第6回のテ〜マ:【North Island's StoryT-3】(2002.10.6.)


★8月20日
 中標津から、摩周湖、野付半島を経由し、知床半島の羅臼へ向かいました。19日から台風にやられていた関東地方から【タイミング良く逃げられた♪】と思ったのですが、なんとこの台風が道東まで追っかけて来まして…(台風がそのようなコースを採るコトはかなり低い割合らしいです)。猛威を振るわれ、大変な目に遭いました。。。(><)



@裏摩周展望台より…

@摩周湖(中標津→摩周湖)
 ←このように、霧の状況を撮ってサーバーにUPした戯け者は、日本中にもそういないコトでありましょう…(;^^)。知らない方には、非常に貴重かもしれません。本当にこんな感じです。あまりに凄くて…“笑い”さえ込み上げました。。。

 ちなみに、左記の画像の下に記した通り…摩周湖の眺望については、裏摩周展望台から試みました。この裏摩周についてですが、一般的に、【表摩周の展望台よりも霧がかかる確率が低い!】と言われておりまして…距離的にも、中標津から車で1時間20〜30分という結構行きやすい距離なのです。しかし、これぐらいの距離でありながらココへ行くバス路線はありません。150号線沿いの人気が全くと言って良い程ナイためでしょう…。自分の力で頑張って行くしか方法はありません(対向車もほとんどナイので、運転も楽です)。それ故、【これぞ旅だろ…】と、旅行前から【霧の摩周湖の本性が観れるかも…】とワクワクさせて来たにも関わらず、この結果とは…(汗)。摩周湖眺望に失敗した人は何回行ってもダメと聞くので、もう俺はダメかもしれません…(滅)

A〜H野付半島関連(摩周湖→野付半島)

A野付半島T

B野付半島U

C野付半島V

D野付半島W

E野付半島X

F野付半島Y

G野付半島Z

H野付半島[

 摩周湖から一気に東進し、別海町の十景のうち、4つが含まれている野付半島の方に行きました(2時間前後)。ココも裏摩周同様…実は、バスでは行くコトができない地であります。理由は同じか…と思われます。

 さて、野付半島についてですが…ココは変わった形をしておりまして、【英記号の“J”が前屈みに御辞儀したような感じ】の…標津からヒョコッと海側に出ている“砂嘴の半島”です。ちなみに、国道244号線から野付のトドワラPAまで10Km以上ありますが、沿道に住んでいる人間は限りなく0に近く、砂嘴であるが故…【陸地でありながら、両側から海が迫っている風景】が楽しめます。こんな景色、滅多に観れるモノでもありませんし、良いモノですよ。ドライブには最高かと思われます(ただ、飛行技術を身に付けていない海鳥が道路を横断致しますので、クレグレもスピード出し過ぎには注意をして下さい)。

 ちなみに、本来の予定では…ココと尾岱沼との間を船で行き来する予定だったのですが、風雨が強く、波も高く…全然ダメ。当然の如くの欠航。実は、台風の暴風圏に遂に当たってしまいまして、それは凄まじきモノでした。人気もナイが故、1人で行動すると…まるで台風報道のキャスターの気分。そういう訳で、上記に掲載した画像のうち…7つは、天気と格闘しながら撮った執念の作品です。おかげで、足元から脳天まで全身ズブ濡れになりましたが、達成感はあります。

 さて、簡単に画像の方についてコメントを。Aは、トドワラPAからトド松の森が海水に侵され、風化した白い木肌の巨木が乱立する【地の果て】という雰囲気が漂うトドワラ方面を撮ったモノです(∴室内から撮影)。あまりに天気が悪く、コレを撮って半ば諦め気分だったのですが…ココで諦めていては、今後2日間ぐらい大した景色が撮れないような予感がしまして、勝負に出たのが、B以降。BはCの野付半島の灯台を目指したのですが、風に遮られ…結局、Cだけを撮って断念したのですが、そのときふと海岸線に目をやってみると、凄まじき数の海鳥。コイツラが全て飛んで行ってしまう瞬間を収めてやろうと思いながら撮ったのがそれです。“まるで冬みたい”ですよね。コレは、もうチョットハッキリ撮れれば…確実に、今回の旅行の中のNo.1ショットだったのですが…。

 D〜Hは、再びPAに戻ったときに…こんな天気の中でも、果敢にトドワラ観光に勤しんでいる人間がいるのを発見致しまして、さすがに自分も諦められなくなって来て、撮って来たモノです。D〜Eはトドワラ内の雰囲気です。【昨日の落石に次いで、またこんな足場が悪い道かよ…】みたいな。ただ、落石と決定的に違うのが…【歩道が傾いてる箇所、多々有】です。“自分自身が自然破壊しそう”で、心配でした(汗)。ただ、天気も天気のせいか、雰囲気はある意味…1番良いときに行ったのかもしれません。ちなみに、風化した白い木肌を大きめに撮っても仕方ナイと思ったので、比較的全体の雰囲気を捉える様に心掛けた故、木々はやや小さめです…(;^^)。Fは何かって? あんなトコも歩けるみたいなんですよ。さすがに、両岸が海でヒト1人分しか歩けない幅だったので、歩きませんでしたが…。たぶん浅瀬ですが、【海に落ちた…】では洒落になりませんので…(苦笑)。G&Hは、実は…トドワラに辿り着くまでに歩く場所は“原生花園”であったりするのですが、その雰囲気を撮りました。ちなみに、Hの中央部がボヤけてますが、これは雨粒が当たりました。敢えて、1枚だけそういうのを持ち帰って来ました。。。



I相泊温泉付近

I知床半島(野付半島→相泊)
 ↑のような感じで、あまりにリスクが大き過ぎる、勇気ある?野付観光をしたが故に、凍え死にそうになりまして…。当然、観光終了後すぐに着替えは行ったのですが、1度冷え切ってしまった身体はどうしようもなく…。とにかく、温まりたくて…。2日目は、羅臼に宿泊する予定であったので、宿に向かって国道335号線をひたすら北上しました。ちなみに、天気が良ければ…運転しながらでも国後島が見えたりする道であったりするのですが、予想通り見えず…(逝)

 こんなペースで運転してるうちに、【実は、俺は冬の北海道にいるのかな??】って思わずにいられなくなってきまして…。こうなったら、翌日以降も悪天候のような気がするし、落石等の自然災害が発生して通行止めになる前に、少しでも多くの北海道らしい景色を観るべく、335号線から引き続き87号線を北上し、その最果てである相泊というトコまで行こうと思いまして…(ちなみに、羅臼から相泊へ行くバスは朝夕のみの1日2往復)。

 で、行って撮ってきたモノが左記の画像なのですが…着いたのは、16時40〜50分ぐらいでしたか(野付から休憩を結構獲りまくっても2時間)。その時点で、既に気温は10度もなかった気がします。ココには、限りなく露天…的な温泉もあったりするのですが、メッチャ寒くて、とても入れるような状況ではなく…。なんせ、野付にいたときよりも天気はヒドかったですから。でも、そんな雰囲気はあまり出てないなぁ。コレは…(;^^)。次頁以降の予告モノとしてはチョット物足りないかも…(謎)

 その後、同じ道を折り返し、宿にチェックインという形を採りました。部屋の中では、ストーブだけが俺の気持ちを知っている…みたいな感じでした(苦笑)

〜その他メモ〜
 この日、天気予報にて…【本旅行中において、晴れるコトは、まずナイだろう】というコトが分かりました。そして、翌日は羅臼から知床峠を越えたトコにあるウトロにて船に乗って知床半島を巡ろうと思っていたのですが、波の高さからして、コレも間違いなく不可能だろうというコトも分かりました。今まで、あちこち旅行しましたが、こんなに考えていたコトが自然の力によってことごとく遮られてしまうコトは初めてでして…。せっかく、北海道らしい画像を撮るコトを楽しみにして来たにも関わらず、1週間にも渡って…青空を観るコトができないのかよと思うと、愕然としました。しかし、旅をしに来たのであるから、どこかで逆手に取らなければいけないとは思いました。どうせなら、【これが夏か?】みたいな感じの…厳しい気候にさらされている北海道を撮ってやろうかと…。ココからが旅好きの自分の腕の見せどころかなと思いましたね。間違いなく…。

 そうそ、余談ではありますが、ストーブには丸2日間お世話になりました…(;^^)

★宿泊地:民宿・本間
 羅臼の中心部から、87号線を車で10分ほど。カーブを曲がった後、急に左前方に現れる感じで、夜は非常に分かりづらい場所。宿的には…【自分の田舎に帰郷した感じ】というのが、もっとも相応しい例えかと。“泊まりに来て!”という感じではなく、まずは【料理を食べに来て!】という感じでした。それ故、量もスサマジキ。ちなみに、オススメはやはり…良い魚介類が近くで採れる冬のようです。。。

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