第11回のテ〜マ:【房総横断旅情 2】(2003.05.10.)


 俺・にゅうの都合により、本頁の画像は…実は、前頁の時とは別の日に廻ったモノなのですが、こういうパターンもありですよねぇ〜?(;^^) 引き続き、房総半島の旅情をタ〜ップリと感じて下さいませ…m(__)m

@〜C:御宿 ≪大原→御宿:外房線を利用〜途中下車〜≫

@御宿駅

A御宿海岸T

B月の砂漠像

C月の砂漠記念館

 大原より先、外房線のどの駅で途中下車しようか迷いましたが…無難に?御宿にしてみました。決め手となったのは、上記画像Aの様な海岸&Bの様な“月の砂漠像”という、【シンボル的なモノがあるから…】という感じでした(駅から徒歩10分弱の距離)。しかし、御宿の海は本当に綺麗でしたよ。砂浜にはゴミがホトンド落ちておりませんでしたし、“首都圏近郊の海岸なんか、どこも江ノ島程度のモノ”と思っていた自分みたいな人間にとっては“目が点になる”位でしたが、真夏も来訪する人達にもこの日の様な姿で魅せて欲しいです。。。

 そうそ、海岸沿いの所には画像Cの月の砂漠記念館があります。施設名の通り…という感じではありますが、童謡・月の砂漠を作詞した抒情画家&詩人である加藤まさを氏(作曲は佐々木すぐる氏)の作品や資料等が展示されております。氏は多彩な創作活動をしていたせいか、作品には細部までコダワリが感じられて、良かったですよぉ〜♪

 余談ですが、この日は強風で…普段から風が強いらしい御宿で、自分は全身砂まみれになってしまいました。。。(>_<)

D〜G:安房鴨川駅→上総亀山駅 ≪バス移動≫...御宿→安房鴨川:外房線を利用

D路線バス@上総亀山駅

E車窓T

F車窓U@亀山ダム

G車窓V@亀山駅前

 御宿から安房鴨川までは、普通列車にて移動致しました。そうしたら、館山経由で千葉へ向かう内房線の普通列車との接続が大変良く、【他の駅で下車した〜いっ!】という、後ろ髪を引かれる様な思いを感じました…が、【自分が取り上げてみたかったのは、房総半島の内陸部…】と心の中で言い聞かせながら下車し、安房鴨川駅から1日たったの3便しか設定されていない…上記画像Dの様な大きさの久留里線の上総亀山駅行のバスに乗り込みました。そういえば…足尾etcでも、このタイプのバスに乗車しましたが、乗車する度に車の教習所を思い出す自分は、それだけ歳をとった証拠なのでしょうか…(>_<)

 ちなみに、3便しか設定されていないこのバス路線、【おそらく、乗車する人間は自分だけなんだろうなぁ…】と思いきや、自分以外にも6〜7人おりました。但し、そのうち3人は…“心は完全に久留里線で、バスの車窓なんか上の空”という、所謂…鉄ちゃん。その土地土地の美しさを受け止めようとする気がナイ旅行者に愕然としつつも、自分はナリフリ構わず?車内からマイペースで車窓を撮っておりました…が、画像Eの様な車窓ばかりで、この区間において、最終的に残ったモノは、上記の通り、たったの3枚だけ…(哀)。千葉県内の車窓には、決まり事があるかの様でした。。。

 それでも、“千葉県下最大のダム”である亀山ダムに関しては、画像Fの様にキチント収めるコトができました。画像だけでも、美しさは十分伝わるかとは思いますが、間近で観ると…【もっと良いんですよ!】。これがまた…。間違いなく、房総内陸部においては、トップクラスです。しかし、たとえこんな所であっても…【バスは一時停止してくれません】でした。個人的には好きな車窓だったのですが…(>_<)

 そうそ、余談ですが…このバス路線は、どさくさに紛れて、鴨川道路という“有料道路”を通ります。これって、誰もお客さんがいなかった場合は、動かした時点で、赤字ってコトですよねぇ…!? あと何年持つのやら…(-_-;)

H〜N:久留里線 ≪上総亀山駅→(久留里駅)→木更津駅≫

H上総亀山駅T

I上総亀山駅U

J上総亀山駅V

K久留里駅

L道端よりT@井戸

M道端よりU

N久留里城

 最後に取り上げる“房総半島横断路線”は、内房線・木更津駅を起点とし、本頁上記のバス路線でも取り上げた上総亀山駅との間(32.2Km)を結ぶ久留里線です。こちらも、既記2路線同様、“全線単線”の非電化路線で、いすみ鉄道が国鉄・木原線であった時代には、双方を結び合わせる計画もありましたが…この計画は結果的には頓挫し、現在に至っております。ちなみに、現在の木更津駅基準の列車の本数は意外と多く、路線名である久留里までは1日17本、上総亀山までは1日13本。

 そんな久留里線に関しても、上記画像Iの上総亀山駅から画像Hの様な車両に乗車して来ました。外装がカラフルなこの列車(2両編成)、土休日のせいか、上記画像Fの亀山ダム等のハイキング帰り?の乗客と思われる人達や地元の方々が意外と乗車しているのには驚きましたが、【車両は未だに非冷房車】でした…(;^^)。“首都圏近郊のJRの路線においては、非冷房車はおそらくココだけで貴重”なのでしょうが、真夏の茹だる様な蒸し暑さを考えると、その時期にはあまり乗車したくない路線ではあります。ただ、“時速3〜40Kmという非常にノンビリとした速度”に揺られ、流れ行く上記画像E(バスの車内から撮ったモノ)の様な水田や畑が延々と続く車窓は、良い意味においても、悪い意味においても、【全体的に千葉…】という感じで、やや飽きが入る様な車窓ではあったのですが、ローカルムードに関しては非常に良いモノがあります。ただ、前述した他の2路線の様には、【春には菜の花がイ〜ッパイ咲き乱れる】という様な雰囲気はあまり感じられませんでしたので、久留里線に関しては、“特にオススメなシーズン”的なモノは個人的にはありません…(;^^)

 さて、話は変わりますが、上記下段の画像K〜Nは、この俺が久留里で途中下車して撮って来たモノです。画像Nの様な久留里城(駅から徒歩40分)があるコトからも分かるとは思いますが、実はこの久留里は戦国大名・里見氏の時代から本格的に発展して来た旧城下町(江戸時代の儒学者・新井白石も過ごした街だそうな)。その歴史を感じるコトができる街並みの雰囲気はどことなく良く、大通り沿いも含め、画像Lの様な水汲みのできる自噴井戸が未だに何箇所かで見られる、水も非常に美味しい街であります。そういうコトは…ハイ。当然の如く、この久留里には酒蔵もあります(笑)。味ですか? 日本酒好きの方のために、“サラッ”と応えておきますが…【久留里の井戸水の様な非常にサッパリとした味わい&若干甘め】という感じです。。。(試飲対象:吉崎酒蔵・吉壽)

 ちなみに、この久留里へのアクセスに関してですが…久留里線以外では、鴨川行の高速バスが経由しており、便利さで言えば、そちらの方に軍配が挙がるかと思います。東京駅八重洲口や浜松町からはアクアライン経由のアクシー号が、そして千葉駅からはカピーナ号が運行されておりますし…。とにかく、アクセスする上ではそんなに悪くない街なので、宜しければ、1度来訪してみてはいかがでしょうか…?

〜その他メモ〜

 木更津からはアクアライン経由のバスに乗車し、川崎経由で帰京致しました。ちなみに、この高速バス…自分が千葉方面へ行き帰りする場合は、よく利用するのですが、料金が1400円と安く、遅れるコトもなく…結構好きです。個人的にはオススメだと思います!

 おっと、そんなコトは置いておいて…今回、久々に房総を廻って思ったコトなのですが、【このルートって、TVや雑誌等で取り上げられた例がホトンドないよなぁ…】と思いました。なぜでしょうか。おそらく、【首都圏に住んでいる人達の間には、距離が近いが故に、千葉自体が旅先という位置付けがなされていない】のでしょう。仮にそうだとしたら、未だに穴場として君臨している場所もあるかもしれません。もしかしたら、あの小湊鉄道だって、首都圏の人達にとっては未だに穴場かもしれません。カメラマンや画家を目指している人達etcをはじめ、体内時計を緩めたい方々には、1度で良いから乗車して頂きたい路線なのですが…。あくまで、個人的には…。

 最後にはなりましたが、千葉県内を次回旅で訪れる時期は未定ではありますけれども、その際においても、今回の様に埋もれていそうなルートをピックアップして、できる限り途中下車し、自分の足で廻るコトで素敵なレポがお届けできればなぁ…と思っております。。。

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