第9回のテ〜マ:【大島旅情 1】(2003.01.19.)


 以前から、【都民である以上は、都内の離島には足を運ばなければならない!】と思っておりましたが、1月12日〜13日にかけて、天気予報が良いデータであったコトもあり、遂に大島を観光しに行って来ました。“離島の情報というのは、意外とありそうでナイ…”と自分は思っておりますので、今回は多少参考になりそうな情報を含めて、徒然なるままに書いてみます…。もうすぐ、“椿祭り”も始まりますしね。。。(執筆開始時点)

@&A:竹芝桟橋(AM:8:00発)→大島:元町港(AM:9:45着)

 下記画像@の通り、朝焼けが美しい竹芝桟橋…(桟橋営業開始:AM:7:00〜)。実は、今回の旅についても陸続きのトコと同じように、天気予報を見てからの判断であったため、東海汽船の大島までのチケットを確保しておらず、早めに行きました。ちなみに、3連休の2日目であったせいか、お客さんの数はなかなか多く、【これだけの人が伊豆諸島のどこからしらの島に行くのか…?】という感じでした。

 ちなみに、この時期は大島に行くジェットフォイル(時速80Km平均位の“超高速船”)が朝のみ2便就航していて、1便は“大島&式根島経由”の新島行で、もう1便は“大島&利島経由”の神津島行でした(※三宅島以外の他の島々について:八丈島御蔵島は、海路については夜に大桟橋も経由する竹芝桟橋発の客船で、青ヶ島は“八丈島乗換”で行くコトができます)。自分は前者の船に乗船したのですが、竹芝桟橋で見た人の数を考えると、ジェットフォイル内には意外と空席があり、驚きました。船内はそんなに広いとは思わなかったのですが…。

 そうそ、乗船して気付いたコトでも。実は、このジェットフォイル…新しい船という印象は受けませんでしたが、かなり凄いです。行きは全く波がナイ日ではありましたが、揺れは全くありませんでした(ちなみに、帰りは波が高かったのですが、それでも揺れはホトンド無)。中学生の頃、隠岐の島前(西ノ島)に家族3人で高速船で行ったコトがあるのですが、あの揺れを期待していた自分にとっては、チョット寂しくもあった程…(;^^)

 あっ、ココで早速離島情報についてでも(笑)。船便のチケットについてですが、早めに予約すればする程、当然の如く…お金の面で得しますし、今回の自分のようなパターンですと、帰りのチケットが実は…【竹芝桟橋では購入できません(∴乗船2日前までに予約するのがベスト)】。つまり、【当日イキナリ…の場合は、島部でしか帰りのチケットを購入できない!】という訳で、【“日帰りの思い付きGO!”は危うい可能性有…】というヤツです。このコトだけは、キチント覚えておくべきでしょう。。。

@竹芝桟橋の朝焼け

 あと、大島に寄港するパターンについてですが、船が元町港に寄港するときは“アタリ”、岡田港に寄港するときは“ハズレ”と思って良いでしょう。実は、朝の波の高さで寄港場所(1番手:元町/2番手:岡田)が決定されているのですが、元町港の方が地理的にも中央部寄りですし、周辺には“温泉”もあります。また、お店や宿泊施設についても北部の岡田港周辺より多いです。【役場がある地区とない地区では、やっぱり大きな違いがあるなぁ…】というのが自分の印象です。ちなみに、地元の方によると、冬季については偏西風の影響で、元町港の方は波が高くなる場合が多く、元町港に寄港する場合は“かなりラッキー”みたいです。

A下船風景 at 元町港

B〜E:元町→波浮(大島南部へ)

 今回の旅について、実は…“船便のコト以外、何も調べませんでした”。っていうか、PCを修理に出していた関係上、“調べられませんでした”。ただ、【日帰りも可能な大島観光!】みたいな宣伝を数ヶ月前から何回か見ていたので、【とりあえずは日帰りというコトで…】という考えでいたのですが、船内で大島に関するパンフレットを隅から隅まで読み漁ってみると、“甘い×2”。南東部なんて、バスは1日1本(波浮港→大島公園への片道のみ)のため、“超強行軍日程は必至”で、そんな地域を組み入れたコースについては、【車窓見学】の文字ばかり…。イイ景色を追い求めて、何Kmも歩き回る自分みたいな人間にとっては、こういうコース程ユックリと廻りたいので、パンフレット通りに行ってしまったら、【絶対に中途半端に終わってしまう】と思いまして…。そういう訳で、元町港に着いてからすぐに旅を始めるコトはせずに、まずは観光協会で宿泊場所を探し、その後は港でレンタカーについて勧誘をしているオジさんから軽自動車を借りて、それから旅を始めるコトにしたのですが、この判断は…【大正解】でした。。。

B地層切断面




D波浮見晴台より:T

 最初の目的地は片道1本のバスの起点にあたる波浮港(読み:はぶこう)に設定しました。運転しながら時折見える海岸線はとても美しく、心躍るモノではありましたが、“非常に見通しの悪いカーブ”も頻発…。【やっぱり、ココは島だなぁ…】と思いましたね。そんな感じで運転している最中に急に左手に現れたのが、ガイドブックには必ず載っていると思われる画像Bの地層切断面。“地学の教科書の写真に使われそう”な景色ですが、実は…【三原山の噴火で作られたモノ】のようで、距離的にもナカナカのモノ。間近で見ると圧巻モノでした。ちなみに、偶然にもこの近くには右手に空き地があるので、ソコに車を止められます。思うままに収めるコトができます。

 その後は、画像Cの波浮港に一気に向かいました。パンフレットでも十分に良さが伝わるトコでしたが、それ故に訪れずにいられなかったというか…。奥入ったトコにある小さな港はとても穏やかで、雰囲気の良さは抜群でした。川端康成氏の小説“伊豆の踊子”や野口雨情氏の“波浮の港”という歌詞で使われた(パンフレットで初めて知る←無知)理由が、よく分かりました。ちなみに、街並みを巡る時間まではなかったのですが、コレについても風情があってお薦めのようです。ただ、波浮には車を止められる場所がホトンドナイので、それが難なのですが。。。

C波浮港




E波浮見晴台より:U

 あと、波浮には大島一周道路沿いに港が一望できる【見晴台】という場所があります。ココからの景色は、画像D&Eの通りなのですが、“まるで時間の流れが止まったかのような画像”を容易に収めるコトができます。ただ、見晴台前についてもバスが折り返すときがあるようで、残念ながらその時間帯については駐車可能なスペースは本当に数台程度です。チョット離れたトコであれば、その倍ぐらいは駐車可能でしたけど…(;^^)

F〜M:波浮→大島公園(かなり寄道してます)

 この区間が大島公園方面への片道1本しかバスが走らない区間です…(正確には“セミナー入口”バス停〜“大島公園”バス停)。確かに、民家は殆どなく、住民も限りなく0に近いのではないかと思われ、大島一周道路に関しても【急勾配急カーブ】の連続。さらに、途中には“砂漠”も…という訳で、地形的にも家を建てるには“非常に厳しい所”。【こんな所だからこそ、素晴らしい自然が残されているはず…】と半ば確信しながら廻って来ました。

F筆島海岸:T

H筆島海岸V

J三太沢方面:U

L長根岬

 まずは、渚100選の1つらしい画像F〜Hの筆島海岸についてでも。波浮見晴台から車で5分程移動した所にあるのですが、近くには広大な空地が用意されていて、容易に車を駐車できますし、海自体に関しても透明度があり、道路側を向けば画像Gのような地層もあり…という訳で、目を楽しませるには最高の所です。なんたって、人気が全くナイので、景色を独り占めできます!(※冬だからかもしれません) 首都圏から日帰り可能な場所に限定すれば、かなり貴重な所だと思われます。ちなみに、画像Hの筆の穂先みたいなのが筆島なのですが、筆島火山の火道の跡のようです。ハイ。

 その後は、三原山の東に広がる大砂漠をチラッと眺めた(レンタカーで入れるような場所ではありません!)後、筆島海岸からは車で20分程の…“海のふるさと村キャンプ場”という所へ移動してみました。“オイオイ…。1人でキャンプかよぉ〜?”なんて野暮なコトは聞かないで下さいよ。行った理由はですね、ココ以外からでは海には近付けそうになかったからです…(;^^)。実際の話、筆島海岸から大島公園までの間で近付ける所はココ位でした。

 さて、キャンプ場からは、藪道も含めてですねぇ…1時間程歩いて、海岸線の景色を捜し求めました。画像I〜Mがその結果にあたるのですが、I&Kをご覧頂けば分かる通り、この周辺の海岸線の潮の流れは凄いモノでして、“こういった侵食を繰り返して、このような素晴らしい景色が生み出されたのだろうなぁ…”というコトが非常に良く分かりました(ちなみに、画像Iの岩場の白いモノは海面から水が飛び散っている様子です!)。また、Jについては、【大島版トドワラだ!】と思って撮ってみたのですが、コレは冬だったからこそ、撮れたモノなのでしょうか。あはは…(;^^)

 余談ではありますが、こんな海岸線であるのですから、当然…随所に結構キツイ崖が多々見受けられたのですが、そんな所からでも果敢にも釣りをされている方々がおりました。このような潮の流れが生まれているが故に、釣りをするには最適なのでしょうが、そういう方々にとってもココは“穴場”なのでしょうねぇ…。きっと。。。

G筆島海岸:U

I三太沢方面:T

K穴口@長根岬方面

Mメメズ浜

N〜S:都立大島公園(小動物放し飼いの動物園と椿園...etc)

N動物園T:キョン

O動物園U:鳥類

P動物園V:リス

Q動物園W:エミュー

 【大島公園=椿園】かと思いきや、【大島公園=動物園+椿園】という形でした。そんな訳で、椿以外でも1年中楽しめる公園であったりするのですが、この動物園は本当に良いですよ。画像N〜Pの動物が“放し飼い”で、来園者が餌を持って歩くと一斉に寄って来るんですよ。画像Pとして収めたリスなんて俺の肩の上まで登って、さらにジャンプしましたよ。ちなみに、個人的には約5年振り位に動物園という施設に入った気がするのですが、居心地満点でした。シカ科のキョン&リスは元気イッパイで超カワイイのなんのって! 自宅に持って帰って大切に飼ってあげたい気分でしたよ…。そういう訳で、ココは子供だけでなく、動物好きの人なら誰でも楽しめると思います。オススメです。あと、余談ではありますが…島内には、リスが放し飼いされている施設として、リス村(岡田港→三原山に向かう途中)という施設もあります。施設名が施設名だけに、さすがにリスの生息数にはそちらの方が多いです。ハイ…(;^^)

R椿園にて

 もう1つの椿園についてですが…1月末から椿祭開催というコトであったせいか、人気がホトンドなく、大変静かでした…。ただ、この日の日中は1月上旬でありながら、半袖でもOKであったコトもあり?、園内を隅から隅まで歩いてみると、左記画像Rのように咲いている椿も若干ではありましたが、見受けられました。もっとも…量はともかく、大島の道端には椿があちこちで咲いていたので、個人的にはそれで十分でしたけどね。。。

S泉津地区方面

 ちなみに、季節が季節だったので、様子見もしませんでしたが、味わってみたかったのが、画像Sの先にある椿トンネルというヤツ。想像は付きますよね? 道の両側から椿が…ってなヤツです。桜は地元近くの上北沢駅で毎年味わっているのですが、花のトンネルの中を潜るのって本当に気持ち良いんですもん!

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