第8回のテ〜マ:【南会津旅情等 1】(2002.12.08.)


 皆さんは、南会津のローカル線・JR只見線をご存知でしょうか。この路線、全線を通して走る列車が1日たった3往復しかないという恐ろしい路線なのですが…【JR随一の車窓が堪能できる】というので、密かに有名なのです。そういう訳で、旅好きとしては何年も前から実はメチャクチャ気になっていて…1度で良いからこの目でその車窓を確認したかったので、10月上旬に時間を見付けて、敢えて1人でこの只見線を乗りに行ってみました。でも、只見線だけ…というのも仕方ないので、1泊2日で周辺の観光地もついでに廻って来ました。今回は、そのご報告も含めて。。。

@〜E土合(谷川岳の玄関口)

 今回のスタート地点は、新潟県境手前の谷川岳の玄関口である群馬県の土合駅。理由は、1つに只見線のダイヤがメチャメチャなのと(後述します)、もう1つに越後湯沢駅でこちら方面の土休日運転の列車があったから…という感じですかね。時間を空けるのもモッタイなかったので、ついでに…という感じで、様子見をして来ました。

@湯吹きの滝

Aレストハウスより



B土合駅:T





C土合駅:U

 このアイディア、秋以外であれば…【かなり良いアイディア】であったと思います。時期が時期のせいか、凄まじい人の数、車の数…でした。通常であれば、土合駅から谷川岳ロープウェー口まで、バスで5分程みたいなのですが、何時間かけても着く雰囲気はなかったですから(ちなみに、徒歩で15〜20分程なので渋滞に巻き込まれている車を追い越しまくりました)。そういう訳で、野望としていた谷川岳ロープウェーに乗車するのに、なんと30分待ち。メインの只見線乗車に影響が出るために断腸の思いで諦めました。そういう訳で、撮った写真はたった2枚。くぅ…(泣)。ちなみに、画像@が徒歩でロープウェー口まで行けば、途中の土合橋から容易に撮れる“湯吹きの滝”です。この滝、ネットで調べたのですが、秘密の撮影ポイントがあるようです。くそぉ、知ってれば…(悔)。画像Aが、レストハウスから撮ってみた…というヤツです。“谷川岳方面まで行って↑はナイだろ?”って言われそうな気がするので、次回行くときは【登山】をメインにします。実際の話、【一ノ倉岳とかには行ってみたいなぁ】と思いましたし…。

 え〜っと、残りの4枚の写真は土合駅です。画像Bのように駅舎は“山間部の駅♪”って感じで素敵な感じなのですが、内部は変わっておりまして…。上りホーム(水上方面)は普通なのですが、下りホーム(越後湯沢方面)は、なんとトンネル内にあるのです。画像Cの通り、列車が走っている標高と駅の入口付近の標高との間にかなりの差があるからなんですけどね。ちなみに、今回の自分は越後湯沢から土合に来たので助かりましたが、もし高崎や水上方面から土合に来ていたら、画像DとEの通り…という感じで、“地獄の階段駆け上り”というコトになっていた訳です(汗)。しかも、上越線の水上〜越後湯沢間の列車の本数が意外と少ないので、降りて途方に暮れたでしょうね。間違いなく。。。



D土合駅:V





E土合駅:W

F〜O只見線T(画像:小出〜只見よりチョット先まで)

 冒頭で述べました通り、この列車は全線通して走る列車が1日3往復しかありません。当然、旧・国鉄時代から廃止対象路線であったようなのですが、沿線の冬場は“超豪雪地帯”となるため、【この只見線以外に交通手段がナイ】という箇所(大白川〜只見間)も出て来るとか…。それ故に、【未だに生き残っている】のですが、まぁ…いつ廃止になってもオカシクナイ路線であるコトは間違いないでしょう。ちなみに、どこを結んでいるかと言いますと、新潟県の小出と福島県の会津若松との間(135.2Km)を結んでおりまして、全線を通して走る列車は、小出からは5時、13時、16時台の3本、会津若松からは、6時、13時、17時台の3本となっており、所要時間は4〜5時間。大きな差分は、単線なので列車交換等の時間調整です…(;^^)。なお…小出、会津若松の両末端部においては、一応区間便が数本と春先〜秋口にかけては、土休日を中心に下記の画像Iのようなトロッコ車両を繋げた臨時快速列車が“たまに”走っているようです。

F列車からの車窓 1

G大白川駅T

Hきのこ汁 at 大白川駅

Iトロッコ列車



J大白川駅:U






L只見駅T






N只見駅:V

 土合から小出まで上越線に乗車し、小出を13:08に発つ会津若松行きの列車に乗車しました。只見線沿線の秋口の車窓は、紅葉が素晴らしいせいか、沿線の地元民だけでなく、それを目的とした観光客、鉄道ファンetcで2両編成の車内は、かなり乗車密度がありました。ちなみに、あらかじめ最初に申しておきますが…10月上旬では、さすがに紅葉は早過ぎましたので、そのような車窓の画像はありません m(__)m

 さて、只見線は小出を発つと…まずは田園風景が中心です(その車窓は撮ってません)。スピードは、極めてノ〜ンビリで、ローカルムードがプンプン。入広瀬駅を過ぎてからですかねぇ…徐々に進行方向右側に川沿いの美しい車窓が広がるという感じでした。画像Fは、その“序章”という感じでしょうか…。そんなこんなで、小出から45分程で画像Gの大白川駅に着きます。

 ココでビックリ。最初の列車交換待ち(画像Iの臨時列車・風っこ会津只見号というトロッコ列車)が、なんと22分待ち(苦笑)。通常ダイヤでは、すぐに発車するのですが、この日は対向列車が走っていた上に、この列車の前にもSLがノンビリと走っていたりしたため、ダイヤが大幅に変更になったようで、大白川駅で画像Hのモノを食べたり(タイミング良過ぎ)、線路を渡って、画像Jを撮ったりしてました。20分以上の時間調整待ちも意外と悪くありませんね。【国内で列車に乗っている】という感覚ではなくなりますし…!?

 そんな22分待ちの後は、福島県内に入るのですが、大白川駅〜只見駅まではホボトンネル区間です(中間駅は田子倉のみ)。この区間には田子倉湖という素晴らしい人造湖(ダム)があるのですが、残念ながら只見線からは画像Kレベル。トンネルとトンネルの間の僅かな区間からチラリとしか見えません(コレは残念)。ちなみに、乗客の方に聞いたトコよると、この田子倉湖は早朝の湖霧が格別らしく、【早朝の田子倉湖を撮りたい】という理由で、田子倉湖畔に宿泊される方もいるようです(おそらく、冬景色も素敵なのでありましょう)。

 大白川から30分程ですかねぇ…画像Lの路線名に使用されている只見に着きます。ココで、また時間調整で8分待ち(苦笑)。という訳で、また被写体探ししながら、あれこれ撮って来ました(Mは他人の真似)。ちなみに、只見町の観光案内については、画像Nを参考にして下さい。もっとも、列車利用では只見を観光するのはキツイでしょうけど…。

 以上、ココまではまずは“オトナシメの画像”を続けましたが、次頁からはスゴイですよ。只見線の素晴らしい車窓にウットリせずにはいられない区間ですから…。



K田子倉湖






M只見駅:U






O列車からの車窓 2

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