第15回のテ〜マ:【安曇野&飛騨旅情等 6】(2004.07.25.)


@〜J:白川郷(2003/07/12)



@白川郷案内

★白川郷迄のアクセスに関して

“通年運行”のバス路線は、荘川を経由する高山駅からのルートと、五箇山を経由する高岡駅(城端線の砺波福光城端の各駅も経由)からのルートの2種類があり、所要時間は前者が2時間程で、後者が2時間30分程。しかし、路線バスでの来訪比率はあまり高くナイ様で、何れも年間を通じて、3〜7本/日(→時刻表←)。



A合掌集落と停留所

 夏季に飛騨を再度自分達のグループで訪れた理由の1つに…富山県の五箇山同様、ユネスコ世界文化遺産に登録されている白川郷の【日本の原風景が残る合掌造りの集落の様子を1度見てみたい!】というのがありました。

 【冬季に行く方が、雪が持つ独特の雰囲気もあるし、旅情的なモノも含め、味わいがあるのに…】と言われる方もいるコトでしょうが、あのときの自分達の来訪目的は“平湯温泉”が第1であり…。当初は白川郷観光も入っておりましたが、結局…天候や距離という現実的な問題を鑑み、削りはしましたが、“断腸の思い”でした。個人的にも、日本古来からの風景を…【如何に上手く撮ろうか?】と様々なアイディアを頭の中で巡らせてもいましたから…。さらに言うならば、合掌集落は保存するのも大変ですし、そもそも合掌造りの民家は燃えやすい材質で出来ております…極論を言えば、【次回来訪時迄にアクシデントで燃えてしまうのでは?】という不安もありました。

 それ故に、高速道路のアクシデントに巻き込まれながらも、辿り着けたときには…【嬉しさでイッパイだった】のですが、いざ徒歩で廻ってみると…とにかく、人が多いこと、多いこと…。自分達が頭の中で描いていた様な風情を撮るのは極めて困難なコトがすぐに分かりました。上記の画像Aにしたって、本当はもっと遠景で収めたかったのですが、人が多くて…実は、“割り切って撮ったモノ”です。やはり…“世界文化遺産”という響きが良いモノに登録されているせいでしょうか。

 そうは言っても…【感性を研ぎ澄ませれば、オリジナリティ溢れるモノが撮れる視点はどこかにあるはず…】と思いながら、探し廻りました。その結果のOutputが下記に並べたモノなのですが、如何でしょうか(色々な意味で、画像CDFGは自分らしい作品かもしれません)。ちなみに、画像Bだけは荻町の合掌集落の様子が見渡せる展望台から撮ったモノですが、木々が若干視界を遮るため、実はチョットだけ危険を冒してます…(;^^)

B荻町展望台より

C白川郷T

D白川郷U

E白川郷V


F白川郷W

G白川郷X

H白川郷Y

I庄川

 尚、ココだけの話…この荻町展望台、たぶん【有名なはず!】なのですが、あまり人気はありませんでした。個人的には、自分達が行ったとき、【荻町の合掌集落を1番静かに堪能できる所だった】ので、オススメなのですが…(;^^)

 逆に、人が多かった所は…合掌造りの民家のうち、内部を公開している所でしょうか。どこも人が多かったです。【外観はドコもそんなに変わらないので、何軒入っても、内部的には基本的に同じであろう】との判断から、自分達は1軒(和田家)しか入っておりませんが、おそらく…どこもそんなに変わらないはずです。ちなみに、民家内部の注目すべき点は、とても太い柱や梁…そして、釘や鎹(読み:かすがい)をホトンド…乃至は、全く使用していない点等でしょうか。素人なので、目に付く部分しか言えませんけれども…。

 最後になりましたが、白川郷の宿泊情報でも…おそらくネット上においても、かなり少ないと思います。どうやら、儲け等に差が出ない様に?、情報を掲載せずに平等化を図っている様です。【過去において、色々と揉め事があったというコトは想像に難くない!】というコトもあり、自分は宿泊地候補の対象外に致しましたが、一旅行者として客観的に考えても、このような手法は絶対に採るべきではナイと思います。将来的にも発展がナイコトを意味しますしね…。自分だけでなく、誰もが将来に渡って残って行って欲しいと願っている風景が存在する街であるが故、非常に静かなるモノではありますが、“抵抗”を敢行致しました。

 ★その他参考情報:白川村白川村商工会

 ※以下においては、画像Iの上流部を取り上げます!

J〜Q:白水湖&大白川温泉方面(2003/07/13)



J白水の滝:歴史等

★県道451号線・白山公園線方面に関して

平瀬温泉と大白川とを結ぶこの道路は【6月〜10月頃迄のみ通行可】という土砂崩れが度々ある様な“狭道&悪道”です(→参考←)。白山登山するためにマイクロバスを利用される方も含め、この道路が通行可能であるかどうかは、行く前に事前確認を行う方が無難でしょう。



K白水の滝:横

L白水湖

M大白川温泉T

N大白川温泉U

O大白川温泉V



Pブナ林




Q白水の滝:縦

 白川郷に行くとなって1番寄ってみたかった所は…実は、県道・白山公園線方面でした。水量調整されているとはいえ、他のどんな滝よりも格好良く見えて仕方なかった白水の滝をどうしても撮ってみたかったのです。【白川郷の名称の由来とも言われている】という情報も入手してしまったが故、撮らないと後悔しそうな気分でした…。
→余談を書きますと、この白水の滝が日本の滝百選から漏れた理由は水量
 調整が理由だとか。あの華厳の滝も実は同じ水量調整タイプなのに…。

 ちなみに、そこへ至る道は、上述した様に国道360号線の天生峠付近と共に、岐阜県内指折りの悪道名道で、国道156号線で荘川方面から白川郷に向かうと、平瀬温泉の手前にその分岐点があります。ソコを左折して入り、進むこと約13Km(時間にすると約40分)。【さすがに、もう運転は疲れたよ…】という気分になった頃、目の前にはその苦労を癒すべく、自然豊かな観光地が現れます。

 上記画像Lの様に水が温泉成分を含んでいるが故に?湖面がエメラルド色となっている人工湖・白水湖。上記画像Nの様に白水湖の目の前にある硫黄ナトリウム塩化物泉・大白川露天風呂(清掃協力費:200円を支払えば入浴可です。尚、女湯は画像Mの上部にあります!)。ブナ林の奥に観瀑台があり…白水湖を水源としながらも、左記画像Qの様に落水時に水の色がエメラルドから白へと変わってしまう?豪瀑・白水の滝…。まさに【穴場の宝庫】なのであります。

 そういえば、今思うと…白水の滝で落水時に発される轟音は、今迄聞いた自然な音の中では、1番凄い音だったと思います。落差も72mあったせいか、未だに耳に残っておりますし、周辺の景観的なモノも個人的には非常に魅力的な滝でした。。。

 おそらく、皆さんの中では…こんなモノを見せられてしまうと、行かずにはいられなくなる方もいらっしゃるのでしょうが、個人的には非常な危険な所でもあると思っております。今回の旅においては、友達のK氏に運転技術があったからこそ行けた様な所であり、彼には本当に感謝しております。27歳で言うのも難ですが、ココだけは【人生最後の来訪】と思いながら撮って来ました。

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