第13回のテ〜マ:【North Island's StoryU-5】(2003.11.08.)


@〜E:天売島→浜益 (7/31)



@黄金岬付近

 ≪旅程≫
31日:天売島→羽幌→留萌→雄冬→浜益
 (天売→羽幌:高速船/羽幌→留萌:沿岸バス)

1日:浜益→北竜→天人峡→江丹別→幌加内→和寒



A浜益村 川下海岸にて

B増毛〜雄冬間

C雄冬岬にてT

D雄冬岬にてU

E白銀の滝

 離島から再び“本物の道内”に戻り…羽幌から留萌へ。留萌からはレンタカーを借り、“日本海に沈む夕陽が綺麗”というコトで有名な黄金岬や2日前に列車で訪れた増毛を経由して目指した先はと言いますと…国道231号線をひたすら南下した所にある浜益村。【途中に何かあるの?】と聞かれたら…【う〜ん、海かなぁ…】としか言い様がナイ所なのですが、実はこの周辺の海岸線…かなりスゴイのです。当然、本旅行前に調査済であったのですが、この周辺はなんと…【1981年に初めて陸路での到達が可能となった所】で、それから11年後の1992年迄の間も、冬季は国道が通行止というコトで、それ以前同様、増毛から「おふゆ丸」という船でしか辿り着けない所だったのです。まさに、【これぞ、陸の孤島!】なる所であったのですが、バブル期前後の1990年代前半迄こんな状況が続いたというコトは、【相当な海岸線だったのだろう…】と思い、今回…この目でどうしてもその海岸線を運転しながらチェックしてみたくて、ワザワザ行ってみたという訳です。。。

 上記に並べた画像B〜Dに関しては、その様子であったりするのですが…スゴイと思いませんか? よくこんな所に道を通したなという感じの所です。道路建設に携われた方々の思いが痛い程に伝わります。山側は来訪する人を圧巻させる程の断崖絶壁です! さすがの自分もビックリしましたね。【これが離島の景色でナイなんて…】という感じで。ちなみに、画像Eのは雄冬岬近くにあるのですが、周辺の断崖絶壁がスゴ過ぎたせいか、非常にカワイらしく思えました。癒されます。。。

★宿泊地@31日:日本海
 上記画像Aの様に、日本海に沈む夕陽が綺麗な川下海岸が目と鼻の先にある駐車場がとても広い食堂系の宿。部屋は大部屋しかナイ(でも、相部屋制ではなさそう…)ので、民宿商売は、オマケみたいな感じにも受け取れるのですが…ココも、前日の萬屋旅館同様、夕食はえらく奮発します。なんと、量が萬屋の1.5倍程! 嬉しくもありましたが、さすがにビックリ…(;^^)。で、翌日話を聞いてみたら…【その日取れた分をお客さんの数で割る】という方法を採っているんだとか。ちなみに、この日の宿泊者は自分だけだったので、とんでもナイ量が出た…というのがカラクリの様です。しかし、ココの御夫婦は、江戸っ子の様な気風の良さがあります。個人的には、好きです(笑)

 尚、余談ではありますが…浜益村の川下地区から車で10分程の距離にある浜益村保養センターでは温泉に入るコトができる(国道451号線沿い)ため、村内で宿泊した場合は、そこの割引券を宿泊先で購入するコトができます。

F〜P:浜益→和寒 (8/1)



F北竜ひまわりの里




G神威古潭

 翌日は、どうしても撮りたかった左記画像Fの様な夏の風物詩を求め、浜益村の北東側にある北竜町の“ひまわりの里”へ行ってみました。ちなみに、このひまわりの里は60万本以上の向日葵が植えられている(作付面積は日本一:数字は何通りもあったが故、最も少数を採用)様で、一面に咲き乱れるこの時期にはこんな様子を目にするコトができます。

 しかし…5日前に、富良野のラベンダーにも圧倒されましたが、この北竜の向日葵はそれ以上に強烈という感じでした。花の色が【ドコまでも前向きな黄色】であるせいかもしれませんが…とても刺激的で、心の中のモヤモヤが一気に吹き飛ぶ様な元気をもらった気が致しました。おそらく、この画像は…毎年、夏前に本HPのトップにて取り上げるコトになるだろうなぁ…(;^^)

 さて、北竜のひまわりの里を発った後は…富良野同様、5日前に訪れた美瑛の東にある天人峡を目指すコトにしました。実は、5日前の滝川から周辺を変則的な形で1周してしまったため、ココ位しか行きやすい所がなかったのですが…(;^^)

 そういう訳で、北竜からは国道12号線を目指し、深川、旭川を経由し、天人峡へ向かうコトに致しましたが、さすがに遠いので、その途中にある左記画像Gの神威古潭(読み:かむいこたん)でも一息付くコトにしました。ココは、御覧の通り?…石狩川の奇岩が並ぶ小さい渓谷美が和みを与えてくれる“一休みには持って来いの所”で、アイヌ語の意味は【神の里】だとか…。川を跨ぐ白い木造の吊橋も美しい所でした。。。(ただ、この吊橋…【跨いでいる位置の渓谷美があまりに悪いので、本HPでは掲載対象外】としております…m(__)m)

 余談ですが、この神威古潭には、函館本線旧線の廃線跡もありました。列車は、残念ながら…現在は“トンネル経由”の様で、こんな風景を車窓として愉しむコトができません。

H美瑛〜天人峡間

I天人峡T@天津岩

J天人峡U@涙岩

K天人峡V@見返り岩

 【柱状節理の地形+温泉有】という意味では、4日前に訪れた層雲峡と同様の…天人峡へやって来ました。北竜からといえども、直線距離で辿り着くコトができない場所であるため、かなり遠く感じました。観光客も少なかったです。ただ、駐車場の数もホテル用にしかナイ様な所ですので、【助かった…】という感じではありましたけれども…(;^^)

 ちなみに、この天人峡がある東川町は旭川や美瑛の隣町。層雲峡側も大雪山国立公園ですが、こちらもその一角でして、天人峡の北側にある旭岳等と共に、素晴らしい景色を堪能するコトができる町です。そういう訳で、天気さえ良ければ…旭岳に関しても頑張って行こうとは思っておりましたが、画像の通りの空模様であったため、今回は滝だけに的を絞ってしまいました。でも、実際行ってみると…また層雲峡に戻ったのかという位の荘厳な雰囲気には目を奪われますね。特に、上記画像Jの涙岩なんて、自然の力で作り出されたモノとはとても思えませんでした。。。

 さて、お目当ての滝に関してですが…忠別川沿いの遊歩道を歩いて行くと、幾つか見るコトができます。日本百選の滝の1つである羽衣の滝を皮切りに、名がない滝が幾つか続いた後、最後は川沿いの岩の上を伝って行くと、【東洋のナイアガラ】とも称されているらしい?敷島の滝を目にするコトができます。



L天人峡W@忠別川







N羽衣の滝

 まず、左下画像Nの羽衣の滝の方に関してですが…画像の通り、とにかく落差があるので(270m)、誰もが思わず足を止め、見とれてしまうと思います。

 ちなみに、発見された明治時代当時は、“夫婦滝”と呼ばれていた様ですが、層雲峡同様、こちらも大町桂月が、柱状節理の断崖の間を7段に折れて岩肌を伝う滝に関して、【天女が羽衣を翻して舞っている様だ…】と激賞した故に?、名前が変わってしまった様です。確かに、この女性的美しさは◎で、個人的にも好きな滝です。大町氏同様、魅せられました★

 続いて、右記画像Oの敷島の滝に関してですが、幅60m、高さ20mの滝で、全国各地にある様な滝ではありますが、羽衣の滝とは対称的。水量抜群で、落水する際の水飛沫も凄く、近くに行けば行く程、男性的な雰囲気を感じるコトができます(画像だけでも雰囲気が伝わるかも)。個人的には、羽衣の滝迄行かれたら、是非とも見に行って頂きたい滝ではありますが、岩場を伝って行かねばなりませんので、ほんの少しだけ注意は必要です…(;^^)

 さて、この後は…と言いますと、宿に向かいました。ただ、天人峡とは方向が全く違っていて…実は、ココより北西にあたる幌加内和寒の中間点位の所でした。この辺りの情報はあまりナイと思われ、敢えて72号線にて江丹別という所を経由した所、この辺りから幌加内迄は、右記画像Pの様に、蕎麦の花が満開でした。空地が全て蕎麦畑であるが故の景色ですね。

 今回は、偶然にも超大規模なモノを初めて目の当たりにするコトができたのですが、この辺りは全国的にも有名な蕎麦の産地の様で、花の見頃は7月下旬〜8月上旬だとか。スゴ〜ク綺麗で、高所から見ると、初雪が降った後の様な美しさがありますよ!

 ちなみに、江丹別という所は一応旭川市ですが、1日のバスの本数は4往復程度の所です。間違いなく、穴場と言えましょう。ハイ。。。(;^^)



M天人峡X



O敷島の滝



P幌加内付近

★宿泊地@1日&2日連泊:ゆきのおと
 和寒や幌加内の市街から車で20分程の所にある、廃校になった小学校の校舎を利用した男女別の相部屋系宿で、周辺は人間よりも牛と蛍の方が遥かに多い辺鄙な所にあります。ちなみに、ココの御主人はアイディアが超豊富。天気が良ければ、夜はこの宿名物の噂の?手作り?草原風呂(謎)が体験できるのですが、あれは名案だと思います。皆さんも、是非1度体験して下さいなぁ♪^♪d(⌒o⌒)b♪^♪ オススメは真冬の様です。

 最後に、余談ですが…御主人は北海道は全域においてバリバリ詳しい(かなりマニアックな観光地迄)ですが、鉄道に関しても俺・にゅう以上に詳しいです。そんな旅行好きの御主人が作られた塩狩周辺ガイドは、まさにその結晶で、自分の中ではバイブルモノ。掲載されている穴場、全て行きたくなります。さすがの自分も脱帽モノでした…^^;

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