでも駅に置いてあったパンフレットに載っていた観光名所でも記しておきましょうか。御参考迄に簡単にではありますが、ネット上にて情報を検索してみましたので、御覧下さい…m(__)m

1. 高津戸渓谷(大間々駅から700m)
2. 小平の里(大間々駅から車で15分。小さな鍾乳洞もあるらしい)
3. 古路瀬渓谷(水沼駅から1Km。温泉センターからも見える)
4. 小中大滝(小中駅から8Km。駅からは遠いなぁ…:^^;)

M〜R:神戸周辺

M神戸(ごうど)駅

N不動滝

O富弘美術館

 【神戸】の読みは、実は難しんですよ。“コウベ”だけではありません。東京都の檜原村には“カノト”というトコが、そして三重県には“カンベ”ってトコがありますし、“ゴウド(岐阜県にもある模様:ココ)”も含めて、4通りも読み方があります。日本語は奥が深いですねぇ…(;^^)

 ちなみに、上記画像Hの間藤からこの神戸までは列車で約30分程(桐生からは列車で約50分程)。【原向〜沢入間の車窓】等を堪能している間(個人的には、オススメ度は高いです)に、あっという間に着いてしまった…という感じでした。ちなみに、神戸で下車してビックリしたのが、Mの駅舎。【ローカル線の駅】という雰囲気が物凄く良く出ていて、個人的には最高級の被写体でしたね(足尾駅の駅舎もそんな雰囲気)。神戸は今回の最大の目的地でもありましたし、まずは記念に撮ってみました…(;^^)



P草木湖T





Q草木湖U





R寝釈迦@似非

 さて、なぜ神戸が今回の目的地であったかといいますと…この神戸駅から村営バス(列車との接続は良好!)で10分ぐらいのトコに、自分が尊敬する人物の1人で…とある事故により、口に筆を加えて絵を描くことになった星野富弘氏の美術館(Oの富弘美術館)があるからなんです。この美術館が草木湖岸にオープンしてからは…かなりの年月が経ちましたが、自分はオープン以前から彼の作品を観続けてきた人(両親やピアノのN先生の影響。以前は、カレンダーも飾ってました…)であったので、【1度で良いから、美術館来訪を目的として、行ってみたいなぁ…】と前々から思っておりました。そういう訳で、この日は【遂に念願が叶った…】という感じでした。

 ちなみに、自分がなぜ星野氏の絵画が好きかといいますと…【描き方に制限があるが故に発生する微妙な筆のタッチが素晴らしいから】という感じですかね。山下清氏のときにも、そのようなコトを書きましたが、日本人らしいキメ細やかさとでも言いましょうか。ソコが好きです。あとは、絵と共にそっとヒトコトだけ付け加えられている詩みたいなモノも、良いんですよ。クリスチャン的視点で書かれていたときは、特にオススメで、絵と共に色々な角度から人の心をギュッと掴んで離さないんですよね。そういう訳で、どの作品も涙モノなのです。ちなみに、自分の場合は、彼の作品を見ると…昔、自分が教会に通っていたときの先生の言葉とかまで走馬灯に思い出したり(自分は一応無神論者ですが、やはり幼い頃のクリスチャン教育?の影響は未だに強いです)、そして…【こんな星野氏の作品をもっと知ってもらいたいなぁ…】って思ったりします。とにかく、客観的に考えてみても、富弘美術館は超オススメの観光施設です。東京からも近いので、また時間を見付けて行こうと自分も思っております。

 そうそ、神戸は…【富弘美術館だけではありません】でした。まず、富弘美術館からも見える左記の画像P&Qの草木湖(ダム)。人造湖なのですが、そうとは思えないぐらいの見事なまでの溶け込み様…。これは圧巻です。美しいのヒトコトに尽きますね。ちなみに、わたらせ渓谷鉄道は、この区間については残念ながらトンネルを通るので、この景色を見るためには…神戸駅で下車するか、車で来訪しないと見れない景色です。あと、Nの不動滝についてですが…これは、富弘美術館と草木湖の間にあるトコです。一応、バス停もあります。富弘美術館から神戸駅に戻る際、バスの運転士さんがバスをしばし止めてくれたので、車内から強引に撮ってみました。ちなみに、“滝見展望台”っぽいのがあったので、正面写真は撮れなくはなさそうな滝でしたが、駐車場はなさそうでした! 最後のRは、実は草木湖のレストハウス裏にあった置き物です(痛)。尚、本物の寝釈迦像は、沢入駅から7Km地点にある模様(具体的な場所)ですが、写真を見る限り、ココまで大きくはなさそうです…(;^^)

〜その他メモ〜

 自分は、都内から足尾や神戸へは【日光経由】で行きましたが、一般的な来訪パターンは、東武線の【特急・りょうもう】をわたらせ渓谷鉄道との乗換駅である“相老”まで利用し、そこからわたらせ渓谷鉄道に乗車する方法です。ちなみに、この【特急・りょうもう】は、館林から先は?単線区間を走るので、意外と所要時間を要しますが、今回の自分みたいな日帰り旅行は十分可能な距離です。

 あと、わたらせ渓谷鉄道についてですが…冬季以外の?土休日、及び祝日等については、最上部の画像Hの様なレールバスだけでなく、【トロッコ列車】も運行されております。紅葉の季節等をはじめ、【車窓は間違いなくレベルが高い路線】なので、トロッコ列車を利用した観光も良いかもしれません。

→前頁へ←  →旅心伝誦メニュ〜←