第6回のテ〜マ:【North Island's StoryT-7】(2002.11.18.)


★8月24日
 レンタカー返却期限の時間が11時。枝幸から稚内までは、120数Kmあるのですが、北海道にいるとはいえ、慎重且つ大胆な運転をしなければ間に合わないなというコトが容易に判断できる距離でした。さすがに、この日の朝は今までの疲労も微妙にあって、【浜頓別で宿泊すれば良かった】と思いましたね。結果的には、なんとか全てが自分の思い通りに移動できたので助かりましたが、コレは大きな反省点です。ちなみに、この日は朝からコレだけ運転しておきながら旭川まで移動…という、前日を上回る大強行軍でした。。。

@〜D枝幸→宗谷岬

@目梨泊岬から観た神威岬

A国道238号線(風車)

Bクッチャロ湖



C猿払T



D猿払U

 この日も、天気がかなり悪い日でした。【おそらく、宗谷岬では牙を剥き出しにしたようなオホーツクの荒々しい海が観れるのかな】と思いながら枝幸を発ち、最初に立ち寄ったトコが@の目梨泊岬。ホテルニュー光林に、目梨泊岬から観た神威岬積丹半島の神威岬とは違いますよ:^^;)の写真がありまして、ソレが凄く良く撮れていて、行かずにいられなくなってしまったというか…。まぁ、朝のオホーツクの様子も観てみたかったんですけど…これは、上手く撮れたと思います。“天気が悪いときに俺が撮りたい景色ってこういう感じ”という、典型的な写真になりましたし、満足度も高いです。その次に撮ったモノは国道で撮ったAで、風車です。コレ、実は根室で撮りたかったモノなのですが、後続車がイッパイいて、撮れなかったんですよ…(;^^)。まさか、このあたりでも撮れると思わなくて、【今度こそ…】ってな感じで、撮ってしまいました。関東周辺に住んでいると、風車はまず観られないモノなので、自分みたいな人間にとっては貴重な写真です。ハイ。

 さて、話を戻して…目梨泊の次は、白鳥が飛来するコトで有名な、道北の超有名観光名所の1つであろう日本最北の湖であるクッチャロ湖(前々日に行ったトコとは、文字が1文字だけ違います:^^;)に向かいました…というか、この湖は浜頓別という枝幸から稚内へ行く際には必ず通るトコにあるので、【通ってしまったら、気になって仕方なくなってしまって…という感じで行った】と言う方が正しいですかね。ちなみに、ココも前日のサロマ湖と同タイプのメッチャ広い湖(平地にあるという意味でも同じ)なので、地図を片手にどう撮ろうか…また頭を悩ませましたよ。結局、Bは適当に車を乗り回して見付けたホテル周辺の高台から強引に撮ったモノです。いやぁ、アレでは摩周湖の霧写真に毛が生えたようなモノですけど(苦笑)、スケールの大きさだけは上手く取り込めたかなぁ…と。かなり微妙か…(汗)
   ※参考として解説モノ:→こちら←もご覧下さい。良いモノを見付けました。

 浜頓別からは車を猛烈に飛ばしましたが、まだ遠い…みたいな。次のC&Dは猿払(さるふつと読む)というトコで撮ったモノです。猿払は、自然でいうと…湖沼で有名(国道から観える)な村なので、地元の方には【こんなモノ撮るなよ…】って感じで言われそうですけど、道の駅ぐらいしか回れなかったので勘弁して下さい…というヤツで。ちなみに、Cが猿払の近くで昭和14年に座礁・転覆したソ連船インディギルガ号の遭難慰霊碑(ロシアとの友好のシンボル!?)で、Dがホタテの化石です。他にも、猿払の道の駅には色々とありました。オランダをチョットだけ意識した?風車とか…(;^^)

E〜J宗谷岬、ノシャップ岬、稚内

E宗谷岬T

F宗谷岬U

G宗谷岬V

 上記のようにあちこち経由しながら、枝幸から2時間30分ぐらいかけて、宗谷岬にやって来ました。俺は、宗谷岬では…敢えて、来訪証明のような三角形の形をした碑をアップでは撮っておりません(Eの写真で豆粒のように見えますけど)。結局…ココに来た目的はそうではなくて、ただ単純に…【日本最北端の地から海を眺めてみたかった】、この思いに尽きるからなんですよね。そうと来れば、撮るべき写真の基調は【海】。ただ、天気も天気だったので、哀愁味漂う?これら3点になっております。ちなみに、Eについては…Fの“旧海軍望楼”上から撮っております。この景色に俺は、【戦時中は、どのような思いでこの海を観ていたのだろう…】と思いながら魅入ってしまいましたが、俺だけではナイと思います。こういう人。。。

 でも、魅入ってしまった理由は、コレだけではナイと思うのです。観光名所って、よく…【〜最○端】とかいう表現を用いますけど、やっぱり“最北端”っていうのは…言葉の響きはもちろんのコト、人々の心を強烈に惹き付ける何かを持っていると思うのです。極端な話…来訪についての使命感みたいなモノを含んでいるとさえ感じますね。さらに、自分の場合は…知床半島のウトロから宗谷岬まで、オホーツク海にひたすら沿った形で旅して来たせいでしょうか。宗谷岬が【神秘的な場所】に感じられて仕方ありませんでしたね。【それだからだ…】とも思うのです。

 しかし…宗谷岬周辺の海が、上から観たときに、こんなにも穏やかだとは予想もしませんでした。海の向こうのサハリン(樺太)についても観てみたかったです。ちなみに、言うまでもないでしょうが…Gは宗谷岬灯台です。灯台の中には入れません。

 そうそ、余談ですが…宗谷岬では、御土産屋で来訪証明書が、GSでは給油証明書を手に入れるコトができます。後者については、稚内の駅で思い出したコトなので、手にしておりませんけど。。。(哀)

HノシャップT

IノシャップU

J北防波堤ドーム

 宗谷岬から稚内駅まで給油も含め、なんとか40分前後で辿り着きましたが、運悪く…列車が到着する時間と完全にかち合ってしまい、車を返却するのに数十分程、手こずりました。さらに、天気についても、大雨が降って来たときだったので、【運の悪さ極め付き】って感じでした…(><)。ちなみに、稚内駅はそれぐらい“駅前のスペースが狭い駅”です。知床斜里駅の駅前とかと同レベルという感じでしょう。ただ、稚内駅が未だにこうなっている理由は…結局、“1駅手前の南稚内駅の方が稚内の中心部だから”かもしれませんが…。

 さて、稚内の駅からはタクシーに乗って、ノシャップ岬の方にも行って来ました(5日前に行ったトコとは、微妙に発音が違います:^^;)。【大雨のときに行くなんて、バカげてる!】って感じでしょうが、稚内まで行く機会なんて滅多にありませんからね。無論、頭の中では“ノシャップからの景色はIのようだ”と承知しておりました…というか、もう我慢が出来ませんでした。ちなみに、天気が良ければIの先には、“利尻富士”等も観えるようです。あっ、飛んでしまいましたが、Hについてはノシャップにある灯台で稚内灯台と言うそうです。この灯台、高さがかなりありまして(灯台を見上げると首が疲れる位)、遠くからでもモノ凄く目立ちます。それ故、撮り方には悩みましたが…結局、“上半分だけ”を写しました。

 あと、画像として収めてはおりませんが…ノシャップについては、水族館科学館がありましたし、“小さい子を連れて行くには丁度良い”という感じでした。意外と時間が潰せるトコです。

 この後は…画像としては収めませんでしたが、ノシャップから車で5分ぐらいのトコにある稚内温泉(童夢)に行って来ました。ノシャップで降りる前に、タクシーの運転士さんに対して、【温泉まで乗せてもらってもイイですか〜?】と尋ねたら、“自分の期待通り快諾してくれたので、行けた”って感じなんですけどね(笑)。温泉センター的な施設で、天気が良いときはココからも利尻富士等が眺められるようです。最北端の温泉ってコトで、観光バスで旅行者が来るコトもあるらしく、結構混雑するようですが、自分が行ったのはお昼時だったので、空いていて快適でした…(;^^)。ちなみに、稚内の中心部と温泉(童夢)までの間は、結構バスの本数(毎時1本)があって、スゴク行きやすいトコですが、宿泊施設はありません…。

 温泉に浸かった後は…バスで稚内駅に向かいました(そういえば、北海道でバスに乗車したのは今回の旅行ではコレが初めて)。駅からは、【自分の中では、稚内といえば…北防波堤ドーム】という印象がモノ凄く強かったので、雨も止んだコトもあり、コレを撮りに行きました。駅から徒歩で5分ぐらいでしたかね。綺麗なホテルの近くの海際にあったのですが、目の前に現れた瞬間、ドームの距離に圧巻されましたね。自分が行ったときは、【工事中】だったのが“タマにキズ”という感じでしたが、それでもこれは写真と生では迫力が全く違いました。非常に素敵な歴史的建造物です。やっぱり、稚内は宗谷岬とかではなく…【北防波堤ドーム】です。行って正解でした。



K特急・サロベツ



L宗谷本線の車窓T



M宗谷本線の車窓U

K〜M稚内→旭川
 稚内からは、【とりあえず、南下しなければ…】ってコトで、Kの特急・サロベツに乗りました。ただ、これは…迷ったんですよ。サロベツの後…もう20分程待つと、普通列車があったのです。しかし、これが“北海道らしい普通列車”でして…。途中駅の幌延(町役場のはこちら)ってトコで、理由は分かりませんが【1時間も停車する】のです。宗谷本線沿線について、事前にあまり調査して来なかったので、【北海道旅行の記念に稚内から乗るのもありかなぁ…】という気持ちだけでは危険かなと…(;^^)。なんせ、この普通列車は名寄着が18時40分近く。で、名寄からは、稚内を16時50分ぐらいに発車する後続の特急に乗車して、旭川に20時30分みたいな。色々計算すると、あまり得なように思えず…“稚内からの特急利用”となりました。

 ちなみに、“あまり調査して来なかった”と書きましたが、あくまで“あまり”です。この区間は列車で移動の予定だったので、さすがに…【窓側でも、どちら側を選んだ方が得なのか?】とかは調べました(ちなみに、“稚内→旭川”という場合は、進行方向に対して右側が◎)。ただ、それ以外のコトが限りなくノーチェックに近くて…。例えば、サロベツ原野(“所詮は原野かな”と思い…)。例えば、名寄の智恵文ひまわり畑(このときまだ知らず)。例えば、サフォークランド士別(枝幸でローカルTV番組を観て、初めて知るという有様)。どうやら、ガイドブックにはあまり詳しく載ってはいないものの、個々の素敵な感性で時を楽しむ…という系統の観光名所の調査を、今回の旅行前において、俺は怠ってしまった感じです。これは、次回の北海道旅行における宿題です。

 そういう訳でありまして、旅行中の俺の宗谷本線の楽しみといえば、【ノンビリと車窓を楽しもう】というコトにするしかなかったのですが…宗谷本線に乗る前に、釧路から根室へ向かう際に“花咲線”に乗ったりしたせいか、それに比べると…あまり変化に富まない宗谷本線の車窓は、俺にとっては【普通の車窓】でしかなく、さすがに途中で飽きが入ってしまいました。例えば、“ココは良い”と聞いていた“南稚内〜抜海間”についても、【利尻富士が見えてナンボのトコ】でした。このときは天気も悪かったですし、【車内から丘陵地帯を撮っても、第三者が見て、高揚感が湧くような景色】という感じではありませんでしたし、なんて言えば良いのでしょう…。【車窓と線路際から撮るのとでは、あまりに差がある路線】という感じでした。そういう訳で、俺にとっては…むしろ、天塩川沿いの車窓の方が旅人を癒す気がしたので(都合良い解釈)、これはさすがに撮っておかなければ…という感じで、左記のように2点(L&M)程、撮って参りました。もっと良いトコはあったのですが、やっぱり特急列車からでは難しいです。時間も時間であったせいか、光が差し込んで上手く撮れませんでしたし…痛い。。。(><)

〜その他メモ〜
 本当は、稚内から札幌まで一気に突き抜ける予定で…旭川で下車するツモリはありませんでした。ただ、名寄から特急・サロベツの乗車率が急に高くなりまして…。そしたら、【稚内から旭川まで4時間弱か…】とか、【“旭川”といえば…やっぱり、ラーメンだよなぁ】とか急に頭に浮かび始めましたね。“この状態では、コレ以上列車に乗り続けるのは無理だ”と思い、降りてしまいました…(;^^)。ちなみに、旭川のラーメンは…【ラーメン村】まで行って食べて来ようと思っておりましたが、さすがに“ハラペコ状態+宿泊先未決定+駅から遠い”では、諦めるより他に無。それ故、駅からチョット歩いたトコにある“まつ田”というトコで食べました。個人的にはかなり美味しかった…とは思いますが、【旭川らしいモノ?】と聞かれたら…チョット答えに迷うかもしれません。まっ、そんな醤油ラーメンでした。余談ですが、【常呂のホルモンラーメンとまつ田のラーメン…どちらに軍配を挙げるか?】と聞かれたら、これは間違いなくホルモンラーメンですね。常呂の雰囲気に相当酔ったらしい…(;^^)

★宿泊地:藤田観光ワシントンホテル旭川
 旭川の駅の目の前。20秒ぐらい。それ故、利便性は超最高…なはずなのですが、旭川のバスターミナルは駅前だけではナイ街でして。駅前を通らないバス路線もかなりあります。そういう訳で、ココに宿泊する際は、それもご承知の上で…という感じでしょうか。。。

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