第8回のテ〜マ:【南会津旅情等 2】(2002.12.08.)


@〜J只見線U(画像:只見〜会津柳津付近まで)

 只見より先、只見線は暫くは川幅が太い割には、流れが穏やかで雄大な只見川に沿って走ります。自分は、途中の会津柳津駅でどうしても食べたい和菓子があって下車してしまったので、その先の区間の車窓については分かりません(夜間乗車)が、柳津までの自然豊かな景色に対して、心奪われない人間はいないと思います。シャッターさえ切れば、【素人さんビックリ♪】の絶景がヤマホド撮れます。

 ちなみに、会津若松方面行の列車については…会津大塩駅までは引き続き進行方向に対して右手が◎、そこから先、会津水沼駅あたりまでは今度は進行方向に対して左手が◎…という感じになって行くので、【座って車窓を堪能するよりも、むしろ立見の方が良い】かと思われます。

@列車からの車窓 3

A列車からの車窓 4

B列車からの車窓 5



C列車からの車窓 6






E会津川口駅






G会津宮下駅:T






I会津宮下駅:V

 只見駅〜画像Eの会津川口駅(40分程)までの途中駅は、【前1両しかホームに止まれない】という辺鄙な駅が続きますが、それに比例したかのように、車窓も美しくなる一方でした。そして、それに従い…只見川沿いの雄大な景色や、山間部の豊かな自然、もしくは田園地帯をバックに通過して行く只見線の列車とを【同時に被写体にしてやろう】とする人達がチラホラ見かけられるようになりました。この日はおそらく、SLが通過した数時間後に自分が乗車した列車が通過する…というコトもあって、普段の土休日以上にそういう人達が多かったのかもしれません。

 ちなみに、今回のこの只見線を被写体にする際、平地から撮る人達もいれば、山の上から撮る人達まで多々おります。色々な方にお話を聞いたのですが、なぜ、山の上から撮るかというと…周辺の山々というか、自然の素晴らしさはもちろんのこと、只見線は川沿いを通るコトもあり、他の路線に比べて鉄橋が多く、川幅も太いが故、どの鉄橋の距離もソコソコあるからだそうです。あと、自分は詳しくはないのですが…只見線は、他の路線と比べ物にならないぐらい鉄橋のタイプが色々とあるようです。そういう訳で、写真好きの人間にとっては、【鉄橋の上を通過する列車が周りの景色によって、こんなに映える路線は他にはナイ】らしく、ワザワザ遠方から四季折々の只見線の車窓等を撮りに来るのだそうですよ(→写真例←)。

 ただ、今回の自分については、ソコまでの時間の余裕はさすがになかったので…只見から先の区間についても、車内からの車窓撮りに専念しましたが、それでも…“ナカナカ良いモノ”が撮れていると思いません?(笑) “A駅とB駅との間”みたいコトは、ホボ忘れてしまったのですが…唯一覚えているのが、画像D。これは会津川口駅に到着する直前ぐらいだと思います。ちなみに、この会津川口駅(画像E。金山町の中心)については、ご覧の通り、ホームの目の前が只見川だったりする(印象的)ので、容易に素敵な写真を撮るコトができます。前頁の大白川駅も駅のロケーション的な雰囲気が良かったですけど、会津川口駅はもっと良かったですね。列車交換待ち等でこの駅で停車した24分間は、ある意味で至福の瞬間であった気がします。ワザワザ、東京から只見線に乗りに行って本当に良かったなって心からそう思いましたよ。

 でも…それ以上の至福の瞬間だったのは、列車が会津川口より先のどこかのトラス式鉄橋上を走行している最中に【コレは良いな】と思った画像Fの車窓をデータとして収められたとき! 今回の只見線車窓の中で、自分の中では間違いなくこれがベストフォトです。川の水面に映る山々の景色、美しいと思いません? さらに、鉄橋を走行している最中でありながら遮る鉄筋の棒が1本も写ってないんですよ。これは奇跡に近いですし、難易度も高いと思いますから。良かったら、デスクトップにでも使ってやって下さい!(ぉぃ)

 最後に、自分は会津柳津駅で途中下車したのですが、その前に会津川口から30分程で到着する…画像Gの会津宮下駅(三島町の中心)でも、時間調整のために15分程停車致しました(4回目)。結局、柳津に着くまでになんと69分も無駄な時間があった訳ですけれども(苦笑)、只見線は…【超巨大遊園地の中にある自然観賞系のパビリオンみたいな感じ】であった気がします。許されるのであれば、1年に1回ぐらいは、旅情感を十分に感じるコトができる…そんな時間だけを俺は求めて、また只見線には乗車したいですね。そして、次回は真冬に乗車したいのですが…!?(;^^)



D列車からの車窓 7






F列車からの車窓 8






H会津宮下駅:U






J列車からの車窓 9

K〜M柳津

K柳津T

L柳津U

M柳津V

 会津柳津の駅には、結局…通常ダイヤよりも1時間程遅い17時過ぎに到着した関係で、日光が少なく、上記が限界でした。ちなみに、柳津観光マップは上記Kも参考にして頂きたいのですが、ココは“温泉”で有名です。あとは…版画家・斎藤清氏の美術館、自分は列車の中から只見線車窓を多々撮りましたが、あんな風景が見れる?【会津やないづ屋形船】等が有名なようです。ちなみに、只見線の宮下駅近くの日帰り温泉施設である桐の里倶楽部から出ているライン下りとの関連性については不明です(謝)。まぁ、個人的には…船旅は、宮下駅の方が上流なので、そちらを堪能すべきかと思いますが。。。

 ただ、今回の自分はそれらを目的に下車したのではなく(下車するまで知らなかった:^^;)、【まんじゅう】と【寺院巡り】が目的でした。まんじゅうは、黄色い【あわまんじゅう】という“災難に遭わないように…”という願いを込めて作られたモノが有名なようで、柳津の街のあちこちで売られております。ちなみに、このお味はといいますと…超が付く程の美味しさです。自分は和菓子大好き人間なのですが、コレは全国の和菓子ベスト3〜5に入ると思う絶品です。お値段も安かったですし、それも“プラス査定”といったトコです。

 あと、寺院についてですが…【圓蔵寺】というお寺が有名なようで、来訪してみたのですが…秋になると暗くなるのは早いですね。真っ暗で、アバウトな雰囲気しか分かりませんでした(涙)。ただ、重々しさは十分に伝わるモノがあったトコなので、柳津で下車した際は立ち寄るべきかと思います。ちなみに、上記画像Lはココの福満虚空蔵尊の舞台から見た柳津の夜景です。素敵ですよね。舞台がある寺院にはスケールの大きさを感じますが、ココも凄いです。特に、紅葉の時期は。まぁ、明るいときの撮影は斉藤清氏の美術館来訪と共に?、次回再挑戦と致します。そうそ、画像Mについてですが、弘法大師が虚空蔵を作った際に、地元の人達がそれに喜び、お礼に…と錫杖で岩を突いたら、清水が滾々と湧き出てたモノのようです。温泉街の中にありました。。。

 最後に…柳津からは、会津坂下駅や会津若松駅の方までバスが出ているようなのですが、柳津駅前のバス停留所には騙されないで下さい。バスが通りません(汗)。停留所の移動案内ぐらい書いてよ…という感じでした。日本中旅してますが、こんなコト…初めてです。幸いにも、今回の自分は…同じように騙された1人旅をしてたお父さんというお喋り相手を得たので、長過ぎる列車の待ち時間には耐えられましたが、コレにはくれぐれもご注意を…(;^^)

★宿泊地:ジャンボ健康ランド
 会津若松駅からタクシーで5〜6分程でしょうか。徒歩だと、30分はかかります。道は平坦ですが…(ぉぃ)。ちなみに、この健康ランドは仮眠室がメチャクチャ狭いため、毛布に包まって寝ている人があちこちに溢れている異様なトコです。2000円程で宿泊できるスゴイトコですけど、そういう環境は勘弁を…という方は避けるべきでしょう。女性は絶対に避けるべき施設。

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