第6回のテ〜マ:【North Island's StoryT-8】(2002.11.29.)


★8月25日
 あくまで、“自己満足の世界でしかありません”が、北海道ではとても充実した時間が過ごせました。当然、【こうなったら、北海道を一周しちゃいたい!】という気持ちになったのは言うまでもありません。そんな気持ちの中、今回の旅行で最後の観光地となった旭川でしたが、予約した飛行機の関係上、ジックリと…とは行きませんでした。しかし、それでも…【札幌ではなく、旭川で下車して良かったなぁ…】と、心の底から感じるコトができました。



@美瑛川 from 平成大橋



A外国樹種見本林へ



B三浦綾子記念文学館



C特急・ホワイトアロー

@〜C旭川
 旭川に降り立ったときの自分の最初の感想は、【なんとなく、八王子と雰囲気が似てるなぁ〜】でした。理由としては、“駅前のメイン通り(買物公園通り)?から駅舎が見える”、“お店がソコソコある”、“バス路線がヤケに多い”、“周辺の自然が豊富”etc…という点が複合的に上手い具合に絡んでいると思ったからなんですけどね。例えば、@なんて…八王子でいうと、【浅川】みたいな…(;^^)。色々と書きましたが、旭川という街は雰囲気が好きです。“住んでみたいなぁ…”と思いましたね。

 さて、そんな旭川だったのですが…観光をする上では、モノ凄く大変な街です。まず、チャリで廻るとしても、困難なぐらいの…各観光名所の点在振り。今回の自分は2〜3時間しかなかったのですが、この場合ですと…上手く行って2箇所です。次に、上記に書いた通り…バス路線が非常に多く、駅前を通らないバス路線が多々あります。旅行者にとっては、乗り継ぎが面倒…ってな訳です。“市民密着型バス”っていうのは、良いコトだとは思いますが…。そういう訳で?、個人的には、観光前に久々に色々な不安感に駆られて、【ある意味で面白そう…】と思ったのですが、それも束の間。見事にバスを乗り間違えました…。実は、自分が観光案内地図を眺めたときに、1番興味をそそられた場所が北海道伝統美術工芸村の【雪の美術館】という トコだった(ココは“村”というだけあって、例外的に観光施設が纏まっている)のですが、ソコに行くバスの乗り場に行ったまでは○だったものの、乗ったバスが大ハズレ。途中で曲がった時点で、【間違えた…】と分かったのですが、自分が乗ったバスはなんと“循環バス”でした。【全く行き先が違うバス路線を同じバス停にしないでくれよ…】という感じでしたが、すぐに“東京と同じノリでバスに乗ってしまった”自分を戒め、【遠方に行かないだけマシか…】と考えるようにして…降りるタイミングを見計らうコトにしました。実は、その結果が@という訳です。土地勘がナイ場所では、橋の手前で降りるのが無難ですよね。大概の場合において、地図には橋の名称が載っておりますからね。。。

 そしたら、この判断は◎。現在地がすぐ分かりましたし、橋の近くの観光名所も幾つか発見。迷わず、北海道伝統美術工芸村とどちらを廻ろうか迷っていた、三浦綾子記念文学館に行くコトに決めました。写真Bの記念館は、写真Aの見本林の中にあるのですが、これは彼女の代表作品の1つである“氷点”を意識したもののようです(イイ雰囲気です)。

 ちなみに…自分は“大の読書嫌いで有名”で、三浦綾子の作品についても、このとき…1つも読んだコトがありませんでした。知っているのは彼女の名前だけ…という状態であるにも関わらず、なぜ行ったかというと…結局、【自分は他人のコアな部分を知って、素晴らしいと思うトコを取り入れる】というコトが好きだからと思うのです。振り返ってみても、大の読書嫌いの自分が本を読むキッカケって、作者のモノの考え方に共感して読み始める…このパターンのみの気がします。そういう訳で、この記念館についても…“館内を廻るコトでそんなキッカケを掴む…なんてコトがあるかもしれない”と思いながら、入ってみた…という感じなのですが、ココを廻っての感想については…【素晴らしい】という言葉に尽きますね。クリスチャンとしての三浦綾子についても好きになり、涙がもうボロボロ流れそうでした。今迄の人生において、彼女の“塩狩峠”という作品を読まなかったがために、前日に宗谷本線の特急に乗車した際…【何事もなかったかのように通過してしまった自分が罪】なように思えました。。。

 このたとえ…決して、大袈裟だとは思いません。それぐらい、塩狩峠以外も含めた、彼女の作品をスゴク読み漁りたくなりました。また、旅する際は…移動等で通過する場所を舞台にした作品に対して、できる限りキチント目を通してから行くべきだなって、そう思いました。色々な意味での感慨が絶対に深くなりますしねぇ…そんな思いや、今回の旅行中にあった出来事をあれこれ走馬灯に駆け巡らせながら、俺は旭川からCのスーパーホワイトアローに乗車し、新千歳空港経由で帰京…という感じで、今回の旅を終えるコトになりました。

〜追記〜
 今回の旅の充実度は、本当にスゴイモノでした。行くトコ行くトコで、色々な方々に出逢う機会がありましたし、ココまでのモノになったのも、俺はそういう方々の御蔭だと心からそう思っております。インターネット上においては、【この“URL”は極めて地味なモノ】ではありますが、まずはこの長文を…【俺からの皆様への感謝の意】というモノに変えさせて下さい m(__)m。また、こんな旅をした以上は、得て来た経験を、自分の友人等に対しても、キチント伝える必要があると思っております。

 最後にはなりましたが、“8頁に渡って読破して下さった皆々様”に対しても、心からお礼を申し上げます。本当にどうもありがとうございました m(__)m

Written By にゅう@New-Can...2002.11.29.

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