第6回のテ〜マ:【North Island's StoryT-1】(2002.9.24.)


世には生きる目当てがなくても、生きていける人間もいる。
しかし、生きる目的がなければ、生きていけない人間もいる。@

いつ、どこで、自分の生活を断ちきられても、その断面は美しいものでありたい。A

 この@&A、実はネット中を探して調べた言葉です。誰の言葉かと言うと…今回、自分自身も1泊した旭川出身の作家・三浦綾子によるモノのようです。もし、違っていたら申し訳ない…という感じなのですが。。。

 しかし、この@&A…たとえ誰が言ったにしろ、本当に心にズシッと来る…【共感できる言葉だよなぁ】って思います。自分自身は@は後者に当たる人間で、Aは生き抜く上での課されたテーマだと思ってますが、学生時代から、そういうトコ…実はあります。生と死が隣り合わせにある以上、@の後者でなければ、Aの理屈には至らないと思いますから。。。

 そういえば、実際の話…今回の旅において、そういう人っぽい人を結構多く見た気がしますね。俺みたいに単独での旅行(6〜7割はそんな感じ)や、2人旅(チャリ、バイク、鉄道、レンタカー、ヒッチハイク etc)がとにかく多かった気がします。実際の話、北海道は、そうでなければ本当の意味での面白さは、味わえない気がしましたし、そして旅行中に知り合った方達のついても、年齢は様々でしたが…考え方においてはそんな印象でしたね。例えば、【30代で無職】って方も結構いそうな雰囲気でした。ただ、俺が強調したいのは、そういうコトではなく…人としての考え方であり、Aがナイと自分自身の人としてのスケールみたいなのが広がらないだろうなって思うのです。そういう人達と知り合えるのが、“北海道なんだろうな”って思います。安易に海外のツアー旅行をするぐらいなら、北海道を自分自身で適当に計画を練って、繰り返し好きなように旅して、数多くの人と知り合った方が自分自身にプラスになる気がします。。。

 故に、そういう意味において、俺自身…失敗したなと思うコトがあります。宿泊の予約についてですが…旅行前に“固め過ぎ”ました。普通の旅行において、ある程度の予約を固めるコトは、間違いナイコトであり、むしろやらなければいけない非常に大事なコトであるとは思うのですが…北海道に限って言えば、コレは絶対に【損する!】と思います。旅の途中で偶然出会った人と翌日も同じトコに一緒に泊まってやろうとした方が、偶発的な面白さ等も起こりますし、自分だけでは行けなかったであろう土地にも行くコトができたりして、貴重な経験も手に入れるコトができるからです。それを知らないで行ってしまったがため、俺は実際に幾つかの経験を逃しております。そういう経験を元に言います。【北海道だけは、旅行日程の何日かは偶発的な希望に賭けてみて下さい!

 最初から早くも纏めみたいなコトを書いてしまいましたが(苦笑)…ココからは、“My デジカメ”で撮って来た画像と共に、思い出等も含めた自分の7泊8日に渡る“North Island's Story”について、できるだけ多くのコトを話して行ければなぁ…と思っております。。。

★8月18日〜8月19日(AM)まで
 羽田空港20時15分発の飛行機に乗り、北海道に乗り込みました。理由は、ただ1つ。初めての北海道来訪であるが故、昼間ではなく…【1番最初の日は、早朝の北海道の景色が見たい】という気持ちが強かったのです。コレが、俺の中での旅の最初のポイントでした。



@特急まりも at 釧路駅




A浴衣 !? at 車内

@&A特急:まりも関連
 正面から撮ると、【普通の昼行の特急列車と同じ】ですが…真ん中の車両に寝台車両がキチント連結されております。知らないと…コレは、結構ビックリしますよね。ハイ。。。

 ちなみに、率直な話…今後は南千歳からの“まりも”の乗車については、ヨッポドのコトがナイ限り、避けようと思っております…(;^^)。何が大変かって、まずは…南千歳の待ち時間。この南千歳という駅には、駅周辺に何もナイです。駅の待合室のTVぐらいです。時間潰せるモノは…(;^^)。あと、南千歳〜追分の間は線路の繋ぎ目がとにかく多いんです。乗車した早々のコレには、さすがに敵いません…。つまり、【メッチャ疲れて行かない限り、寝るコトができない】という訳です。寝れないとダンダンとプレッシャーになりますし、さらに寝れない…という悪循環に陥ります。こういうときは、1度フッと目が覚めてしまったら終わりです。自分は“B寝台”を獲りましたが、それでもそんな感じですよ。。。

 余談ではありますが、寝やすさだけで話しますと…(俺・にゅうの推測)

 @まりも(札幌〜釧路:時期によっては、根室)
  札幌→南千歳に到着するまでに寝るべきでしょう。。。(約40分)
 Aオホーツク(札幌〜網走)
  札幌→旭川に到着するまでに寝るべきでしょう。。。(約2時間)
  (旭川〜北見間は鉄道を利用していないので、線路の状況は
   分かりませんが…)
 B利尻(札幌〜稚内)
  札幌→名寄に到着するまでに寝るべきでしょう。。。(約4時間40分)

という感じでしょうか。俺は、1番大変なトコを利用してしまった…という訳です。そういう訳で…これらの寝台特急を札幌とは逆の方向から乗車するときは、ある程度の覚悟が必要です。旅行計画を立てる際は、十分に注意を払って下さい。

 Aについてですが、お遊びで自分自身を撮ってみました…(;^^)。中学生のとき、国鉄時代の出雲というブルートレインに乗車したコトがあるのですが、確か…あのときの浴衣は、例の国鉄のマークだった記憶があります。JRになっても…そういうトコのセンスみたいなモノは、変わってないみたいです(苦笑)。ちなみに、オジサン、オバサンは…キチント着てましたね。偉いなぁ…(ぉぃ)

B〜Dくしろ湿原ノロッコ号関連

BノロッコT at 釧路駅

CノロッコU at 塘路駅

D車窓 From ノロッコ

 朝からスケールの大きさにビックリするであろう【釧路湿原】を見て、さらにノロッコも上手い具合に乗ろうと思っておりました。また、全般的に車窓が良いらしいコトを調査済みであった【釧路→根室】の間については列車を利用した上で、1日目の昼前後には絶対に納沙布岬にも辿り着いてやろう…と思っておりました。しかし…この計画、距離的にはそう難しいコトではナイはずなのですが、北海道の現在の列車事情(釧網本線&花咲線)が許してくれませんでした(汗)。1日目からメインディッシュをタラフク食べるような計画を実行するために、時刻表を何度も見て、あれこれ検討しなければならない破目になりました…(;^^)

 さて、そこまで気合を入れて調べた末に?釧路から乗車したノロッコはというと…1本目は6:54発のせいか、ガラガラ(苦笑)。11時前の2本目はなかなかの乗車人数でしたが、これはおそらく…無人駅で、駅前に特に何かある訳でもナイ塘路までしか走らないせいでしょう。乗車した人間は、自分をはじめ旅行者のみでしたし。なぜに、多客時は標茶まで走らないのでしょう…標茶まで走ってくれると、中標津とかにも行きやすくなって、旅行時に利用するときに応用が利くのになぁ…(;^^)

 そうそ、ノロッコからの車窓についてですが…Cの画像では分かりづらいかもしれませんが、実は全ての席が湿原側(Cでいうホーム側)に向いてます。そのくせに、【Dの1枚しか撮れませんでした】というか、【撮りませんでした】。車内の鳥の音に耳が行ってました…というのは嘘で、塘路までの区間については、個人的には【完全な期待過剰】でした。あのレベルの車窓は、個人的には中ぐらいです(予想ですが“塘路→茅沼”の方が良さそうな…)。ノロッコ自体も【日本で1番遅い列車】というコトをウリにしておりましたが、ハッキリ言ってウチの近所の東急世田谷線には全く歯が立ちません…(;^^)。実際、この車窓もノロッコがある世田谷線よりも速いスピードで走っているときに撮ったモノですし。。。

 あっ…釧路からノロッコに乗車すればの話ですが、乗車証明書(栞みたいなモノ)がもれなく頂戴できます。しかし、塘路から乗車した場合は、申告しないと頂戴できないかもしれません。車掌さんは、【塘路側からのノロッコの片道利用はナイ!】と踏んでいる感じでしたから…(;^^)

E〜G塘路駅

E塘路駅T

F塘路駅U

G塘路駅V

 一部の時期を除き、基本的にノロッコの終点となる塘路駅にて、何枚か画像を撮って来ました。ただ、そのうちの2枚がシカなのですが…(汗)。Dについては、駅にある簡素な展望台から対面を撮ったモノです。何にもありませんよ。対面は足を踏み入れただけで、罰せられる地域のはずですから(苦笑)。でも、時が止まったかのような感じで…北海道らしさが出てるとは思ったので、お持ち帰りとしました。E&Fについては、この駅ではどうやらエゾシカを飼っているようでして、記念に撮って来たまでです。ただ、Gはソコソコ良い感じですよ。親鹿と子鹿が一緒に写ってますから!!

 余談ですが、塘路駅は…“喫茶店”として利用されております。時間が余った場合は、イッパイ味わってから列車に乗車するのも良いかもしれませんね。

H〜J釧路湿原

H釧路湿原駅

I釧路湿原T

J釧路湿原U

 基本的にノロッコに乗車する人間は、釧路駅と塘路駅の往復、もしくは、釧路駅と釧路湿原駅の往復のようです。ただ、この自分が単調な列車の往復で満足する人間である訳がありません。そういう訳で、釧路湿原という駅がどういうトコにあるのか知りたくて、帰りは敢えて途中で下車してみました。ちなみに、Hがその駅舎であったりするのですが、結構良い感じだと思いません? 個人的には好きな建物ですね。…そういえば、この駅は朝9時〜夕方ぐらいまでは、駅員がいる有人駅っぽいです。湿原とノロッコとHの駅舎が一緒に写った釧路までの記念乗車券も売っておりました。自分は買いました…(;^^)。ちなみに、他の駅についての記念乗車券はありませんので、あしからず。。。

 さて、この駅で下車して分かったコトについてですが…実は、この駅へ通ずる道は“ハイキングコースみたいな段差のある細い道が1本あるのみ”です。ただ、これが釧路湿原の展望において、王道の1つと思われる“細岡展望台”に通じている道でありまして、どうやら展望台に近い…というコトで作られた駅のようです。実際、駅から徒歩にて10分程のトコにあります。で、その細岡展望台で撮って来たモノというのが、I&Jであったりするのですが…画像では臨場感がイマヒトツかもしれません。でも、コレは生で観ると全然違うんですよ。これがまた。感動と朝冷えのために身体が震えました(笑)。湿原が180度観えたときの…あの感動は、絶対に忘れるコトはナイでしょう。【1人で超贅沢♪】って感じでした。天気が良ければ、もっと良かったんでしょうねぇ…。そういう意味では…【あぁ悔しい!!】

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